FC2ブログ
2021/09/01

活性鍼の遅延効果とドーパミン

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。




側頭骨に刺鍼するのですが足が軽く挙がります



活性鍼は他の頭皮鍼と違って、効果の出るのが遅いです。
ですから、場合によっては翌日まで置鍼してもらいます。
それは以下の理由によるものだと思います。

「ドーパミンは神経伝達物質であるが、グルタミン酸 Glu などのように早いシナプス伝達を行うわけではない。
むしろドーパミン受容体を介した遅い情報伝達を行い、シグナル伝達を引き起こす。」
この作用のため、ドーパミンは neurotransmitter (神経伝達物質)ではなく neuromodulator (神経調節物質)と表現されることもあるわけです。

ドーパミンの作用は、結合する受容体 (ドーパミン受容体) によって異なるのが特徴で、これがドーパミンの作用を複雑にしているのです。
つまり、投射先の細胞における受容体発現パターンによって、ドーパミンが分泌された際に神経が活性化される場合と抑制される場合があるというわけです。

さて、そこで考えられることは、刺鍼した部位は側頭部で、その奥には「側坐核」があるということです。
つまり、ドーパミンは「側坐核を舞台に活動します」ので、
仮に、その鍼が「側坐核」に影響を与えているとすると、ドーパミンにも影響が出ていると考える事ができるわけです。

ドーパミンは脳の側坐核から出る気持ちを興奮させたり緊張させたりする神経伝達物質で、脳の神経細胞の伝達に重要な働きをします。

しかし、ドーパミンとはそもそも何なのでしょうか?
アドレナリンとノルアドレナリンの前駆物質であるドーパミンは「やる気」との関係でも注目されています。
そして、ドーパミンは運動機能や学習、記憶、集中といった認知機能に多く関わっています。

ただ、ドーパミンが不足すると物覚えが悪くなるというデメリットがあるのです。
つまり、やる気や活気もなくなりイライラすることもあるわけです。
ドーパミンは多すぎてもいけないし少なくてもいけないのです。

ですから、先日の臨床実践塾では、(理論は説明しなかったのですが)、「長時間置鍼はしないように」と注意を促したのです。
つまり、そういうことを回避する方法を伝えたつもりです。
関連記事