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2017/10/15

頭皮鍼をする前の検査方法(脊髄空洞症を例に)

頭皮鍼検査
    頭皮鍼をする前の検査


このところ頭皮鍼をよく使っていますが、かなりいい成果が出ています。
成果が上がる原因を考えてみますと、今やっている頭皮鍼は、「その部位に刺鍼してもいいのか否か」と、刺鍼部位を探って判断しているからではないかと考えました。

その方法は、上の写真のように、だいたいの検討を透けてから、さらに「鍉鍼」で範囲を狭く設定して、さらに鍉鍼を上下左右に動かして頭皮の変化を確認して、初めて刺鍼するようにしています。

上の写真は、スタッフの頭をモデルに検査の方法を撮影したものですが、部位で言うと「任脈・脾経」或いは「大脳」の辺りを探っています。
部位については、頭皮鍼の種類が多いために、「これがいい」と発言すると問題が出そうなので控えますが、部位のある程度の目安が着いたら、写真のように鍉鍼で「点」或いは「線」を定めて刺鍼するほうがいいようです。

たとえば昨日、脊髄空洞症の患者さんが来たのですが、その方は左腕や手に痛みと痺れがあります。
これまでも3回ほど治療していて、治療をすると指先の痺れは残りますが、痛みは取れるようです。
そこで昨日は、上の検査方法を使って、脳幹、大脳、小脳、腕、手の辺りの検査をしながら鍼をしたら、痺れも取れたと言うのです。
その状態が、どれぐらいの期間維持できるかは、まだ分かりませんが、大きな期待をかけてしまいます。

脊髄空洞症とは、 秋田県立脳血管研究センター によりますと、
【脊髄の中に水が溜まり、脊髄が「ちくわ」のような形になってしまう病気です。この病気の多くは、後頭部の奥にある小脳が生まれつき脊髄の方へ下に落ち込んでいる(キアリ奇形といいます)ことが原因で起こります。他には脊髄損傷や、脳脊髄の癒着を起こすような病気でも起こることがわかっています。いずれも、脳と脊髄を循環している脳脊髄液と呼ばれる液体の流れが滞ることにより空洞ができると考えられています。脊髄は脳の命令を全身に伝える神経線維の束ですから、この部分に空洞ができると感覚障害や運動麻痺が現れてきます。】と説明されています。

※ キアリ奇形とは
小脳、延髄および橋の発生異常を基盤とする奇形で、小脳・脳幹の一部が大後頭孔を超えて脊柱管内に陥入する形態を呈する疾患です。大後頭孔から脊柱管内への小脳や脳幹の下垂などの後頭蓋の脳の形態を4型に分けられています。我々の施設では、キアリ奇形Ⅰ型(小脳扁桃の頚椎管内への嵌入)の治療を行っています。

※ キアリ奇形Ⅰ型
キアリⅠ型奇形の診断は大後頭孔から小脳扁桃先端が 5 mm以上下垂していることとされています。
約50%に脊髄空洞症を合併、脊髄空洞症を有する患者の約1/3に側彎症を合併、水頭症が10-30%合併。
発症は20-40歳台の成人で、女性に多い傾向。
症状:後頭部痛や頚部痛脊髄空洞症を伴っている場合、手の痛みや温度に対する感覚が弱くなったり、力が入らなくなったりします。
検査:頚椎MRIを行うことで診断することができます。


昨日は、その方以外にも10人ほど検査をしながら頭皮鍼をしたのですが、それなりに上手く治療できました。
印象に残ったのは、先日有名な医師が当院に来られて、「記憶力」の治療をしてもらった方です。
私がブースに入るなり、
「先生、あの鍼効きましたわ。きょうもやってくれませんか。忘れたと思っていたことがどんどん思い出されてくるんです。良かったわー」と言っておりました。

びっくりです!

私はその方の話を聞きながら、
「たった1回の鍼で、そんなことができるのか。ほんとなのか」と考えながらも、同じように鍼をしてあげました。
すると、帰りにも
「あの鍼はほんとに良かったわー。忘れたと思っていたことがどんどん思い出されてくるのには、ほんとに嬉しいですわ、うふ ♪ ♪ ♪」と強調していました。

強調してくれたのは多分、私が「疑いの目」をしていたのでしょう。(^_^;)



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