七星鍼法は論理的(18): 足裏にもいろいろな情報が隠されている
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足裏の七星
足裏には臓腑の盛衰がよく表れます。
鍼灸学校に行く前に出版した本がありますが(笑)、その本は「足裏で診断する」みたいな本でした。
当時、『足心道』という本があり、その本に夢中になっていたので、それをまとめたのです。
その本に書いたのは、現在でも診断に使っていますが、開業当初にはすごく助かりました。
理由は、「患者さんの体に現れた異変で病状が説明できた」からです。
そして、今でも患者さんから「足のタコ」や「足の痛み」などで相談を受ける時は、その本に書いたのを使って説明しています。
その一部が上のイラストになるのですが、これも第5趾(小趾)から、水、金、地、火、木、土と並んでいます。
ただ、ちょっと考えさせられたのは、足の親趾に「木」と「土」があることでした。
趾が5本しかないので、6つの臓を配置することができないからです。
それで、「いや、絶対足趾には6つの地点があるはずだ」と追及を続けたのです。
その結果、足の親趾の付け根には「種子骨」という2つのトンガリがあるのを見つけたのです。
「これだー!!!」
と思い、その2つのトンガリを指で強く押しながら、「木・土」との関係を確認したのです。
そして次に引っかかったのが、第3趾です。
伝統鍼灸の経絡では、そこに経絡が流れてないのです。
さてどうするか。
その頃は、既に「七星論」を考えていましたので、「七星に当てはめたら?」と考え、「下腿三焦経」というのを考え出しました。
三焦経という経絡は、基本的に上肢にしか流れていませんが、三焦の意味は、「上焦・中焦・下焦」を合わせて「三焦」と呼び、いろいろな解説があるのですが、口から胃の入り口から上を「上焦」、胃の入り口から出口までを「中焦」、胃の出口から下を「下焦」という考えもあります。
となると、三焦経というのは、頭のテッペンから足の先までを網羅していることになる。
ということは、足にも三焦の経絡が流れていてもおかしくない。
いや、足にも三焦経があるはずだ。
と考えたわけです。
それから「下腿三焦経」の流注を調べ始めたのですが、後に、「下腿三焦の査穴」で、すごいことが起こりました。
「何年も歯痛で、何件もの歯科医を回って治療を受けたが治らない」という女性がいたのです。
その方の下腿三焦経査穴に鍼を1本刺しただけで治ってしまったのです。
話は変わりますが、ある時、
「腰の力が抜けて立てない」という方がいました。
その時は、消化器系の問題と診断したので、第4趾(足の薬指)にお灸をしたら、即座に、ほんとに即座に治ったのです。
不思議でしたー。
それから、大腸に問題があるときは、第4趾へのお灸を使うようになったのですが、そのお灸をするヒントになったのは、上のイラストでの「金=肺・大腸」です。
そのお灸の確信を得たのは、北京に行ったときに、私の腰が痛くなり、「そうだ!」とホテルの中で第4趾裏にお灸をして治したことがあったからです。

足裏の七星
足裏には臓腑の盛衰がよく表れます。
鍼灸学校に行く前に出版した本がありますが(笑)、その本は「足裏で診断する」みたいな本でした。
当時、『足心道』という本があり、その本に夢中になっていたので、それをまとめたのです。
その本に書いたのは、現在でも診断に使っていますが、開業当初にはすごく助かりました。
理由は、「患者さんの体に現れた異変で病状が説明できた」からです。
そして、今でも患者さんから「足のタコ」や「足の痛み」などで相談を受ける時は、その本に書いたのを使って説明しています。
その一部が上のイラストになるのですが、これも第5趾(小趾)から、水、金、地、火、木、土と並んでいます。
ただ、ちょっと考えさせられたのは、足の親趾に「木」と「土」があることでした。
趾が5本しかないので、6つの臓を配置することができないからです。
それで、「いや、絶対足趾には6つの地点があるはずだ」と追及を続けたのです。
その結果、足の親趾の付け根には「種子骨」という2つのトンガリがあるのを見つけたのです。
「これだー!!!」
と思い、その2つのトンガリを指で強く押しながら、「木・土」との関係を確認したのです。
そして次に引っかかったのが、第3趾です。
伝統鍼灸の経絡では、そこに経絡が流れてないのです。
さてどうするか。
その頃は、既に「七星論」を考えていましたので、「七星に当てはめたら?」と考え、「下腿三焦経」というのを考え出しました。
三焦経という経絡は、基本的に上肢にしか流れていませんが、三焦の意味は、「上焦・中焦・下焦」を合わせて「三焦」と呼び、いろいろな解説があるのですが、口から胃の入り口から上を「上焦」、胃の入り口から出口までを「中焦」、胃の出口から下を「下焦」という考えもあります。
となると、三焦経というのは、頭のテッペンから足の先までを網羅していることになる。
ということは、足にも三焦の経絡が流れていてもおかしくない。
いや、足にも三焦経があるはずだ。
と考えたわけです。
それから「下腿三焦経」の流注を調べ始めたのですが、後に、「下腿三焦の査穴」で、すごいことが起こりました。
「何年も歯痛で、何件もの歯科医を回って治療を受けたが治らない」という女性がいたのです。
その方の下腿三焦経査穴に鍼を1本刺しただけで治ってしまったのです。
話は変わりますが、ある時、
「腰の力が抜けて立てない」という方がいました。
その時は、消化器系の問題と診断したので、第4趾(足の薬指)にお灸をしたら、即座に、ほんとに即座に治ったのです。
不思議でしたー。
それから、大腸に問題があるときは、第4趾へのお灸を使うようになったのですが、そのお灸をするヒントになったのは、上のイラストでの「金=肺・大腸」です。
そのお灸の確信を得たのは、北京に行ったときに、私の腰が痛くなり、「そうだ!」とホテルの中で第4趾裏にお灸をして治したことがあったからです。
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