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2021/06/19

七星鍼法は論理的(3):たとえば便秘

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。



腸の異変は上図の「関元・金星」を使うといい



中医学では、天枢は胃腸の働きを整えるツボとして紹介されています。
つまり、「便秘」や「下痢」に効果があるということですが、便秘にはもっといいツボがあります。
それは、上図の「関元・金星」と書かれた両横2横指から4横指の辺りです。

理由を説明すると、七星論で「金=肺・大腸」になるからですが、七星論を知らない人にとっては馴染みがないと思います。
でも、「馴染み」というのは、「慣れている」といういことです。
「何故慣れたか」と言うと、鍼灸学校でそのように教えられたからだと思います。

昔は、私も「大腸には天枢」と覚えて、臨床にも使っていましたが、効果がある時と、全くないときがあったのです。
「何故だ!」と考えたのですが、その時は分かりませんでした。
それから何年も過ぎて、七星論を考えてからようやくわかったのです。

「天枢」は、「脾経に属するのだ」と。

それで、この原稿を書くのに、昨日スタッフと一緒に実験をしました。
(何年も前に実験はしてあるのですが、今のスタッフにも理解してもらうためです)
実験方法は、経絡筋力テストで「脾経の筋力」を調べ、天枢に刺鍼してから再び「脾経の筋力」を調べたのです。
モデルになったスタッフは、驚いた顔をしていましたが、彼も七星論をよく知っているので、すぐに「なるほど~!」という顔に変わりました。

天枢は大腸の「募穴(ぼけつ)」です。
募穴とは、「特に臓腑の経気が集まるところ」という意味があり、対象臓腑の近くにあるのが特徴で、募穴を使うと即座に変化を観ることが多いものです。

天枢は大腸に働きかける重要なツボとされ、消化・吸収を助けるとも言われます。
そして、便通だけでなく消化の段階の不調にも効果的とされています。
ですから、消化不良、胃もたれ、食欲不振、逆流性食道炎なども対象疾患になっています。

ここで、それらの症状を考えてみてください。
脾経が弱った時の症状と被っています。
つまり、脾経が弱ったときも同じような症状が出たり、同じような疾患になったりするわけです。

ですから、「天枢」というツボは、脾経の治療に使った方がいいということです。
では、大腸の治療はどうするのかと言うと、「関元・金星」を使うわけです。
「金星」とは、「金=肺・大腸」を表します。
もっとも、大腸の治療には、もっと効果的なツボがあるので、私は殆ど使いませんが‥‥。

このように、七星論でのツボは、人体をマトリクス(格子状)にして考えているのです。
おっとー、七星論でのツボは、もちろん実験を繰り返しながら組み立てたものなので、安心して使うことが出来るのです。
だから治療効果が高いのです。

経絡筋力テストの方法は、こちらのキンドル本に書いてあります。
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