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2017/10/06

膝が痛いのになんで婦人科なんですか?

開脚
    これができないんです


「腰と膝が痛い!」と来られた方がいました。
脊椎診では、腰椎下部が右に曲がっていましたので、「肝臓からの経筋腱収縮牽引だな」と考え、それを原因と考え、坐骨矯正で腰椎を整えました。

「どう? ベッドから降りて腰を曲げてみて!」というと、ベッドから降りて腰を曲げています。
何度も腰を曲げ伸ばしはするものの、腰に関しては何も言いません。そこで、

「どうしたん? 腰の痛みは?」と聞くと、

「何したんですか? 痛みが全くなくなってしまったのですが」と言う。

「いや、腰が歪んでいたので、それを矯正しただけですよ」

「そんなに簡単に治るものなんですか?」

「こんな場合は簡単に治るんですよ」

「でも、今まで接骨院に行っていましたよ」

「・・・」

それから膝の痛みを診たのですが、膝自体には問題ななさそうでしたので、内転筋群を探ってみました。
すると、内転筋群に違和感があったので、
「婦人科はおかしくない?」と聞いたら、

「手術しました」と言う。

「そうか」と思い、内転筋群の伸びを調べてみると、伸びないのです。
そこで、薄筋を伸ばす操法をしてから、再び内転筋群の伸びを調べたら、かなり伸びていたので、膝裏で、痛みの有無を調べたら、痛みのない状態でした。
そして、「起きて開脚してみて!」と言うと、起き上がって来て、

「これができないんです」と上の写真のようなポーズをして、
「あら? できてる!」と言う。

鵞足2
    鵞足

そして、何度か膝の痛みを確認していたのですが、急に、
「これは何で痛みが出ているんですか?」と質問してきました。
そこで、
「これは、婦人科と関係があるようで、多分手術も関係していると思います。しかし、治らないことはないので心配しないでくださいね」と言ってから、内転筋の話をしました。

「薄筋の付着部が恥骨になるので、恥骨に何等かの異常が起こると、その筋肉が縮んできて、その筋肉の着いているところが、膝の下(鵞足)にあるので、膝に負担がかかって膝が痛くなるのです」と話したら、納得したようにうなずいていました。

このブログで、前にも鵞足の説明をしたことがあるのですが、膝痛が起こるときは往々にして内転筋群と関係している場合が多いのです。
この方の場合も内転筋である薄筋を整えたのはそういうわけです。

しかし、1回の治療で完全には治まらないと思います。
何故なら、原因が下腹部にあり、そこからの引き攣りが関係していると思われるからです。
ですから、2~3回は通院してもらう予定で、その方にもそのように伝えました。



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