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2017/09/25

2017年9月24日の臨床実践塾:第二部

2017年9月24日
    臨床実践塾での実技


第二部は私の担当になるのですが、臨床講義を始める前に、「人間学」の話をするようにしています。
それは、鍼灸師は開業を目指している方が多いので、経営よりも先に「人間学」を学んでほしいと考えるからです。

では、人間学とは何かというと、デジタル大辞泉によると、
【人間の本質を哲学的に研究する学問。神や宇宙に対する人間の関係あるいは身体や精神の在り方など、人間に関する考察は古くからなされてきたが、人間学という概念は近世になってからできたもので、哲学の基礎学としての性格が強い。】と書かれています。

学者さんが書かれた文章だとちょっと分かり難いですねー。
ですから、ここでは「人間の本性や,人間と世界との関係などを研究した学問」と省略しておきましょうか。
人間学は、『論語』、『韓非子』、『貞観政要』など、中国古典から、「人間の心や行い」を学ぶのが多いので、それでもいいかと思います。

それで、その人間学を学ぶ事で、経営者としての資質を養い、経営者としての指導力を鍛えていくわけです。
(脂質のない私がこんなことを書くと笑われますが…)
それで今回は『貞観政要』にある、「起業と継承」に関することを取り上げてみました。

【守成は創業より難し】
これは、創業と守成はどちらが難しいかを考えるのですが、創業には創業の、守成には守成の苦しみがあり、難しさで云うとどちらも甲乙つけ難いことです。
治療院を開業するのに、「こうすれば必ず成功する」という王道がないので、本人の才覚が要求されます。

きょうのFacebookに、月刊誌の致知出版社さんからの投稿があったのですが、松下幸之助さんは、こう話していたそうです。
【僕はな、物事がうまくいった時には、いつも皆のおかげと考えた。うまくいかなかった時はすべて自分に原因があると思っとった】

成功者が口を揃えて言う言葉に、「私は運が良かったのです」というのがありますが、成功者というのは、常に他人や世界や自然から恩恵をありがたく受け止めているというのを感じさせられます。
しかし、一代で西武王国を築いた堤幸次郎は、息子たちを戒めて、こう語ったといわれます。

「事業というものは、人の後追いをしていたのでは必ず失敗する。人の後追いをすれば、競争になる。競争のなかで客をもてなすのにまともなサービスができるか。だから、事業はまだ人のやっていないことをやるに限る」と。

また、イトーヨーカ堂グループの創業者伊東雅俊もこんなことを言ってるようです。
「創業期に他人と同じことをやっていては成功しない。違うやり方でやったからこそ成功した。その経営手法は血を分けた子供であろうと、語り継げても受け継げない」と。

昨今の治療業界では、「一人治療院でも、真似するだけでウン百万円を売り上げることができる」等々と宣伝して、セミナーへの集客をしていますが、その宣伝文句に乗せられては先が見えているように思います。

ですから今回のセミナーは、「真似すればいい」というものでもなければ、「参加していればいい」というものでもなかったのです。
「自分で考えるためのヒント」を説明するのが目的のセミナーでした。
「自分で考える事」を学べば、創業も守成もできるようになると考えるからです。

「古い! 固い!」と言われるかも知れませんが、そのような基本的なことを学んでから、初めて治療テクニックを学んだほうが、軸がずれずに目的を達成しやすいと考えているのです。

一度現実を知る為に、治療院と取引している業者さんの話も聞いてみてください。
結構悲惨な話が多いものです。
「月に何件開業し、何件廃業するのか」と聞いてみてください。
驚きますよ、きっと。




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