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2021/02/05

免疫力:巨針と血液映像

この「診断即治療」は、 gooブログ にも掲載しております。




これは「サラサラ」になった血液映像の写真です



連鎖状赤血球と呼ばれる「汚れた血液」です



コロナが流行ってから、「免疫力」が叫ばれるようになってきました。
「免疫」の解説は多岐に渡るので、鍼灸師の分際では力不足なので、上手く説明できません。
しかし、正常な血液映像を見れば、どれが「免疫力」が高いかぐらいはわかるはずです。

この写真は、私の ホームページにも掲載してあるので、興味のある方はご覧ください。


血液を顕微鏡で観察して、病気の予防や治療に役立てようと研究したことがあり、食事内容を変えたり、睡眠不足をさせたりと、いろいろなパターンで準備実験をした後、80 人ほどの聴講者に集まってもらい、医師立会いの下で、「生の血液顕微鏡観察」と題して、公開実験をした頃の映像です。

1.正常な赤血球の形
赤血球は水分とヘモグロビンからできていて、肺より酸素を取り込み、体中の毛細管を通って各組織に酸素を補給し、二酸化炭素を肺まで運ぶ働きをしています。そのため、弾力性に富み、自在に形を変えて、どのような狭い毛細管でも形を変えて通り抜けられるのが、正常な赤血球です。

赤血球も細胞ですので、時間の経過とともに死にますが、その細胞寿命は約120日(100~200日)と言われており、体質改善をする時や、漢方薬の効果を観るのに「3ヶ月」と言うのは、この赤血球の寿命(赤血球の入れ替わり)から考えると、わかりやすい。

そこで、赤血球(ヘモグロビン)が少なくなると、体の組織に酸素を十分に運べなくなり、体の臓器や組織に酸素が足りなくなりますので、いろいろな貧血症状がでてきます。
例えば、「貧血症状」として、疲れやすい、めまい、立ちくらみ、動悸や息切れなどがそうですが、2.のように赤血球が連鎖状になっている人も、同じような症状が起ります。

2.連鎖状赤血球
赤血球は、血球中最も多く、約96%を占めているのですが、火事等で発生する一酸化炭素は、酸素よりヘモグロビンへの親和性(結合性)がいいために、火事などが起ると酸欠状態になり窒息してしまいます。
酸欠状態は「血液が汚れた状態」を示しますが、赤血球が連鎖状に連なった時も、同様の状態を示します。歯茎や爪が黒くなっているのは、その状態を現わしていますし、砂糖や高タンパク質の過食でも、赤血球が連鎖してしまい、毛細血管に入れなくなります。

尿酸結晶
痛風とは、足趾の関節が痛くなり、「風が吹いても痛い」というぐらい痛みを伴うもので、一般的に「贅沢病」と言われるのは、肉食とアルコールの多い人が発病し、薬では治りませんが、酒池肉林を控えると痛みが治まり、粗食を続けると完治するからです。

発病時は、激痛のために歩行も困難になるので、比較的おとなしくなるのですが、肉食が多いと、攻撃的な性格になりやすいので、痛みが治まると、顔はニコニコしていても、あまり人の言うことを聞いてくれません。

2001年に北京へ行った時、北京大学第三病院放射腫瘍科の主任である王〇〇医博が、「北京では近年、肺癌の患者が異常に増えてきて大変だ」と言うものですから、私は「多分、原因は煙草と言うだろう」と思いながら、「その理由は何だと思いますか?」と質問をした。
そしたら、すかさず「環境ですよ、煙草を吸わない人が肺ガンになってくるのが多いのですから」と答えていました。

アレキシス・カレル博士は、この実験による化学調査で、「自家中毒」すなわち、自分の体内で発生した毒素によって中毒を起す、という傑作を作り上げ、「細胞は不死です。 細胞が浮かんだ液体が退化するのです。だから、この液体を定期的に取り替えて、いつも細胞が食べるものを与えるのなら、我々の知る限り生命の脈動は続くでしょう」と述べています。

これを人間に喩えて考えますと、我々の体を栄養液に浮かべる代わりに、「体内に栄養液を溜め込んで細胞を維持する」と考えることができますから、常に水分をきれいに保つ必要があるわけで、体内の水分(栄養液)が汚ます、「自家中毒」が起こってくると考えることができます。

体内の水分に関しては、中医学(中国の国医学)でも、「水毒」という概念があり、「どうしても治療がうまくいかない場合は、水毒を疑え」と言っています。
これは、明らかなる臓器の変調が診られない場合は、津液(しんえきと読み、血液やリンパ液、そして細胞内にある水分と考えてください)に、問題があると考えよ、ということで、カレル博士のこの実験は、中医学の「水毒」を証明しているようにも思えます。
「細胞片が生き続けるためには、細胞片を入れてある栄養液を常に入れ替える必要がある」ということですので、細胞を若く保つためにも、常に新し養液を入れる必要があるということになります。

それには「細胞の新陳代謝」が必要で、サラサラの血液にしておくほうがいいというわけです。

最近公開しましたLPで紹介しました講師の先生方は、全て巨鍼が使える先生です。(^^;)
「免疫力を高くしたいと考えている方は、巨鍼療法を受けてみてはどうでしょうか。
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