前腕の痛みを爪先で治した話 (9月24日の臨床実践塾)

腕橈骨筋

この辺りが痛い

爪での治療
この治療法は、簡単すぎて、 臨床実践塾 では、できません。
セミナーに来られる方々はプロだからです。
ただ、ブログのネタとしては多分、「おもしろい読み物」になると思います。
右手に力を入れると、腕橈骨筋が痛いという方が来られました。
一番上の写真が腕橈骨筋の解剖イラストです。
二番目の写真が、痛みの出たところです。
三番目の写真は、痛みを治しているところです。
この方が、「肘に力を入れると、ここが痛い」と腕橈骨筋辺りを指差しました。
最初は、筋・骨格系の手技療法で、肘関節を調整して治そうかと考えたのですが、肘関節を整えるには、肩関節も調整しなければならないので、時間がかかります。
そこで、鎖骨下筋(鎖骨の下に流れる細い筋肉)を触ってみると、ちょっと固いので、経絡で治療することにしました。
その痛みの出たところは、経絡でいうと「肺経」になります。
肺経の経絡は、親指の爪の付け根まで流れていますので、そこを爪でチョンチョンチョンとやったら、先ほど痛かった腕の筋肉がフワーッと緩みました。
その時、あっ、ブログのネタになる、と思ったので、(笑)
「あのー、ブログのネタにしたいので、写真撮らせてくれませんか?」と聞いたら、
「いいですよ。どうぞ!」と言ってくれたので、
「誰か―、誰か写真撮ってほしいいんだけど」とスタッフを呼んで写真を撮ることになりました。
そして、カメラを構えさせて、
「ちょっと、さっき痛かったように腕に力を入れてみてくれませんか」
「こうですか? あら? 痛みがないですよ」と笑顔で私を見ています。しかしカメラも準備したので、何とか写真を撮りたかったので、
「そうですか。では、もう少し痛みが出ないようにしておきましょう」
「えっ? どうするんですか?」とやる気満々な感じでした。
「いや、〇〇さんは何もしなくていいです」
と話をしながら、もう一度爪先をチョンチョンチョンとやりました。
それから、経絡を整える治療をしたのですが、久しぶりにめちゃくちゃ簡単な治療だった。
だけど、この治療法は「井穴刺絡」と言って、ほんとは爪の根本から少し血を絞る方法なのです。
しかしそれだけだと治療効果は長持ちしないのです。
ですからそれだけで終わると、後で再発する可能性があるので、とりあえず肘関節を整える手技も加えておきました。
はー、とっても楽しい治療でした。(^―^)
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