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2020/11/22

七星論でのおもしろいテクニックの使い方

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。




商丘への刺鍼



以下の症状を訴える方が来られました。

① 両手首がだるい(特に左手首)
② 肩甲骨もだるい(T3辺り)
③ 昨日は両脇腹がだるく右肩もだるかった
④ 左脇腹に違和感がある

七星鍼法には、「七星論表」というのがあり、脈診やその他の診断をしなくても、症状の原因臓腑を特定する方法があり、上の症状を聞いただけで異変のある臓腑が特定できます。
上の症状から、異変のある臓腑は「脾経」と「心包経」です。

それで、一穴鍼法を使うことにしました。
使った経穴は「商丘」です。

商丘とは、足の太陰脾経のツボで、取穴は、足内側、内果の前下方、舟状骨粗面と内果尖の中央陥凹部に取ります。
足の内くるぶしの前下縁の凹みを押すと圧痛を感じるところがそうです。
(上の写真で針先の辺りです)

このツボを使う理由は、七星論で考えると、手首も足首も「地=心包・三焦」になります。
ですから、脾経と心包経を同時に整える為に、商丘を使ったわけです。
そうすることで、手首のだるさが取れ、左脇腹の違和感も取れると考えたからです。

もちろん、手首のだるさ、肩甲骨のだるさも取れると考えていたのですが、足の経穴を使う理由もあります。
これは、一穴鍼法で解説するのですが、経絡は下肢の経絡に集約できるからです。

つまり、
水 ≒ 火
木 ≒ 金
土 ≒ 地

という関係があるので、「水」「木」「土」の、三つの経絡に集約できるので、その三つの経絡からツボを選んで経絡を整える事ができるのです。

これは五行論にはない理論になると思いますが、七星論では「卦爻」(易で使う記号)で経絡を並べる段階で、既にこの構図はできているのです。
卦爻の話をすると、難しくなるし、かなり専門的になるので、ここには書きませんが、東洋医学の「基本中の基本」が「卦爻の並び」にあることだけは理解してください。

話を戻しますが、患者さんから話を聞いた私は、

「これ、おもしろいですよ。足首に1本鍼をさせてくださいね」と、左の商丘に鍼を1本しました。

「どう? 手首のだるさは」と聞くと、手首を動かし、笑いながら、

「あ、はい。取れました(^o^)」と言います。

そして、全経絡を整える鍼をしてその場を離れたら、スタッフが着いて来て、
「商丘を使った理由は何ですか? 手首も足首も地になるからですか?」と聞いていました。
さすが、頭のいいスタッフです。

「そうですよ。脾査穴でもいいのですが、手首に効かしかったので足首を使ったのです」と答えておきました。
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