ハリックマジックでの「診断即治療」(9月24日の臨床実践塾 第二部)

仙腸関節は筋・骨格系にいろいろな影響を与えます
gooブログでは「ハリック」というハンドルネームを使っています。
ハリック=ハリキュウ=針灸
のことですが、実は手品師の「Mr.マリック」を捩ったものです。(^_^;)
鍼灸テクニックをマジックのようなテクニックにしたいと考えたのが始まりです。
これはある患者さんが、あまりの即効性のある治療に驚き、「Mr.ハリックですね!」と言ったことがきっかけになりました。
ですから、今でも「ハリックマジック」と言われる場合があるのです。
9月24日の臨床実践塾では、ちょっと変わった関節調整法と、これまで研究してきた「即効的な治療テクニック」の集約をする予定です。
具体的には、「ハリック・マジック」になるわけですが、マジックを使うわけではないのでご安心ください。
これまでいろいろなテクニックを発表してきましたが、受講生の中には、上手くテクニックを使い熟してない人も多いことを知りました。
そこで、何が原因なのかを考えていましたら、他の方がやっている講習ビデオを見てわかったことがありました。
教える側の講師は、使うツボに慣れています。
受講している側は、初めてなので、取穴部位も鍼の角度も分かりません。
手技療法なら、見よう見まねで大まかなことはできると思いますが、鍼はそういうわけにはいかないのです。
① 切皮部位
② 刺入角度
③ 刺入深浅
④ 鍼の操作
⑤ 患者反応
⑥ 抜鍼時期
⑦ 術者熟練度
⑧ 患者耐性度
たとえば、先月発表した「整体鍼」は、1箇所のツボに1本の鍼を使うのですが、左右どちらのツボを取るのか、どの程度の深さを狙うのか、どのような反応を目安にするのか、等々がわからないと上手くいかないのです。
これは私が「しっかり教えてないからそういうことになる」わけです。
そうなると、受講した方が「臨床実践塾で習いました」と言って、上手くいかなかったら、そのテクニックまで疑われてしまうわけです。
毎回のセミナーで、急ぎ足でセミナーを進めてきたのも原因かと思います。
そこで、今回は、鍼灸及び手技療法のポイントとなる所を解説しながら、私がよく使うテクニックの治療法を説明していきます。
というのは、これまで仙腸関節調整法や股関節の治療法、腰痛や頚部痛の治療法等々で、いくつかの治療テクニックを紹介してきましたが、原理はほとんど同じですので、テクニックに対する考え方の説明も行う予定です。
筋・骨格系で言いますと、足部、足関節、膝関節、股関節、仙腸関節、腰部、背部、胸部、肩関節、肘関節、手関節、手部、頚部、頭部の治療法を集約した形になり、鍼を使う場合と、手指を使う場合の注意点などを解説していきたいと思います。
同時に、七星論による「身体各部への七星配置」を利用して、臓腑治療も行えるようにしたいと思います。
臓腑治療を行なうのは、治療効果を持続させるためでもありますが、臓腑の治療をすることで、患部も治療している事になるからです。
たとえば、手首や足首が痛いと言う人がいたとします。
その時、七星論を知っている人は、心包経の反応を診ます。
多くが、「膻中」に反応が現れています。
そんな時は、膻中に千年灸をすれば症状は緩和されるのです。
或いは、第3.4胸椎辺りに反応が出ている場合なら、その部に鍼か灸をすれば症状は緩和されるのです。
患者さんはこう言います。
「足首が痛いのに背中に鍼ですか?」
「先生、痛いのは手首ですよ。胸に千年灸ですか?」
こういうのが「ハリックマジック」になるわけです。
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