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2019/08/22

肩関節内側の前面が痛い:回旋鍼 ・足関三穴 (8/25臨床実践塾準備)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。

 

写真①ここが痛い           写真②三角筋


「肩関節の前面が痛い」という方がいましたので、痛みのあるところを確認すると、大胸筋か三角筋前面の痛みのようでした。
写真①は患者さんが痛むと言うころで、写真②は大胸筋です。

大胸筋も、4つに分けて、それぞれ名称が違います。
上から言いますと、

① 鎖骨部
② 胸骨部
③ 肋骨部
④ 腹部線維

となりますが、この方の場合は鎖骨部になります。
つまり、鎖骨の異変も絡んでいると考えるわけです。
解剖を見るとわかるのですが、大胸筋の前には三角筋が被さっています。
つまり、三角筋の前部と重なっているわけです。

しかし、腕の動きに問題はなかったので、三角筋ではなく大胸筋と判断したわけです。
大胸筋と判断したもう一つの理由は、心包経(心筋)にも異変があったからです。
(心包の異変は壇中への押圧で痛みがあります)

心臓や心包に異変があると、左上半身に異変が出やすいものです。
ですから、壇中に千年灸をしても痛みを消すことはできます。
ほんとは「直灸」のほうがいいのですが、若い女性にはできません。

痛みの部位を確認するためと写真を撮るために、痛む部位をスタッフに指で差してもらい、本人に確認してもらい、写真を撮らせていただきました。(写真①)
それで、その部をちょっと抑えてもらうと、
「そこそこそこ」と言っていました。(笑)

治し方はいろいろあるのですが、痛みのある部位は触りません。
つまり、患部には何もしないのです。
患部に鍼をしたり、手指で筋肉を解したりすると、治ったかどうかの確認ができないし、そこに原因があるとは考えないからです。

なので、当院で今流行っている「回旋鍼と足関三穴」を使うことにしました。
回旋鍼の対象かどうかを検査する方法もあるのですが、寝た状態でしたので、検査ができませんでした。
だから軽く押さえてもらったわけです。
回旋鍼の対象を診るためには、体を捻るように押して確認しますが、これは  8月25日の臨床実践塾 で公開します。

で、治療結果はというと、もちろん痛みは消えていましたが、治療がほとんど終わるころに思い出し、

「あ、肩の前の痛みは?」と聞くと、

「ん~ん、痛くないですよ」と答えていました。

「これで治る」と思い込んでいるものですから、治療後の確認を忘れていたのです。(笑)
回旋鍼は体の捻れを整えてくれるからだと思いますが、鎖骨に関するヒズミが取れたということは、脊椎の捻れも取れたと考えていいので、「回旋鍼」の応用範囲もかなり広くなりそうです。
2019/08/21

肩関節(肩峰)の痛みと回旋鍼 ・足関三穴 (8/25臨床実践塾準備)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。

 

  写真①ここが痛い          写真②三角筋

 

  写真③大円筋            写真④小円筋



肩関節に関しては、いろいろな説があり治療法に関してもいろいろあるので、解剖学的な説明を少し加えて、臨床例として紹介します。

写真①のように、肩峰が痛いと訴える方がいました。
痛みの出る角度を調べるために、肩を動かしてもらったのですが、肩を動かしながら、
「何かをしたときにピッと痛みが出て力が抜けるです」と言います。

その方が指差したところは、ちょうど肩峰(肩先)辺りで、筋肉で言うと「三角筋中部」でした。
痛みの出る角度に来ると、
「うっ!」と肩を落とします。

この方が指を差したところは、三角筋の中部です。
三角筋の中部は、肩峰に付着していて、肩関節を外転する(腕を上に挙げる)働きがあります。
ところが、三角筋は棘上筋と共に働き、その付着部は僧帽筋の付着する位置とほぼ一致するのです。
つまり、僧帽筋ともつながりがあることになります。

三角筋は、前部と中部と後部に分けることが出来、それぞれに違う働きがあります。
三角筋自体に障害が出ると、触診でも痛みが出ます。
そして、障害の後遺症として、肩関節の痛み(五十肩等)が起こる事もあります。
この方は、腕を横から挙げて、90度辺りで痛みが出てきますので、「三角筋中部」と判定したわけです。

次に、肩関節の痛みでよくあるのが、五十肩に見られる、大円筋と小円筋の硬化(過緊張)です。
大円筋の起始・停止は、起始が肩甲骨下角の後面。
停止が、上腕骨の小結節稜。
で、大円筋の主な働きとしては、肩関節を内旋する(腕を内側に捻じる)のと、肩関節を内転する(腕を体幹に近づける)ことです。

小円筋の起始・停止は、起始が肩甲骨の外側後面の下角で、肩甲下筋筋膜に付着し、停止は、上腕骨大結節と肩関節包に付着しています。
小円筋の主な働きとしては、肩関節を外旋させ、肩関節を内転することです。

そして小円筋は、棘上筋・棘下筋・肩甲下筋と共に回旋筋腱板の筋肉の一つで、肩関節を外旋します。
小円筋は、棘上筋・棘下筋・肩甲下筋と共に働くわけです。

ですから、五十肩などの場合は、この小円筋と大円筋を解すと、腕の動きが良くなります。
この方の場合も、「小円筋と大円筋を解せば楽なる」と考えたのですが、筋肉だけを動かす方法では、すぐに再発するので、回旋鍼と足関三穴を使うことにしました。

時間の都合で、経絡治療と一緒に「回旋鍼と足関三穴」も使いましたが、一応の治療が済んで、

「はい。先ほどの肩の痛みは取れていると思いますので、確認してくれませんか」と言うと、起き上がって、肩をいろいろな角度に動かしていました。そして、やがて笑顔になり、

「治ってますわー」と言います。

※ 肩関節辺りには一切鍼も手技も使いませんでした。

回旋鍼で、僧帽筋や棘上筋、棘下筋、三角筋などが整い、足関三穴で、大円筋、小円筋が整えられたともの思われます。
「思われます」と言うと、頼りないのですが、「回旋鍼と足関三穴の理論」、及びアナトミートレインなどで筋肉の連鎖を考えれば理解できると思います。

「回旋鍼と足関三穴」は、今後当院の治療に欠かせないものになりそうです。
2019/08/20

体の回旋運動とスポーツ (8/25臨床実践塾の準備)

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回旋筋は2種類あり、横突起から1つ上と、2つ上の棘突起に付着する2つです 


 

刺鍼前は上半身まで使って捻じろうとしますが、刺鍼後は楽に捻れるようになります



先日、6歳になる息子さんを連れて来た方にお願いして、「回旋鍼」のテストに協力してもらいました。
最初に写真のように両手を前で合わせて、左右に捻じってもらいました。
年齢の割に、ちょっと体が硬いです。

その後、「回旋鍼」をしてから、再び両手を前で合わせて、左右に捻じってもらいましたら、先ほどより回転角度が大きくなっていました。
そして、
「あれ? 回りますね」と言いながら、笑っていました。

これは、督脈ライン上の中心線に沿った筋肉や腱が緩むのではなく、脊柱起立筋や長・短回旋筋まで緩んでいると考えることが出来ます。
回旋鍼は脊柱の捻れを担う働きがあるからです。

回旋筋の支配神経は脊髄神経後枝です。
起始停止は、

短回旋筋:横突起に起こり、1つ上の椎骨の棘突起に停止
長回旋筋:横突起に起こり、2つ上の椎骨の棘突起に停止
となっています。

つまり、この筋肉は体を捻るときに働いてくれているわけで、この筋肉が硬くなると、体が捻じり難くなるわけです。
何年か前に、回旋筋への刺鍼で脊椎の調整をすることを考えたのですが、それは直接回旋筋に刺鍼する方法でしたので、あまりぱっとしませんでした。

がしかし、この回旋鍼を使うと、(これまでの実験や臨床では)ほとんどの人が間違いなく、軽く捻れるようになります。
ですから「回旋鍼」と名付けたのですが、実際にも「体の回旋を改善」してくれているようです。

この回旋鍼を使うと、スポーツの投てきや、テニス・バドミントン・フェイシング、バレー・バスケット・野球など、上半身を強く捻るスポーツや、肩関節に負荷をかけるスポーツ選手に役立つのではないかと考えています。

ただ、持続効果を出すための方法をこれから研究しなければなりません。
2019/08/19

胸肋関節が痛かった (8/25臨床実践塾の準備)

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ここが痛かったんです 




胸肋関節(胸椎と肋骨の関節) 



「特に異常はありません」という方が来られましたので、回旋鍼で体の動きを調整しようと思い、頭の後ろで指を組んでもらい、左右に捻じってもらってから回旋鍼をしました。
そして、
「はい。もう一度頭の後ろで指を組んで、上半身を捻ってみてくれませんか」というと、その通りにしてくれました。

そして、
「あ、痛みが出ないです」と言う。

「どこか痛かったんですか?」と聞くと、

「はい。ここが痛かったんです」と、胸肋関節辺りを指差した。

「ああ、ちょっと今のポーズをブログに使わせてくれませんか。顔は隠しますので」と、スタッフを呼んで顔を隠してもらい写真を撮らせてもらいました。

さて、ここからが問題です。
胸肋関節が痛むとなると、普通は、その痛みのある辺りの筋骨の矯正を考えると思いますが、胸肋関節の歪みは、背骨(脊椎)が関係していて、患部辺りを矯正するのではなく、脊椎を矯正したほうが治りはいいし、再発しないのです。

ですから、仮に回旋鍼をする前に、胸肋関節の痛みを訴えていたとしたら多分、先に脊椎(上部胸椎)の矯正から行なっていたと思います。
しかし、「特に異常はありません」と言うので、回旋鍼で全体のバランスを調整してみたのです。
予想外の出来事でしたが、ご本人も喜んでいたようです。

何故回旋鍼で胸肋関節の痛みが取れたかと言いますと、回旋鍼は、エネルギーのスパイラル運動を調整(矯正)するテクニックだからです。
つまり、「捻れ」を調整してくれるのです。
捻れを調整するために開発したのですが、まさかそこまで調整できるとは考えていませんでした。

 8月25日の臨床実践塾 のテキストは、ほとんど出来上がっているのですが、これは加筆しておく必要がありそうです。
2019/08/18

手首を背屈したり前屈したりすると手の甲が痛い (8/25臨床実践塾)

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黄色い円内が全体的に痛く、赤色の部分は手首を前後屈で痛む 



角度の検査で下の写真ではわかり難いのですが、痛みはなくなりました。


 
  写真③ビフォー           写真④アフター

 
  写真⑤ビフォー           写真⑥アフター


手掌の手首近くの中央辺りには手根管(トンネル)という神経の通り道(トンネル)があり、小指側にも神経の通り道(トンネル)があります。
手の平中央辺りにあるトンネルを「手根管」と言い、小指側にあるトンネルを「ギヨン菅」と言います。

先日来られた患者さんは、手首を背屈しても前屈しても手の甲が痛いと言います。
それだけで判断すると、「手根管症候群」と考えますが、写真①で見てもわかるように手関節の変形も見られます。
※ 全体的には黄色い円で囲んだところで、強く曲げると、親指側と小指側の赤色で塗ったところが強く痛むと言います。

手根管を通る神経は正中神経で、ギヨン管を通るのは尺骨神経です。
そして、正中神経は親指から薬指にかけて、尺骨神経は薬指から小指にかけての感覚支配をしています。

ところがこの方は、手首(手関節)を背屈させても前屈させても痛みが出ますので、手根管やギヨン菅だけの問題ではないような気がしました。
そして首にも異常があり、「首を左右に捻じると痛みが出る」というので、頚椎の歪みが原因と考えることができます。

そこで、「回旋鍼」の登場です。
回旋鍼は、体の捻れを一瞬に矯正する威力がありますので(ほんとに一瞬です)、
「回旋鍼を使うと頚椎の捻れが整う」と考えたからですが、回旋鍼をしたら、手の甲の痛みも軽くなりました。

「軽くなりました」だけでは納得できませんので、「足関三穴」も使うことにしました。
回旋鍼は回転性の調整に使えますが、筋骨系の調整には「足関三穴」が効果的だからで、頚椎に関係する筋骨調整するためです。

すると、
写真②と③がビフォーで、写真④と⑤がアフターで、

「どうですか?」と聞くと、手首は硬そうでしたが、

「はい。痛みがなくなりました」と言ってくれました。

でもやっぱり頚椎が気になったので、手技療法で軽く頚椎も調整しておきました。

鍼灸を学んで久しいのですが、鍼灸は「経絡に始まり経絡に終わる」などと言われる場合もあります。
しかし私は、「患者さんの笑顔で終わる」ことを心掛けています。
その為に、解剖学を調べたり、鍼灸理論で調べたりしながら独自の仮設を立て、自分で実験して、確信を得たら臨床に用いるようにしています。

この「足関三穴」と「回旋鍼」もそうですが、この二つは、足関三穴が解剖学寄りで、回旋鍼は鍼灸理論寄りです。
私がやっていることは、 「人体惑星試論」 ・・・つまり「試論」ですので……。

 8月25日の臨床実践塾 を楽しみにしていてください。
2019/08/17

回旋鍼(かいせんしん)の威力に大騒ぎです (8/25臨床実践塾の準備)

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    写真①       ビフォー        写真②

 
    写真③       アフター        写真④

 
    写真⑤ビフォー               写真⑥アフター

腰椎ヘルニアがあるので前後屈はできなかったのですがご覧の通りです
8月25日の臨床実践塾 でも同じ実験をします


新城針灸院のお客さん(患者さん)は第一部のみですが、10名様を無料でご招待(要予約)させて頂きます

☎ 06-6765-7622


「体が歪んでいる感じがするんです」と言う方がいました。
歪みを調べてみると、写真①②のように体が硬くて体を捻れないんです。
それで、
「面白い鍼を開発したので、それでやってみましょう」と、頭に鍼2本の回旋鍼をやりました。

写真①と②は回旋鍼をする前です

写真③と④は回旋鍼をした後です。

写真①と②のときは、「脇腹から背中が引っ張られる」と言って、体を捻じることができない状態でした。
そして、回旋鍼をしたら、
「あれーーーー!!!」と叫ぶような声を出してグイーッと捻じるのです。

カメラを構えていたスタッフも、
「ええーっ!」と、思わず叫び声をあげていました。
そして、撮影するのも忘れて、目を見開いて見ているのです。

「ちょ、ちょ、ちょっと、写真撮らないと……」と私が言っても、その方を見ているばっかりで、撮影のことなど忘れているようでした。
「写真、写真、写真、、、」と私が言うと、
「あ、はい、はい、はい」とやっと撮影してくれました。

それから、
「前に倒すのはどうなんですか?」と本人が言うので、
「やってみたらいいですよ」と言うと、サッと立ち上がり、
写真⑤のように腰を前に曲げていました。

そこで、
「おっと、ちょっと待って、これはもう2本鍼を使うと、多分グンと曲がりますよ」と言うと、

「やって、やって、やって、やって」とせがんできましたので、もう2本鍼をしました。

「はい。曲げてみてください」と言うと、上半身を前に曲げて、

「ええーっ! こ、こんなに曲がるー! ええーっ! こんなに腰が曲がるのは小学校以来だわ。ええーっ、嘘みたい!」と驚きの声を連発してから、

「何でですか? 何でこんなに曲がるんですか?」と質問してきましたので、

「う~ん。この理論は難しいのですが、簡単に言うと、ヒトの体を流れるエネルギーは、スパイラル運動をしながら流れているので、そのエネルギーを強くしてあげたのです」と、返事をしたら、

「ええーっ! でもチョコンと鍼をしただけですよね。それでこんなに変わるんですか?」とまたも質問をしてきました。

すると一緒に来て、隣のブースで治療を受けていた方もブースから出てきて、
「私にもできますか?」と言う。
しかし、彼女は既に巨鍼まで済ませていたので、

「できますけど、巨鍼をしたので、そんなに変化は出ないと思いますよ」と返事をしたのですが、やらないわけにもいかないので、結局やりました。
この方のような変化は出ませんでしたが変化はありました。

もっと、もっと書きたいのですが、書くほどにインチキ臭くなるので、この証明は、  8月25日の臨床実践塾 でやることにします。
2019/08/16

テニス肘の治し方 (8/25の臨床実践塾の準備)

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指で示した部位が痛むと言う 



「テニス肘」とは、肘に力を入れる動作で肘が痛むのを総称して「テニス肘」と呼んでいるようです。
中年以降に多いとされるところがポイントかと思います。

日本整形外科学会のHPには、
【一般的には、年齢とともに肘の腱がいたんで起こります。病態や原因については十分にはわかっていませんが、主に短橈側手根伸筋の起始部が肘外側で障害されて生じると考えられています。 この短橈側手根伸筋は手首(手関節)を伸ばす働きをしています。
①長橈側手根伸筋:手首(手関節)を伸ばす働きをします。
②短橈側手根伸筋:同様に手首を伸ばす働きをします。
③総指伸筋:指を伸ばす働きをします。】

と書かれています。

現代医学には、「経絡」なんて概念がないので、そのような解説になると思いますが、鍼灸師なら、その症状は臓腑の異変によるものだと考えると思います。
もちろん私もそう考えます。

上の写真を見てください。
肘の内側で、心経の経絡に痛みが出ています。
そして、日本整形外科学会のHPには、
「中高年以降のテニス愛好家に生じやすい」とも書かれています。

それら「年齢の関係」「心経の走行」という2つのことから、
「心臓の異変」と考えたほうがいいのではないでしょうか。
テニス肘に関しては、過去にもこのブログで書いた記憶があるのですが、鍼灸師なら、比較的簡単に治してしまうと思います。

写真の患者さんも、テニスはしないのですが、「テニス肘」を信じていて、しきりに「テニス肘」を強調していました。
この方が前回来たのは去年です。
もちろんその時は「テニス肘」などはありませんでした。

ですから、
「テニス肘と言うより、心臓からの症状ですよ、これは」と言うと、

「いや、テニス肘と言われましたよ」と言います。

「ま、治ればいいか」と治療を始めました。

回旋鍼と足関三穴で治療してから、
「はい。先ほどの痛みを確認してみてください」と言うと、左右の肘を触ったりしていましたが、なにも言わなくなってしまいました。
押しても痛みがなかったのです。

そこで、スタッフを呼び、
「痛みのあった肘の辺りを指差してくれない。ネタに使いたいので」と、写真のように指をさしてもらい、
「顔は写りませんので写真を撮りますね」と、写真を撮りました。
その後、他の症状の為に経絡治療などを行ないました。

現代医学は、どちらかと言うとアナログ的な考え方ですので、「テニス肘」なら、肘に関係する筋肉や腱、関節等を重視します。
しかし、人間の体は、アナログだけではないので、東洋医学の「目に見えない、画像化できない動きや働き」も考えたほうが賢明ではないかと考えます。
2019/08/15

回旋鍼と足関三穴鍼 (8/25の臨床実践塾の準備)

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こうして腕を後ろに回すと肩が痛いんです 



きょうはおもしろいことがあった。
おもしろいと言うと怒られるかも知れませんが、回旋鍼と足関三穴鍼のコラボみたいなもので、最初に回旋鍼をして、それから足関三穴鍼をしたのです。

その方は、
「両肩の関節が痛くて、手を後ろに回せないんです」と言うので、動きを確認した後、回旋鍼をして、

「はい。肩の痛みを確認してくれませんか」と言うと、肩を回して、

「ゴリゴリいうのはなくなりましたが、まだ痛いです」と言う。

「肝」が絡んでいたので、よっぽど肝査穴を使おうかとも思ったのですが、足関三穴でも取れるという自信があったものですから、足関三穴を先に試すことにした。
そして、ベッドに座ったまま足関三穴に刺鍼して、

「もう一度肩を動かしてみてくれませんか」と言うと、肩を回して、

「あははは」と笑うので、何があったのかと思ったら、

「痛みがなくなりました」と言うので、安心しました。

患者さんが急に笑い出すと、「ドキッ」とするのは、私だけではないと思います。
正直言って「キイ狂ったのか」と思ってしまいます。
おっと、失礼しました。
回旋鍼と足関三穴鍼をしたのは、どちらの方が効果的かを知りたかったからです。

理由は、回旋鍼は、どちらかというと「エネルギー調整」になり、足関三穴鍼は、「筋骨調整」の鍼になるからで、双方使うのがいいことはわかっていましたが、今までは「足関三穴」を先に使っていましたので、きょうは「回旋鍼」を先に使ってみたのです。

それで感じたことは、回旋鍼でエネルギーを調整すると、足関三穴の治療効果が高くなると思いました。
こういうのは、どのようにも理論付けられるのですが、「人間は気で構成されている」という中医学的な考え方を取り入れますと、最初に「氣あり」、ですので、回旋鍼を先にするのが正しいかも知れません。

ですから、回旋鍼の後に、「ゴリゴリいうのがなくなった」と言っていたのは、気の流れがスムーズになったからだと思います。
しかし、筋肉や筋膜や関節の捻れ、捩れは、エネルギーの調整だけでは難しい点があります。

なので、足関三穴を使って、筋骨や筋膜の捻れや捩れを取ったのです。
この二つの治療法を同時に使うことで、効率のいい治療ができると考えているので、今後も協力してくれる患者さんがいたら、臨床を重ねていきたいと思います。

もちろん、  今度の臨床実践塾 でも、対象になる参加者がいましたら、検証させてもらいます。
2019/08/14

大動脈解離・腎腫瘍 (ご本人の許可を得て記事を書いています)

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大動脈弓から下行大動脈まで解離の起こっているのがわかります 



2016年12月に大動脈解離
2017年1月に腎腫瘍が見つかり
2017年1月に当院に来られました。

「大動脈解離」と言えば、石原裕次郎さんも発症した、あの病気で、死に至る可能性が高い病気です。
大動脈は心臓から送り出される血液が通る太い血管です。

構造は、、外膜、中膜、内膜の3層構造になっていますが、何らかの原因で最も内側にある内膜に亀裂が生じ、中膜にまで血液が流れこんでしまうのです。
発症すると多くが背中に激痛が走り、最悪の場合は大量出血で亡くなってしまいます。

現代医学での治療法は、血管の内側に人工血管を挿入する方法から、高性能の人工血管に発展し、亀裂を完全に塞げるようになったようです。

当院では、患者さんが訴える主訴と、鍼灸診察に従った全体治療を行います。
この方の場合は、右腰部の違和感がり、肝臓部にも違和感があったし、壇中にも押圧痛があったので、以下のような治療を中心に行って来ました。

① 経絡治療

② 壇中へのお灸

③ 太谿へのお灸

④ 巨鍼療法での基本操作

⑤ ミネラルスープ(病気治し入門に書いた治療食)

⑥ サプリメント

などで対応してきました。

2017年は、病院から「腎臓摘出」を何度も言われているようでしたが、全て拒否していたようです。
その間、
① 血圧が高くなったり
② めまいが出たり
③ 夜間尿があったり
④ 動悸が出たり
⑤ 背部痛が出たり
⑥ 左脇腹に痛みが出たり
⑦ 疲れたら声が嗄れたり

といろいろな症状が出たりしたのですが、それも12月ごろからは、あまり出なくなりましたし、医師も「腎臓の件」については何も言わなくなったようです。

2018年の7月に、再度大動脈解離のCT検査をしたらしいのですが、医師は、
「45mmで手術ギリギリの状態です」と言われたらしいのですが、
発症した時には、40mmと聞いていたので、そのことを医師に確認すると、
「いあや、最初から45mmです」言われ、医師に疑問を持ったそうです。

2019年も2018年と同じような治療を続けましたが、7月からは
「特に気になるところはない」と言っていました。
そして医師はCT検査の結果を見ながら、
「大動脈弓の部分が危ない部分だが、そこは手術も難しいので……」
「乖離したところの血液が固まって、引っ付いてくれればいいのですが……」と言い、様子をみることになったそうです。

2年半以上に亘って治療をしてきたのですが、この治療で効果を出したのは、巨鍼療法とミネラルスープではないかと考えています。
巨鍼をすると、血管が柔らかくなるからで、ミネラルスープは血液の汚れを除去し、血流が良くなると考えているからです。
2019/08/13

アスリートの治療も足関三穴と回旋鍼 (8/25日の臨床実践塾の準備)

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赤く塗ったところが主訴です 



関西のアスリートの方が、東京のアスリートの方を連れて来られました。
カルテを書いてもらうと、住所が東京になっていましたので、

「大阪で何か大きな試合があるのですか?」と聞くと、

「いいえ、ここに来るためです。その後、梅田で美味しいものでも食べようと思って!」と、連れてきた方が答えました。

聞くと、オリンピック選手の候補に挙げられている方だそうです。

すごーい! \(^o^)/

で、体調を聞くと、

① 首が頻繁に痛くなる

② 肩が凝る

③ 胸骨上部が痛い

④ 右親指の関節が痛む

⑤ 右股関節(大転子)が痛い

⑥ 両膝が膝蓋腱炎

⑦ 右足関節が痛い

⑧ 右の第一趾の関節が痛い

と、いろいろな症状がありました。

脈診をすると、「右寸口」(七星鍼法での脈位は、肺・大腸)の脈が弱いので、
「アスリートで肺が虚するとは考えにくいのだが……」と考えながら、両方の鎖骨下にある中府穴辺りを探ってみると、痛みを覚えているようでしたので、
「激しい練習で肺に負荷をかけ過ぎたのかな」と思いました。

そして、全体的に右半身に症状が多いので、
「右足関三穴で症状が取れるな」と考えたのですが、
「回旋鍼も使うと、全ての症状が取れる」と思ったので、足関三穴と回旋鍼を使うことにしました。

そこで、足関三穴と回旋鍼をしてから、
「どうですかね。親指の痛みとか、肩の凝りとか、首の痛みとかのいろいろな症状は」と聞くと、寝たままで首を動かしたりしていましたが、「もう一つやな」という感じがありましたので、そのまま頚椎を軽く調整しました。

そして、
「はい。今度は起きて首や肩や股関節や足関節等をみてくれませんか」と言うと、起き上がって、あちらこちらを自分で検査していましたが、やがて、友達のアスリートに向かって、
「何で?」と聞いていました。

症状がだいぶ取れたのです。

治療はそれで終わってもよかったのですが、東京から来ているので、それでは申し訳ないと思い、全経絡を整え、指の関節が痛くなった時の「自己調整法」を教えて、治療を終了しました。

最近では、足関三穴と回旋鍼を合わせて使うのは、「七星鍼法の最高峰」になるのではないかと考えるようになってきました。
ほんとに「面白い鍼法」です。

足関三穴と回旋鍼で使う鍼は基本的に5本です。