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2019/04/30

顎関節症の治療と、温故知新:ふるきをたずねて新しきを知る

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「年号が変わる前に!」と、大阪城まで出かけた 



論語は読むときによって違う意味に解釈するときがあります。
「温故知新」とは、過去の事実を研究して、新しい知識や見解を開くことを言いますが、これを斯界に当てはめて考えると、『皇帝内経』や『難行』など、鍼灸古典を読み、考え、そこから新しい知識や見解を開くということになると思います。

それが何故大切かと考えますと、
① 過去にはどのように考えられていたか

② 過去にはどのように対処していたか

③ 過去の実績をどのように活かすか

④ 過去になかったものはどのように組み立てるか

などなど、過去の事例を参考にすることで、新しい診断法や治療法が組み立てやすいと考えるのです。
過去の事例を研究するほうが、新しいモノは組み立てやすいし、間違いも少ないと考えるのです。

鍼灸は、時にマジックのような治療をすることができます。
それは古典に依るものと、科学に依るものがあると思います。
つまり、古典で解けないのは、科学で解き、科学で解けないのは古典で解くと考えているわけです。

たとえば先日、顎関節症の方が来ましたので、足に1本鍼をして、

「はい。顎を動かしてみてください」と言うと、その方は顎を動かし、

「何でですか?」という顔をして、

「痛みが軽くなりました」と言う。

そこで、七星論での一穴鍼法を説明したのですが、ちょっと難しかったようです。
と言うのは、経絡は古典理論を使っているし、顎関節は筋骨の理論で説明したからです。
一つの治療法の中に、古典と科学が入っていたわけです。
そういうのを論語で云うところの「温故知新」と考えてもいいのではないかと考えています。

明日から年号が変わるからか、変な文面になってしまいましたが、
「平成を振り返り、令和を築いていきたい」(温故知新)と、心の中にあるような気がします。

【君子和して動ぜず、小人動じて和せず】と論語にあるので、「動じないように」気を付けているのですが、ちょっと動じましたかね。(^_^;)
2019/04/29

歩いたり、足を背屈すると足関節が痛い(足関節の調整)

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このように足先を上げると足首が傷む 



「歩くと足首が痛い」と言う方が来られました。
「足首をこうして曲げても痛い」と足首を曲げて見せてくれました。
私は、足を背屈して見せてくれたのを見て、

「ああー、ちょっと待って、ちょっと写真を撮らせてくれませんか。最近写真を撮る時間がないので、ブログのネタが少ないのです」とお願いして写真を撮らせてもらった。
アキレス腱との関係を説明するためです。



アキレス腱の構造 


このような症状の多くは、アキレス腱が過緊張して、アキレス腱が縮んだ症状です。
最初に足関節を動かして、足関節に異常が無いことを確認してから、ショパール関節、リスフラン関節、中足骨などにも異常が無いかを確認した。
幸いその他の関節や骨格には異常が無いようでしたので、アキレス腱を伸ばすことにしました。

このような症状の場合は、鍼灸だと「崑崙」にお灸をすれば、たいてい治まます。
また、アキレス腱上にある「承命」というツボに鍼をしても治められます。
さらに、腰椎、仙腸関節、膝関節などを調整しても治まります。
しかし、最近は「手技療法」の勉強が多いので、勉強したことを確認する意味もあって、アキレス腱を手技療法で調整したのです。

でも、しかし、
対症療法的な手技療法だけだと、再発しやすいので、承山などに刺鍼して、アキレス腱の過緊張を取り、「腎」か「膀胱」の異変も整えるようにします。

この方は、足関節、リスフラン関節、ショパール関節、中足骨を調整しただけで、足首が軽く動くようになっていましたが、念のためにアキレス腱も調整しておきました。
「調整」と言っても、アキレス腱を指で挟んで引っ張るだけです。

そして、
「はい。足首を回して確認してみてください」と言うと、足首を回しながら、
「あ、はい。全くひっかかりません」と言っておりました。

この治療法は、ベテランの治療師にすれば、つまらない治療かも知れませんが、ここは一般大衆が楽しむブログですので、ご了承ください。(^_^;)
2019/04/28

心臓の症状が治まるまでは魚の目を目安にするといい

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心臓反射区にできた魚の目 



以下のような症状を訴えて来た方がいました。

① 咳
② 頭痛
③ 鼻炎
④ むくみ
⑤ 左の肩甲骨の内側が痛い
⑥ 左右の耳が詰まった感じで聞こえ辛い
⑦ 胸が苦しい

この問診から考えられることは、
① 咳は喉か肺か心か心包が原因と考える

② 頭痛は心や腎の淤血の場合が多い

③ 鼻炎は腎機能低下での粘膜異変

④ むくみは腎か心が原因

⑤ 左の肩甲骨内側の痛みは、心か心包が原因の場合が多い

⑥ 左右の耳が詰まったのは、腎機能低下の場合が多い

⑦ 胸が苦しいのは、心か心包が原因の場合が多い

という診立てになります。

そこで、脈を診たら、心の脈が細脈(脈を打つのが弱い)になっていました。
心が細脈になる人は少ないので、
「これはかなりシンドイな」と思いながら、背部を診ると、肝臓の裏側が腫れていました。
そして、六臓診(五臓六腑の反応点の反射を診る方法)をしたら、心にかなり強い反応がありました。

これは、腎機能低下(淤血)によって、肝の代謝が落ちて肝臓が腫れたのだなと考えながら、とりあえず苦しい症状から治めてあげたほうがいいだろうと、胸の「玉堂」に千年灸をしてもらいました。
よっぽど心臓の疲労があったのか、5壮でやっと熱さを感じるようになったのです。

それから経絡治療をして脈を安定させてから、背部へも鍼をするつもりで伏臥になってもらいましたら、足の裏に「魚の目」があるのです。
しかも「心の反射区」に!
(先に足裏を診ておけば、すぐに心と判断していただろうに)

魚の目は、見ると「魚の目」のように見えますので、その名が付いたと思いますが、魚の目には、お灸で取れるのと取れないのがあります。
魚の目には「芯」がありますので、、その芯の深さによるのですが、浅いと何度かお灸をすると取れてきますが、深いと臓腑が整うまで取れません。。



治しやすい魚の目、治しにくい魚の目 



魚の目と似たのに「タコ」があります。
これは「角質層への刺激過剰で起こる」言われていますが、実はそれも臓腑からの反射ですので、揉んでも、お灸をしても取れません。
その当該臓腑を整える必要があるのです。

よくあるのが、踵(かかと)のタコです。
角が立つぐらい硬くなっているのもあり、割れているのもあります。
踵の場合は、大腸が問題ですので、「便秘」などの多い人は、便秘から治さなければ治りません。

さて、上記の方ですが、治療が済んで、ある程度は楽になったのですが、「完全に」とまではいきませんでした。
というのは、慢性的な症状というのは、脊椎や足底に現れるので、この方も「慢性的な心の問題」が潜んでいるからです。

ですから、食養生などをも指導しておきました。
慢性的な症状は食養生をさせるのが早いからです。
2019/04/27

足の甲の痛み(名残の治療)

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名残を取る治療 



先日投稿した 「歩くと足の甲がピキッと痛い!」 と訴えていた患者さんが、昨日も来られました。

入ってくるなり、

「先生、あれはほんとに一発でしたわー!」と言う。

「え? 何がですか?」

「うふふ、歩くと足の甲がピキッとする痛みですよ。何日も苦しんだ足の甲の痛みですよ。ほらブログに揚げてもらったやつ」

「ああ、完全に治ったのですか?」

「はい。面影は残っていますが、痛みは全くありません」

「へー、ほんとに自信はなかったのですが、あのほそ~い腱を狙ったのがヒットしたんですねー。へー!!!」

という会話をしながら、ブースに入ってもらった。

昨日も肩の凝りとか腰の重みなど、いくつかの症状を訴えていましたので、それらの治療をしてから、先日「齋針」(集鍼)をした部位を触らせてもらった。
もう腱が張りつめた感触はないので、「確かに良くなっているようだ!」と思えた。
それで、「名残はある」と言っていましたので、それを取るつもりで、とりあえず2本だけ鍼をさせてもらった。

前回の時に使ったテクニックは、七星鍼法の「筋腱鍼」という手法で、スポーツ鍼灸をするときに多く使います。
大学でスポーツトレーナーをしている新しいスタッフは、興味津々だったようですが、あいにく忙しすぎたので、見てもらう時間はありませんでした。
なので、
「スタッフ講習でまたやりますから……」と、話しておいた。

スポーツトレーナーをやっているスタッフのおかげで、「スポーツ障害」の治療にも範囲が広がりそうです。(^_^;)
彼は、真面目で、丁寧な人で、患者さんの受けもいいので、半年もすると人気が出てくると思います。
2019/04/26

肩関節の調整:スタッフ講習

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菱形筋の調整 




菱形筋の構造と脊椎との関係 



大学でスポーツトレーナーをしているスタッフが加わったので、スポーツ関係の治療法を考えることが多くなった。
昨日、鍼灸師の方が患者さんとして来てくれたので、その方をモデルに、肩関節の動きと菱形筋について、実技と解説をしてみました。

スポーツ選手は、関節の動きが悪いと、持っている力を全て発揮することはできない。
たとえば、陸上競技なら、肩関節の動きが悪いと、腕の振りが悪くなり、スピードが落ちてしまいます。

そこで、肩関節の動きを良くする方法の話をしながら、菱形筋の調整を行うことにしました。

「えっと、ちょっと肩を回してみてください」

「こうですか?」

「はい、そうです。今度は左の肩を回してみてくれませんか」

「これでいいですか」

「OKです」

右肩関節の動きがちょっと悪いと思えたので、

「右の肩はちょっと動きにくいようですねー」と言うと、

「はい。ちょっと動きが悪い感じがします」と言う。

「はいわかりました。ちょっと肩関節の調整をしますね。ブルンブルンと動くようになりますから・(^ワ^)」と言いながら、菱形筋の調整を行なった。
この方は、その前に脊椎調整をしてありましたので、菱形筋の調整もすぐに終わったのですが、調整をした後、

「はい。先ほど見たいに肩を回してみて……」と言うと、肩を回しながらビックリしたような顔をしていました。
ブルンブルンと動いたからです。

そして振り返ると、そこにスタッフは居ませんでした。(^^;)
他のブースに行っていたのです。
ざ~~んねん! (^_^;)

ま、しかし、ブース越しに会話を聞いていたようで、かなり興味を持っている様子でした。
そこで、筋肉の連鎖性、連動性、骨格や臓腑との関係を説明させてもらいました。
2019/04/25

乗り物酔いや胃の不快感 : 七星論でのツボは便利です

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内関の取り方 



七星論での経穴配置は、マトリックスになっているので、非常に便利です。
たとえば、乗り物酔い、悪心、食べ過ぎ、食欲不振、疲れて眠れない、胸痛などに効果のある「内関」というツボは、七星論での「木=肝・胆」の高さになりますので、内関に鍼をすると、肝・胆への効果もあるのです。

内関というツボは、心包経のツボになるのですが、木の高さになるので、「肝・胆」の治療にもなるわけです。
これは、内関に刺鍼して、肝経や胆経の筋力テストをすればわかります。
同様に、下腿胃経の「上巨虚」というツボは、胃経でありながら、七星論での「金=肺・大腸」のツボにもなりますので、「胃と大腸」の治療点として使えるわけです。

経絡学説では、縦に流れるのを経脈と云い、横に流れるのを絡脈と云いますが、七星論では、縦に流れる経脈はそのまま「当該臓腑の経絡」として考え、縦の経脈に対して、横に輪切りにした状態を七星で分けて考えると、マトリックスになります。
つまり、縦に流れる経脈と横に仕切られた断面を「七星配置」と考えると、網の目のような構造ができ、それが経絡になると考えるわけです。

そうすることで、縦の経脈である12経(肺経・大腸経、脾経・胃経、心経・小腸経、腎経・膀胱経・・・・・)と、断面になる七星の交差するところを治療点として使うことができるわけです。
そして、「心包経(地)」と「地」が交差するところを「査穴」と呼んで、「特効穴」のような使い方をするわけです。

このように説明すると、上図の「内関穴」は、心包経の「木」に当るというのがわかるはずで、その位置から手首寄りに「心包経の土」があり、腕の中央辺りには、「心包経の地」即ち「心包査穴」があるわけです。
この査穴というのは、「原穴」のようにも使えるし、「郄穴」のようにも使うことができ、非常に便利なツボになります。
ですから、七星論を学んだ人は、手際のいい治療が出来るのです。

試しに、乗り物酔いなどをした時に、「心包査穴」辺りを指で解してみて下さい。
治りの早さにビックリするはずです。
ただ、査穴に長時間の刺激を与えると「過剰刺激」になる可能性があり、他の経絡とのバランスが崩れますので、せいぜい20~30分程度の刺激がいいと思われます。
2019/04/24

ツボ療法の分解:膝痛のツボ療法

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京骨にお灸をしているところ 




通里穴 



膝痛は、腸骨を整えるだけで治まる場合が多いのですが、中には治まらない場合もあります。
そんな時は、腰椎、仙腸関節、股関節等も調整しています。
そして、膝関節に関係する筋肉も整えます。

膝に関する筋肉の説明をすると、図説が多くなり、手間が要りますので、それは後日に書いていくことにして、今回は、ツボ療法での解説をしてみたいと思います。

膝痛の「ツボ療法」は、多くが膝の周囲のツボを使って解説されると思いますが、その手法は、どちらかと言うと中国鍼的な手法です。
理由は、鍼灸療法が中国から日本に伝わり、それを手本に書かれた本が多いと思われるからです。

ですから、「肩が凝る」と言えば、肩の頂点にある「肩井」なんてツボが使われるわけで、膝痛もその例外ではないわけです。
その治療法は、「筋肉が凝っているところに鍼をする」という方法なので、凝りに鍼を刺せば、血液循環が良くなって、その場は楽になりますが、再発しやすい治療法になります。

つまり、「対症療法」という方法です。
それに対して、「原因療法」とか「根本療法」と言われるのは、「病の原因を突き止めて治療する」という方法で、再発しにくい治療法になります。

鍼灸療法では、どちらも併用される場合も多いと思いますが、私は対症療法は使わないようにしています。
理由は、症状の出ているところの血液循環を良くして症状が軽くなると、根本的な原因が探しにくくなるからです。

では、どのような治療をしているかと言いますと、七星論での「対応経絡」というのを使います。
対応経絡とは何かと言いますと、七星論での経絡の並びで、対応している経絡を結んで使う方法です。


対応経絡の図 


この図を見ると、太陽と黄泉、水と火、金と木、地と土と対応していることがわかるはずです。

太陽=督脈
黄泉=任脈
水=腎経・膀胱経
金=肺経・大腸経
地=心包経・三焦経
火=心経・小腸経
木=肝経・胆経
土=脾経・胃経

その対応した経絡からツボを選んで治療点として使うわけです。

たとえば膝痛なら、膝裏に筋腱の強張りがありますので、それを「膀胱経」と考えた場合、「水=腎・膀胱」対応「火=心・小腸」になりますので、水から一穴、火から一穴を選ぶわけです。

具体的には上に示した「京骨」と「通里」になりますが、膝痛のある側の京骨と、対側の通里を使います。
半米粒大(米粒半分ぐらいの大きさ)で、京骨に2壮、通里に1壮のお灸を使う場合が多いのですが、京骨だけの場合もありますし、鍼を使う場合もあります。

しかし最近では手技療法で治療する場合がほとんどです。
理由は、手技療法が「流行り」と考えるからです。(^_^;)
2019/04/23

ツボ療法の分解:側頭痛での鍼治療

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足の少陽胆経 




手の少陽三焦経 



ツボ(経穴)療法は非常に便利な治療法です。
たとえば、側頭痛がある場合、側頭を通っている経絡を使うと即座に頭痛を治めることができる場合もあります。
と言うことは、できない場合もあるということですが、その場合は「経絡の病」ではないわけです。

経絡で治せない場合は、脳や頭蓋骨などに異変が出ている場合です。
激しい頭痛の場合は脳や脳血管のトラブルの場合があるので、病院での画像診断に頼ったようが賢明だと思います。

側頭部の痛みが左右に移動する場合は、多くが頚椎や頭蓋骨に問題が起こっています。
頭蓋骨の歪みというのは、頚椎や上部胸椎から来ている場合が多いので、頚椎や上部胸椎から矯正していた方がいいわけです。
頭痛での痛みを指標にして矯正していくわけです。

次に経絡を使うとすると、上のイラストのように、少陽胆経と少陽三焦経が側頭部を通っています。
少陽胆経は経絡の通る幅が広いですが、少陽三焦経は耳の周囲になっています。
そこで、どの経絡を使うか悩むかも知れません。
そんな時、「奇経八脈」というのがあります。

奇経八脈は特殊鍼法になるのですが、とても面白い治療法です。
その奇経八脈を使うときは、「少陽胆経の臨泣」と少陽三焦経の「外関」というツボを同時に使います。
つまり、少陽胆経と少陽三焦経を同時に使うわけです。

これを七星論で考えると、さらに面白いことがわかります。
「少陽胆経の臨泣」というツボは、七星論での骨格配置で考えますと、「地=心包・三焦」になります。
「少陽三焦経の外関」というのは、少陽三焦経での「木=肝・胆」に当たります。

即ち、少陽胆経の臨泣というのは、少陽胆経でありながら、少陽三焦経にも影響を与えるわけで、少陽三焦経の外関というのは、少陽三焦経でありながら「腕への七星配置」で観ますと「肝・胆」とも関係しているわけです。
ちょっと難しいですかね?

言いたいことは、少陽胆経も少陽三焦経も側頭部を巡っていますが、七星論で考えると少陽胆経と少陽三焦経はつながりがあるということなので、少陽胆経を使っても、少陽三焦経を使っても、同じような治療効果が出せる可能性があるということです。
ただし、「経絡病」の場合と考えて、臓腑疾患の場合はその限りではありません。

ちょっと小難しい話をしてしまいましたが、要は少陽胆経を使っても、少陽三焦経を使っても「側頭痛を治すことができる」と言うことです。
ただ、高い確率を狙うなら少陽胆経と少陽三焦経を使うといいと思います。
右の側頭痛なら右に、左の側頭痛なら左に取穴したほうが効率はいいです。

しかし、七星鍼法にはもっと面白い治し方があります。

側頭痛の患者さんが来たら、私は(心の中でニヤニヤしながら)

「右ですか? 左ですか?」と聞き、右なら右の胆査穴に1本鍼をして、

「はい。治ったでしょ?」と言います。するとほとんどの患者さんが笑いながら

「あ、はい。治りました」と言います。

少陽胆経の臨泣や少陽三焦経の外関は使わずとも、胆査穴だけで治ってしまうのです。
少陽胆経や少陽三焦経の長い説明をしてから、「胆査穴を使えばいい」なんて言うと、怒る人もいるかも知れませんが、何故、胆査穴だけで治るのかを考えてほしいので、長い説明をしたのです。

つまり、経絡には、「少陽」とか「太陽」とか「陽明」という陰陽名が付いていますが、それらは、「同名経」呼ばれ、「手の陽明経」と「足の陽明経」、「手の太陽経」と「足の太陽経」、「手の陽明経」と「足の陽明経」という組み合わせで使う方法があるのです。

が、しかし、

七星論での一穴鍼法を学んだ方はわかると思いますが、手足の経絡を組合さなくても、足の経絡だけで治療することができるのです。
2019/04/23

膝痛の新し治療法

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膝痛の治療(大ワザ) 



2~3週間前、ひょんなことから膝痛の新しい治療法を考えました。
別に新しい治療法でなくても良かったのですが、解剖図を見ていたら、「もしかして」と思うところがあり、早速試してみたら上手くいったのです。

上の写真を見るとわかるのですが、「大ワザ」になりますが、患者さんにすれば痛みのない治療ですので「楽な治療」のようです。
テクニックとしても比較的簡単なので、学ぶにも時間はかからないと思いますが、足を持ち上げるぐらいの体力(腕の力)は必要です。

ちょっと驚いたのは、膝を調整しているとき、
グギグギという感触が手に伝わってきたことで、思わず、
「あっ!」と声を出してしまったのですが、患者さんは何ともない顔をしていました。

はー、驚いた! ( ゚Д゚)

このテクニックは、骨盤とも関係しているので、骨盤矯正をしてから行なうと楽に治療が行なえます。
簡単に言うと、捻じって、曲げて、引っ張る方法です。
と言ってもわからないですよね。(^_^;)

こちらのほうが、「えっ?」と思うほど矯正力のある治療法です。
4月の臨床実践塾でやろうかと考えていたのですが、4月の臨床実践塾は休む事にしたので、5月の臨床実践塾で公開することにしました。

写真の方も、膝の前や内側が痛いと言っていましたが、このテクニックで矯正すると、
「あ、楽になったみたいですね」と言ってくれました。

この方以外にも、O脚の方を矯正したのですが、
「ああ気持ちいい。なんて気持ちいいんでしょ!」と喜んでくれ、ベッドから降りて、屈伸をしたり膝を捻ったりしながら、
「ああ、ほんとに気持ちいいわー」と言ってくれました。

今は手技療法が流行りのようですので、この手技は受けると思います。
と言っても、再発を防ぐために、臓腑の調整もちゃんとやるようにしています。
2019/04/21

不妊治療をめぐる「卵の質」 

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写真① 当院での治療前に撮影された卵子 




写真② 当院での治療を受けてから撮影された卵子



この画像は、当院に不妊治療で来られている方から提供してもらった写真です。
遠方の方にこの卵の話をしたら、
「是非ともその写真を見せてほしい」と言われ、次いで、
「不妊で困っている人は多いので、是非公開してください」と頼まれましたので、当院の患者さんに内容を話しました。

「あ、いいですよ。ほんとに悩んでいる人は多いので、使ってください」と快く承諾してもらいましたので、公開させて頂きます。

写真①は、当院に来る前に採卵して撮影されたものです。
写真②は、当院で治療を受けてから撮影されたものです。
これまでも、
「産婦人科でサンプルにしたいほどです」と言われたとか、
「卵の形がすごくいいです」と言われましたという方がいましたが、正直言って、「何がすごいのだろう」とわかりませんでした。

この写真を見て、非常に納得しました。
で、この写真を提供してくれた方も、
「この写真を見て、頑張ってみようという気になりました」と語っていました。


厚生省の不妊治療の患者数 を見ますと、
1)不妊治療患者数(全体) 466,900人(推計)
2)人口受精 66.000人(推計)

となっており、不妊治療の種類として、
(1)一般的な不妊治療(保険適用)
・排卵誘発剤などの薬物療法
・卵管疎通障害に対する卵管通気法、卵管形成術
・精管機能障害に対する精管形成術

(2)生殖補助医療(保険適用外)
① 人工授精 (1回あたり平均治療費  1万円)
② 体外受精 (1回あたり平均治療費 30万円)
③ 顕微鏡受精(1回あたり平均治療費 40万円)

保険適用の不妊治療の場合は、治療を受ける方の経済的負担は少ないのですが、「保険適用外」になると、かなりの高額になります。
だから、経済的理由で諦める方もいます。

当院は、「不妊治療」での集客は基本的にしないのですが、毎年不妊治療で患者さんが来ていて、ほとんどが出産します。

何故当院は「不妊治療」で集客をしないかと言うと、当院に不妊治療で来られる患者さんは、ほとんどが40歳手前か40歳を超えた方です。
これは、鍼灸学校でも教えられますが、35歳以上になると卵子の質の問題が出てきます。
(これ以上の内容は書きたくないので、ここで止めておきます)

ですから仮に、仮にです。
不妊治療を受けた方が出産して、何か心身に問題のある子が生まれたらどうなるでしょうか。
出産したご夫婦は、その原因を考えるはずです。

① 夫婦のどちらかの家系に問題があったのではないか

② 何かのショックを受けたことが原因ではないか

③ 生活の中や環境で何か問題ななかっただろうか

④ 不妊治療をするときに何か不手際はなかっただろうか

⑤ もしかして鍼治療を受けたのが原因ではなかろうか

⑥ 鍼治療を原因にすれば両家の家系は守られる

そんなことを考えて、不妊治療での集客をしないのです。
でも、40歳を過ぎると多くの情報を集めています。
当院でも毎年40前後の方が出産していますので、多分、それが情報として流れ、当院に来られていると思います。

不妊の治療には、卵子の質を上げる必要があります。
それには栄養とエネルギーが関わり、エネルギーはミトコンドリアのよって生産されますので、ミトコンドリアがエネルギーを生産しやすいように、自律神経の調整、肝臓や腎臓の活力調整、生殖器の活性化、臓腑のバランスなどを考えながら治療を進めていきます。