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2018/10/31

「息がしにくい」・・・原因は? 

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息がしにくいと言う方の上部胸椎の歪み



10月30日に投稿しました、「息がしにくい」と言う方が来られました。
状態は、30日にブログに書いた症状と、
① 肩甲骨の間が凝る
② 左の首が痛い
ということでした。

脈を診ますと、「腎虚」が出ています。
それで納得したのですが、脈を診るときに手を触ると、冷たい。
これは、心が虚した時に出る症状です。
※ 「心に虚なし」なんて言いますが、私はそうは考えていません

とりあえず、腎虚から治療したほうがいいと思いましたので、先に脊柱鍼をして、それから腎査穴に千年灸を左右3個ずつしました。
腎虚の場合は、今までは太谿にお灸をするのが多かったのですが、時間もあったし、じわっと温めたほうがいいだろうと思い千年灸を使ったわけです。

それから伏臥になってもらい、脊椎診をしたら、写真のように上部胸椎が、左に曲がっていたのです。
想像はついていたのですが、歪み過ぎです。
これだと、心や心包の症状、そして左首の痛みが出てもおかしくありません。

ですから、写真のような鍼の打ち方で、首の歪みを取るようにしました。
鍼を刺してから、「置鍼」をしている間に、後で写真を見せてあげようと思い、

「写真を撮らせてもらっていいですか?」と言うと、

「はい。いいですよ」と言ってくれたので、写真を撮りました。

置鍼が済んで、鍼を抜いたのですが、歪みはまだ取れていません。
そこで、

「今の症状だと苦しいと思うので、巨鍼をしたほうがいいと思いますが、どうですか?」と尋ねると、

「痛かったら、すぐ抜いてくれますか?」と聞くので、

「ええ、痛そうだったらすぐ抜きますよ」と言い、巨鍼をしました。

巨鍼をしているときに、
「ぜんぜん痛くないですね」なんて言っていました。

肩甲骨の高さから肩までの巨鍼です。
巨鍼は、下から上に向けて刺す場合は、基本的に即抜ですので、巨鍼を刺してすぐに抜きました。
そして、
「はい。起きて首の痛みを確認してみてください」と言うと、

「えっ? そのまま起きるのですか?」と言う。

「はい。そのまま起きてください」と言うと、恐る恐る起きるので、やっとわかりました。
巨鍼が入ったままだと思っていたのです。
ですから、

「鍼は抜けてますよ」と言うと、

「えっ? もう抜いたんですか?」と言う。

それから痛みなどを確認して、多少「引っかかる」と言うので、アジャストなどを加えて、引っかかりを取りました。

治療が済んで着替えをしている時に、カーテンの中から、

「さっきの写真はブログにアップしてください。そうすると私も確認することができますので……」と、言ってくれました。
と言うことで、ブログにアップです。

これで休日診療は終りました。
2018/10/31

後頭骨と仙骨の連動性実験の成果を実践塾で確認 

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被験者を前後・左右に押して重心を調べます



先日の臨床実践塾では、脊柱鍼と関連する「重心調節鍼」(仮称)もやりました。
実験は、事前に行なった「骨格と重心安定の関係」を調べることから始めます。
上の写真のように、被験者は両足を肩幅より少し開いて立ってもらいます。
検者は、被験者を左右、前後から押していきます。
そして、被験者の力が弱かったところを覚えておきます。

次に、立位でも座位でも構いませんが、後頭部に1本針を刺します。
後頭部に鍼をするのは、カイロで「後頭骨と仙骨は連動している」と言われるからで、それを利用しようというものです。

この写真では立位でやっているのですが、座位でもやりました。
座位では、事前に仙骨の歪みを参加者の皆さんに見ていただき、それから後頭部に刺鍼します。

で、どうなったかと言うと、仙骨が伸びてくるのです。(@_@)
そして、それを皆さんにも見てもらうのです。
もちろん立位でも同じ結果になります。

この手法を「脊柱鍼」と組み合わせると、おもしろい治療効果が得られるのです。
つまり、脊柱が真っすぐになれば、筋骨系で、いろいろな好転が見られるのです。
しかも、鍼を使いますので、治療効果が長持ちするのです。
あまり詳しいことを書くと、参加者の皆さんに悪いので、これぐらいにしておきますが、「脊柱鍼と重心調整鍼」は、筋骨系の治療に大きく貢献しそうです。

今回の実践塾は、予定が未定だったので、当院のカメラで撮影したのですが、講義は非常にスムーズに流れ、私も楽しく話をすることができました。
そして、このテクニックは、多くの鍼灸師に知ってもらいたいと考えています。
ですから、今回の臨床実践塾DVDは、私が編集して販売しようと思います。

※ 去年の11月から先月の9月までのDVDは、プロが撮影し、プロが編集していますので、編集が上がり次第お知らせ致します。
内容は、「七星鍼法」です。
2018/10/30

「息がしにくい」 感動した、感動した、感動したァーーー!!! 

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送られてきた「本のコピー」の一部



今年の夏は、あまりに暑すぎたので、心臓のおかしくなった人が多かったような気がする。
東洋医学で「五季」と言えば、春・夏・土用・秋・冬の五つの季節をいい、をの季節によって影響を受けやすい臓腑が分けられています。

張るは肝、夏は心、土用は脾、秋は肺、冬は腎となっているわけですが、その季節の特徴が強く出るときは、確かに季節に関係する五臓が影響を受けているようです。
ちょうど今年の夏のように猛暑になると、心が影響を受けやすくなるわけです。
これから秋になりますので、「肺」の症状が増えてきます。
つまり咳や風邪などがそれに当たります。

きょうの夕方、外出していたのですが、1本のメールが入りました。
そのメールには、以下のようなことが書かれていた。
この方は治療師ではないのですが、私の本も読んでくれている方です。

====================================
新城先生

こんにちは、息がしにくいのがどうにも改善せず本当に困っています。
先生の奥義書の413~414ページか443~444ページの状態に思われてなりません。
背中が詰まった感じがあり、胸椎あたりにひどいズレがあるのではないかと感じるのです。あるいは胸椎がへこんでいるのではないかと感じます。
明日、診察日外ですが診ていただけないでしょうか?
追加料金はお支払いいたしますのでお願いいたします。
もし明日がOKであれば何時頃が都合よろしいでしょうか?
明日はたまたま仕事が終日休みですのでだいたいの時間がこちらは大丈夫です。
====================================

メールの内容からして、相当困っていることがわかりました。
しかし、出先なので、「奥義書の〇ページ」と言われても確認することができず、
「出先なので、帰宅してから見てみます」と返信しました。

するとしばらくしてから、またもメールが来ました。
今度のメールには何やら添付されていました。
開けてみると、私の本に赤線を引き、それをコピーしたような感じだった。
上の写真がその一部ですが、全部で4枚ありました。

なんと、

なんと人を感動させる人なんだ。
と思いながら、私の明日の予定を見ると、午前中は仕事があるのですが、午後からは時間が空いていましたので、午後2時に来てもらうことにしました。
これだけ熱意のある方を断る人はいませんよねー。
(鍼を準備するのに40分ぐらいかかるので、2時にしました)

ご本人は、「辛いので何とかしてほしい」と思いながら本のコピーを送ってきたかも知れませんが、とっさに「論語に出てくる君子のようだ!」と思いました。
つまり、「剛毅木訥仁に近し」(ごうきぼくとつじんにちかし):飾り気がなく口数が少ない人で道徳の理想である「仁」に近い人、と思ったわけです。

これだけ自分で調べてから質問をしてくる人は鍼灸師でも少ないのです。
おそらく、このような相談をされたら、多くの治療師が感動するのではないかと考えたので、「このメールの内容をブログに書かせてください」とメールを送りましたら、先ほど返信が返ってきました。

「全くかまいませんよ!」と書かれていました。
2018/10/30

先日の臨床実践塾 第二部 脊柱鍼の刺鍼方法と刺鍼部位

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脊柱鍼の刺鍼方法と刺鍼部位



脊柱鍼を考え始めてからそろそろ3か月になると思いますが、日を増すごとに技術が熟成されてきて、先日の実践塾の時はほんとに「塾した」という感じでした。
ですから、参加者の皆さんも、多分面白く受講できたのではないかと思います。

テクニックを説明すると、そんなに難しいことはないのですが、指の使い方や鍼を刺入する角度、押す強さや刺す深さ等はありますので、ちゃんと説明を聞く必要はあります。。

今回は、参加者の皆さんに、時間をかけて実技をしてもらう予定でしたので、実技を練習するときの時間をできるだけ取りました。
そこに時間をかけ過ぎたために、後半で解説する予定だった食養生の話は、サーッと流す程度になってしまいました。(^_^;)

参加者の皆さんが興味を持ったのは多分、座位で歪んだ仙骨を、「頭部に1本鍼を刺すだけで治す方法」だったのではないでしょうか。
それ以外にも、脊柱鍼をしても仙骨が伸びる姿を見てもらったので、そこら辺は「納得」したと思います。

それで、仙骨を整えるとどうなるかと言うことですが、当院に来られている脳梗塞後遺症の方の例で説明しますと、この方は
「左の鼠径部が痛いので、足が挙がり難いし歩き難い」と言っておりましが、仙骨を整えてあげて、歩いてもらったら、
「歩きやすい。歩きやすいです。足が挙がります」と言っておりました。

その他にも、脊柱鍼をすると、腰痛や膝痛などの症状が、ほんとに短時間で解消されてしまいます。
もちろん、脊柱鍼だけで終わると、再発しやすいと考えていますので、経絡を整え、他の症状があれば、他の症状も整えています。

そして、皆さんが驚かれたのは、多分、「仙骨の歪みの法則性」ではなかったかと思います。
それは、私も脊柱鍼を考えて、臨床をしながら気付いたのですが、全く想像もしてないことがわかったのです。
ですから、おそらく、その法則性を発表したのは私が始めてだと思います。
ネットで検索しても、論文を探しても、見つからないからです。

ただ、「惜しい!」と思ったことが一つありました。
それは、10月は「中医学会での東京講演」がありましたので、
「実践塾はお休みにするかも知れない」と言い、ビデオ会社にも撮影の予約を入れてなかったのです。
ですから、ビデオ撮影は当院の元スタッフにやってもらいました。

スタッフの腕もいいのですが、なんにしてもカメラが違う。
プロが持つカメラで撮影したら、細かい所まで鮮明に映るのですが、当院のビデオカメラでは、プロ仕様のような鮮明さはありません。
それだけは、ちょっと悔いを残しました。

でも、まー、これまでは全て、このカメラで撮影したビデオでしたので、そんなに悪いこともないはずです。
この1年間、いい画像を見続けてきたので、
「果たしてどうかな?」と思っていたのです。

しかし、先ほどビデオを見ましたら、少しだけ画像が荒く感じる程度で、問題はないようでした。
2018/10/29

長野仁先生と寄金丈嗣先生が『医道の日本』で私のことを記事に書いてくれました

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医道の日本≪80周年記念特集≫



これほど嬉しいことはない!!!

『医道の日本80周年記念特集』という専門誌が発刊された。
その中に、「技の原点 学びの原点」というコーナーがあり、そのコーナーの中に寄稿された長野仁先生(森之宮医療大学教授)と、寄金丈嗣先生(六然社主宰)の文章の中に、私のことが書かれていたからです。

長野仁先生は斯界でとても有名な先生で、森ノ宮医療大学で教授をされておりますが、教授という地位にありながら、正式な場でもおちゃらけをするのです。

長野先生のオチャラケは、東北弁で物真似をすることです。
「ンダカラ、イッタベヤ、オラガイッテンダラー、マチガイナイベヤ」といった調子で、会場の皆さんを大笑いさせてしまうのです。
おそらく長野先生を知らない人なら、「何という芸人?」と思うかも知れません。(^_^;)

その長野先生が書いてくれた文章には、私が黒竜江省へ巨鍼を習いに行ったきっかけや、私の経歴などが書かれた後に、私が長野先生に巨鍼をしたときの様子を、ぬいぐるみ人形に喩えて軽快に説明をしてくれていました。

【痛いのは嫌いな私ですが、覚悟を決めてベッドに伏せると、プツッ!と切皮音が耳に届いたのに全く痛みはなく、鍼体は鰻が泳ぐかのように背部の皮下へスルスルと滑り込んでいき、(中略)~~~~、抜鍼後はまるでドブさらいをしていただいたような爽快感、ウルトラマンの着ぐるみのチャックを下ろし、中からゴミを洗いざらい掻き出し、またチャックを上げてもらった、とでも喩えようか。】と。

そして、この記事で一番うれしかったのは、
【古典の矛盾を解く――新城三六師】という小見出しでした。
何故なら、私は10数年、古典の矛盾を解くために時間をついやしたからです。

古典の矛盾を解くために、いろいろな実験方法を考えて実験をし、いろいろな理論を探しては理論付けしようとし、それでも解決できない問題がたくさんあったので、最終的には鍼灸の基礎理論である「易」まで追求していったからです。

最初のころは誰も共感してくれませんでした。
それはそうです。
学校教育では五行論が基本ですからね。
それでも実験をして見せると、その部分だけは共感してくれました。
なので、いろいろな実験方法を考えていったのです。
そして、それが現在の「七星鍼法」になっていったわけです。

ですから、【古典の矛盾を解く――新城三六師】という小見出しに感動したのです。

また、六然社の寄金丈嗣先生も、私のことを書いておられ、
【巨鍼をするときは、いつも隣に新城先生が立っている】といった具合です。
寄金先生は、「武の達人」でもありますので、治療をする時の体位とか、趾の形とか、腰の使い方などを書かれていますが、その達人に、そんなお褒めをいただくと恐縮してしまいます。

もったいない話です。
2018/10/29

きのうの臨床実践塾 第一部 ≪脈診ができなくても診断はできる≫

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問診に従った腹部の触診



おもしろかったー!!  (/・ω・)/

「脈診はできなくても治療はできるんですよ」と言われたら、東洋医学を学び始めた人なら、誰でも興味を持つと思いますが、私も興味を持ちました。(^_^;)
と言うのは、脈診だけが診断じゃないし、脈診は鍼灸治療での補瀉で大切なものですが、脈診に頼りすぎると失敗することもあると考えているからです。
そして、「脈診は参考程度のほうがいい」と考える場合も多いのです。

何故かと言うと、たとえば筋骨系の疾患だと、脈診よりも筋骨系の評価法を使ったほうが、とりあえずの症状を治めることができるからです。
ケガや過重労働で起こった筋骨系の場合は別として、「自然発生的」に発病した筋骨系の疾患は、筋骨系の評価法だけでは完治させるのが難しいので、臓腑の診断が必要と考えているからです。

では、臓腑の診断はどのようにすればいいのか、ということになります。
それが、昨日講義された診断法になると考えるわけです。
「問診」で得られた情報を、臓腑の虚実に分けるのですが、それを表にして治療院の壁に貼り付けておけば、それを参考にしながら虚実を判断することができるわけです。

笑い話でもなければ自慢話でもないのですが、講義を聴きながら、
「ふ~ん。よくまとめてあるなー。偉いわ」と感心していたら、なんとなんと、それは拙著  『人体惑星試論奥義書』  からの抜粋だと説明してくれたのです。(^_^;)

と言っても、その本に書かれた内容をそのまま話すのではなく、臨床をするときの患者さんとの会話や、触診をするときの実技なども、実演を混ぜて解説してくれましたので、非常にわかりやすかったのです。

上の写真は、腹部を診察する場合の方法を解説しているところですが、文章を実技に変えて「見せてあげる」という解説の仕方も、私個人として勉強になりました。
「私個人として」と言うのは、今まで「診断の実技」をこんなにわかりやすく解説した記憶がないからです。
「なるほど、なるほどなるほど! ふむふむ」という感じで拝聴させていただきました。

しかし、上手かったなー。
今後の参考にしよう。(^_^;)


講師として登壇する人は、常に「どうすればわかりやすいか」ということを考えていると思いますが、きのうの講義は素晴らしかった。
いつも学校で、「半分素人の学生」を相手に講義しているだけあって、さすが考えていることが違う、と感心しました。

おそらく、この先生の講義を受けている学生さんは、成績がいいに違いない、とも考えました。

後で、この講師の先生から「褒め過ぎです! カツ!」と言われそうですので、ここらで止めておきますが、講師として登壇する機会のある方々は、是非とも、この先生の講義を一度聴いてほしいと思ったしだいです。
2018/10/28

脈診ができなくても診断はできる (きょうの臨床実践塾 第一部)

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足裏を観ても診断はできますが……



きょうの臨床実践塾第一部は、『脈診が出来なくても診断は出来る』(副題:~臨床に自信と説得力をもつために~)となっています。
この原稿が届いたときに、私も興味津々で原稿を読ませてもらったのですが、おそらく「診断」にこだわりを持つ人も興味津々ではないでしょうか。

東洋医学の診断は、基本的に四診(望、聞、問、切)なのですが、その中でも鍼灸に欠かせないと思われるのが「脈診」です。
鍼灸には「虚実」という概念があり、その治療には「補寫」というテクニックを使うからです。

つまり、脈を診て、「虚しているか実しているか」を診て、虚しているなら「補す」し、実しているなら「寫す」わけです。
つまり、エネルギーが弱いと思えば、エネルギーを補うような操作をするし、エネルギーが旺盛だと思えば、エネルギーを抜く操作をするわけです。

それによって、体はどのように変化するかと言うと、「補すれば」エネルギーが活発になるし、「寫すれば」エネルギーが穏やかになり、他の経絡とバランスが取れてくるわけです。
そうすることによって、全体のエネルギーバランスを均衡にして、疾病から回復させたり、健康状態を維持させたりするわけです。

さてしかし、脈診ができないと、そのような操作ができないことになりますので、鍼灸学校の先生方は、鍼灸学生に教えるためにいろいろな研究をしているのです。
その一つが、今回の『脈診ができなくても診断はできる』というテーマになったと思われます。

ま、診断にもいろいろあるわけですから、「脈診はできなくてもいい」と考える人も少なくないかも知れません。
しかし、仮に「虚」している経絡を「寫」したらどうなるかというと、症状をひどくしてしまう可能性があるわけです。

そのような意味で、今回の講義は、鍼灸学生にとっては「必要かつ不可欠」ではないかと考えています。

その原稿によりますと、最初に「問診」を行い、症状を「虚実に分類」しています。
そして、体の一部を押圧したり、筋を弾いたり、摩ったりして「虚実」の判断をするというものです。
そして、その部位もイラストで示されていますので、非常にわかりやすいものです。

診断と言えば、上の「足裏写真」でも診断はできるのですが、明確な「虚実」は決定しにくいものです。
しかし、今回の原稿に書かれたような方法なら、明確に「虚実」が出せますので、素晴らしいものだと思います。

 きょうの臨床実践塾  も楽しくkなりそうです。(^_^;)
2018/10/27

脊柱鍼での「後頭骨と仙骨の連動性」を実験してみた (10/28の臨床実践塾)

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被験者を前後左右に押して重心の安定度を確かめます



明日の臨床実践塾の準備で、脊柱鍼での「後頭骨と仙骨の関係」を実験してみました。
最初は私が被験者になってやって上手くいったのですが、撮影が必要だと思ったので、もう一人のスタッフにも協力してもらって撮影しました。

この実験は、カイロで昔から言われている「後頭骨と仙骨の連動性」を、臨床実践塾で見てもらうためのものです。
何故、実験を見てもらう必要があるかと言うと、「脊柱鍼」をしていると、いろいろなところにいい変化が出る事がわかってきたからです。
その中で、後頭骨と仙骨の変化を私一人だけでやってみたら、後頭骨と仙骨の動きを感じることができたのです。

脊柱鍼を使うと腰痛を始めとした下半身の症状は治しやすいのですが、気が付いたら上半身の症状まで治っている場合があったので、それを知りたかったのです。
たとえば昨日も、「首が痛くて回らない」と言う方に、脊柱鍼をしたら楽になったのです。
他の治療をしてからだと、「何が効いたのかわからない」ので、脊柱鍼だけをやってみたのです。

脊柱鍼をやった後に首の痛みを確認してもらったら、
「あ、楽になってますわ」と首を回して見せてくれました。
しかも、やったのは、鍼を使わずに「手技療法での脊柱鍼」だけです。
時間にして3分程度です。

七星論では、「頚椎は腎」と設定していて、脊柱鍼は腎を整える治療法として組み立ててあるので、(七星論から言わせると)「当然」のことになるかも知れません。
しかし、多くの方々が納得するかどうかが問題です。

多くの方々が納得しなければ、「一人よがり」になり、それは「思い込み」になってしまいます。
思い込みで物事を進めるのは危険です。
ですから危険を避けるために実験をし、皆さんにも見てもらい、皆さんが納得した上で臨床にも使えると考えているわけです。

そして、この実験で大きなメリットは、患者さんの仙骨をいちいち見なくても、仙骨の歪みがわかるので、かなり時間の節約になります。
つまり、これを「脊柱鍼の検査」として使うので、検査の時間短縮にもなるわけです。

ただ、詳細な実験はまだしてないので、きょうはその実験をする予定です。
この実験には、何人かの患者さんにも協力してもらわなければなりませんので、きょうは頭を下げまくって患者さんに協力をお願いするつもりです。(^_^;)

そして、明日の臨床実践塾に間に合わせたいと考えています。
さらに、  明日の臨床実践塾  でも、この実験を行うつもりです。
参加予定の先生方は、よろしくお願い致します。
2018/10/26

昨日の脊柱鍼での臨床はおいもしろかった。 (10/28の臨床実践塾)

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マーカーで引いた線は治療前と後の線です



昨日来られた方からのメールです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
新城先生

こんばんは。
本日は施術でお世話になりましてありがとうございました。

おかげさまで胸の周り、呼吸、体が楽になりました。

何かとてもリラックスした感じがします。

外後頭隆起の外方の鍼は収縮した側の筋肉を、膀胱経を使って緩めたのでしょうか?

また、耳の上らへんの頭皮鍼はどのような目的でされたのでしょうか?

本日の施術の解説を教えていただけましたら勉強になります。

以下省略
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


この方が当院で治療を受けるのは2回目です。
2回目に(きのう)来られたときのカルテ内容です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
心臓のほうは前回を10とすると、4程度に改善しました。

階段を上っても多少平気になった。

まだ、空腹時や精神的なことがあると脈がおかしくなる時がある。

足のしびれは取れてきたが、髪を切りに行って、頭を洗う時など、腰を後ろに反らしたような恰好になると、骨が当たるせいか、足がムズムズっとなってしまう。

左方から耳にかけての痛みはなくなったが、左肩が時々痛いことはある(ジワジワ痛む感じ)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

背中にマーカーで線を引いたのは、治療前と後の線です。
左側の線が治療前で、右側の線が治療後です。
そして、上のメールが、その日の晩に送られてきたメールです。

脊柱鍼って、結構面白いです。
「面白い」と言うと患者さんに怒られそうですので、少し言い方を変えます。
「脊柱鍼ってパッと変化するので見ているとおもしろいです」

 今度の臨床実践塾  では、この脊柱鍼のほかに、重心安定を図る鍼も公開します。
これも面白いです。

どんな事をするかと言うと、立位で、
① 前後左右から軽く押します。
② 頭部に鍼を1本刺します
③ 再び前後左右から軽く押します

さー、どうなったでしょうか。(^o^)
このテクニックも脊柱鍼と融合させますので、実践塾参加者は多分、笑ってしまうと思います。
2018/10/25

脊柱鍼理論立て準備  「何故腎を注視するのか」 (10/28の臨床実践塾)

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脊柱鍼の実験を一人でやってみました



さて、脊柱鍼の理論ですが、脊柱鍼は「腎」と関係が深いので、「腎」の説明からすることにします。
拙著『人体惑星試論奥義書』(p135~)からの抜粋ですので、拙著をお持ちの方は参考にされてください。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
古典での腎の生理・病理は以下のように要約できる。
①生殖機能を調整するとともに生長を促す。
②人体活動の根源たる精を蔵し、無益の放散を防ぐが如く監視する。
③其の華は髪にあり、養い育てるのは骨にある。
④生体を緊張した状態に保持し、精力を保有し、精密な技巧を発現する。
⑤生体中の津液(体内のすべての水液)は、全て腎の作用によるものである。
⑥骨と髄の成長は、すべて腎と深い関係がある。
⑦全ての髄は皆脳と一体となり、腎と関係する。
⑧腎は二陰(尿道と肛門)に開竅する。
⑨腎気は耳に通じ、腎調和されていれば五音を聞くことができる。

これらについては、『素問』や『霊枢』から抜粋した文面です。
古典文献の文章を並べると多分、読む人は少ないと思いますので割愛して、わかりやすいように説明してみます。

『素問』上古天真論篇には、以下のようなことが書かれています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
女子は七歳にして腎気が盛んになり、乳歯が永久歯に生え変わり、髪が伸びる。十四歳にして陰精(生殖機能)も充実し、心身ともに変化が起こり、妊娠の可能性を備え、太衝の脈は旺盛にして、月経が時に応じて巡ってくる。
だから子どもを生むことができる。
男子は八歳にして腎気が充実しはじめ、髪は長くなり、歯が生え変わる。十六歳になると、腎気が旺盛になり、陰精(生殖機能)も充実し、射精することができ、男女和合す。
故に子どもを生むことができる。
六四歳になると、歯も髪も抜け落ちる。
腎は水分と関係のある生理を管轄していて、血液、汗、涙、涕、涎、唾、体液、尿、は全て腎が管理し、五臓六腑から夫々の精気を受けて蔵している。
※ それらの水分に異常に出るときは、腎が絡んでいるということになります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そして、『素問』霊蘭秘典論篇には、以下のようなことが書かれています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
腎は生体を緊張した状態に 保持し、精力を保有する器官であり、根気を要する精密な技巧もこれから発現される。
※ 腎の働きが悪いと、緊張した状態が保てなくなるので腰痛も出やすいんです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

また、『素問』五蔵生成論篇には、以下のように書かれています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
全ての髄は皆脳と一体であり、腎と関係する。
※ 腎の疲労は髄(脳も含まれる)の代謝低下になるわけです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ここで、腎の生理・病理を七星論で解説しますと、
督脈から流れてきた精気が、水(腎・膀胱経)の機能を活性し、水の機能が活性されると、血液が浄化されて血液がきれいになる。

腎の異変で血液が汚れると、肺・大腸にも悪い影響を及ぼし、鼻炎、肺炎、風邪、腸炎、潰瘍性大腸炎、切痔、難治性の皮膚炎、アレルギー等が発症しやすくなる。
さらに腎不全になれば、肺炎や尿毒症で命を脅かされることもあり、血液が汚れれば心臓への負担も大きくなる。
しかし、その流れは相剋関係にもなる。

たとえば、腎に異常が発生すると、腰痛が起りやすい。
腰痛は即、督脈の流れを悪くし、督脈上に病状が現れるわけです。
腎臓からくる腰痛は多く、腎臓は腫れも起れば硬化も起る。

腎臓が腫れると、腰痛性側弯症や腰部伸展困難が起るのですぐわかるが、腎が絡んだ原因で骨盤が捻れた場合では、それなりに訓練を受けた人でないと診断がつかない。
腎は任督や生殖器とも関係が深く、特に婦人科の異常で発生する腰痛は、仙骨上部や大腿内側に蒙色として現れます。

七星論では、土からも水に精気が流れると考えるので、土に異変が起れば水にも異変が起るし、逆に水に異変が起っても土に異変が起る。
これは糖尿病と腎不全の関係を根拠とすることができる。
たとえば、腎臓病から糖尿になる人も多く、五行論の相剋関係とは逆の流れになるわけですが、当然五行論の相剋関係で示されるように、糖尿病から腎臓を患う場合もあるわけです。

腎と膀胱は表裏一体であるので、腎の異常が即、膀胱の異常にもなり、病状として膀胱経に現れることも多い。
膀胱経が頭部をまとっていることから、若くして髪の毛が薄くなる場合も、腎の機能低下と診たほうがいい。

東洋医学で「腎は骨髄を主る」と云われ、腎機能の低下は骨髄にもダメージを与える。
その典型的なのが耳鳴りや膝痛や自然骨折ではないかと考えているが、これらの病状は加齢と共に発症しやすい。
※ 腎が活性化されれば、それらの症状は軽減される

また、七星論では、水(腎・膀胱)と火(心・小腸)は対応関係にある。
よって水の異常は即、火の異常にもなり、火の異常は即、水の異常にもなる。
関節の七星配置で観ると、肩関節と股関節は「水=腎・膀胱」になるので、それらの関節異常は、腎経の治療も頭に入れて行なうほうがいい。

このようなことから、腎の調整を考えて「脊柱鍼」を考えたわけです。
きょうのブログはちょっと読み難かったかも知れませんが、理論的なことを書くと、どうしても小難しい話をしなければならないのでご了承ください。