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2018/03/31

足の趾を曲げると痛いときの治し方。(頭皮鍼の威力)


こうして力を入れると痛くて力が入れられません



七星論での臓点に刺鍼したら痛みが取れました



問診されたカルテを見ると、
「足趾を反対に曲げると痛い」と書かれています。
意味がわからないので、どのようにしたら痛いのか聞いたら、痛みの出る格好をして、

「こうすると痛いんです」と言う。

「で、どこが痛いんですか?」と聞いたら、第二趾と第三趾の付け根辺りが(中足趾節関節が)痛いというわけです。

中足趾節関節は七星論の関節配置で「火」であり、第二趾は「心」に、第三趾は「地」に属するので、すぐに「心・心包の異変だな」と思い、どの方法で治めようかと考えました。
そこで、傍にスタッフがいましたので、わかりやすいように七星論の、手足に配置した経絡で治療しようと、左手の「心包経の火」に刺鍼して、スタッフに足趾を曲げ伸ばししてもらいました。

すると患者さんは、首を横に振りながら、

「痛いです」と言う。

「あら?」と思いながら、少し捻鍼して、

「今度はどうですか?」と聞いたら、やはり首を横に振っていました。

これ以上変化のない鍼をすると、信用がなくなると思ったので、頭皮鍼を使うことにしました。
そして頭蓋JAA(七星鍼法)の「臓点」に刺鍼して、スタッフに足趾を動かしてもらうと、
「あ、痛くないです」と言うので、ちょっと安心しました。

やっぱり頭皮鍼は即効性があります。
頭皮鍼法の一つに「YNSA」という鍼法もあるのですが、臓腑を狙うには、七星論の「頭蓋JAA」という手法がいいので、頭蓋JAAの手法を使ったわけです。

ばっちりでした。\(^o^)/

それから基本的な鍼灸治療をして、

「どうですかね?」と聞いたら、パッと正座の格好をして、

「はい。痛くないです。大丈夫です」と言うので、その時、その患者さんが、何故その部の痛みを見つけることができたのかわかりました。
その方は、正座をすることが多かったのです。

近年は、正座をする機会が少ないので、中足趾節関節を反対に曲げるような動作は、あまりないはずで、あるとしても、歩くときぐらいで、歩くときでもそんなに曲げることはないと思い、ちょっと不思議に思っていたのですが、これも答えを見つけることができました。



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2018/03/30

座って左右に捻じると鼠径部付近が痛くて捻じれない


写真① こうして捻じると鼠径部の上が痛いんです



写真② 鼻が右に曲がっている感じがわかるでしょうか



タイトルのような症状を訴えて来た方がいました。
言葉では、どのように座って、どのように捻じると、どこが痛いのかわからないので、ベッドの上で痛みの出る格好をしてもらいました。
それが写真①ですが、鼠径部と言うより、下腹辺りを押えていましたので、「ははーん」と思いましたが、その前に、

「それ、ちょっと珍しい症状なので写真撮らせてもらってもいいですか? ブログのネタに使いたいので……」と聞きました。

「いいですよ。ほら、こうして捻じると、ここが痛いんです」と上手くポーズをとってくれました。

「ありがとうございます。ばっちりです」とお礼を言い、治療にかかりました。

実は、このポーズで下腹部に痛みが出るのは、腹腔内臓器の下垂なのです。
ですから、治すのは比較的簡単なのですが、腹腔内臓器が下垂するには、肝臓の代謝低下もありますので、それを何等かの方法で本人に知ってもらう必要があります。

七星論での「六臓診」を使えば簡単なのですが、もっとインパクトの強い方法はないものかと考えながら鍼治療を始めました。
すると、最初に頭から鍼をするのが私のやり方ですので、頭に鍼を3本刺したら、「あっ!」と言うのがありました。

写真②とみてください。
鼻が右に曲がっているように見えるはずです。
曲がっているようにではなく、実際にも曲がっているのですが、これは正面から顔を見てもなかなかわかりません。
この写真のように頭の上から、見るのでわかりやすいのです。

その時思いました。
「これは口で説明するより写真を撮って見せたほうがいい」と。そして、

「頭の上から見ると、鼻が右に曲がっているように見えますが、これは肝臓からの引っ張りで、肝臓が疲労していることを現わしているのです」と言うと、

「はい。前から鼻が歪んでいると言われます。先生治して!」と言う。

「治すようにしますけど、これも写真で見せますね」と、撮影して見てもらいました。

「あははー、歪んでるー」と大らかに笑うのです。

とそれを確認してもらってから治療を続けたのですが、一通り治療が済んでから、再び座位になってもらい、腰を捻じってもらったら、

「あ、痛くなーい!」と言いながら、左右に捻じっていたのですが、そのうち

「痛くないです……。ん? ん? ん? 脇腹も痛かったのですが、脇腹も痛くなくなりましたねー・笑」

どんな治療をしたかと言いますと、頭皮鍼と七星経絡治療、そして右膈兪から大腸兪までの巨鍼です。
肝臓が原因とわかっていますので、右膈兪から大腸兪までの巨鍼だけでも治るのですが、経絡治療を加えるのは、経絡で全体を整えておかないと、別のところに別の症状が出ることがあるからです。




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2018/03/29

左の中指と薬指が曲がらずギターが弾けない


写真① 中指が巻き込んでくるんです



写真② 中指が浮いてこないんです



写真③ おおー!! 思うように動きます



タイトルのようなことを訴えて来た患者さんがいました。
話によると、

① 10年ほど前、マッサージ関係の仕事をしていた

② 指の動きがだんだん悪くなってきた

③ 左中指・薬指がうまく動かせない(他の指と一緒に動く)

④ 柔整の先生に屈筋神経か虫様筋の関係と言われた

⑤ 右膝があぐらをかくと痛みが出る

⑥ デスクワークをしてから便秘と内痔核が発生した

どのような状態なのかを再現してもらったら、
写真①のように、自分の右手をギターの柄のように掴み、「こうすると中指が巻き込んでくるんです」と言い、さらに
写真②のようにして、「小指を動かすと、薬指までついてくるんです」と言う。

この問診を見ると、わかる人にはわかると思いますが、肝臓がおかしくなっています。
「内痔核」というのがそれです。
座り仕事だから痔核が出るのではありません。
なので、基本的に肝臓を整える必要があるわけです。

しかし、肝臓から直接手の指に異変が出るわけではないので、とりあえず胸椎上部の歪みを診ました。
すると、上部胸椎軽く歪みがありましたので、FAT(関節調整手技療法)で調整することにしました。

「首を少し後に倒してください。で、ここに手を当てておきますね」と、胸椎上部に手を当ててから、

「はい。頸をゆっくり戻してください」

「はい。それでは左の指を曲げ伸ばししてみて!」と言うと、指を動かし、

「おおー! 思うように動きます」と言う。

「でしょ!」(^^;)

それから、全体を整えるために経絡を整えてから、
「こんなところでいいと思います」と言ったら、さっとあぐらをかいて座り、

「あ、座れますわ」と言う。膝痛を確認していたわけです。

それで治療は終わったのですが、患者さんのほうから、
「次はいつ来たらいいですか? 来週でいいですか?」と言う。
ギターを弾けないのがよっぽど辛かったのだろうな、と思いました。

私のところは、初回であっても、「もう大丈夫だろう」と思ったら、こちらから予約を入れさせないので、時々、この方のように、予約を要求する方がいます。
そんなときは、一応予約は入れてもらいます。

予約を入れさせたくないのではありませんよ。(^^;)



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2018/03/28

先日の臨床実践塾:症状の原因を追究する


腫れた肝臓



臨床実践塾の第二部は、「診断即治療」というテーマでお話しました。
これは七星論(人体惑星試論)で、身体各部を七星に分類して、症状から関連臓腑を割り出し、割り出された臓腑の経絡などを使って治療するというもので、非常にわかりやすいし、マジックみたいな治療もできるので、治療に悩むことがなくなる方法です。

たとえば、上の写真のように肝臓部が腫れた人がいたとします。
すると、その人の弱点であるところに症状が出てくるのですが、どんな症状が出ていようとも、「肝臓の腫れを治める」ことを考えながら治療すれば、症状を治めることができるものです。

それが「ハリック・マジック」と言われるものです。

不思議に思われたり、疑われたりするのはわかっています。
しかし私たちは先に、その患者さんの奥に潜む病因を知ってもらうために、手技や鍼1本で症状が軽くなるのを認識させて、病の原因となるところを知ってもらうようにするのです。

どういうことかと言いますと、このブログに何回も書きましたが、「腰が痛い」という人の手か足に1本鍼をして、痛みが軽くなったのを患者さんに確認させて、
「今使ったツボは肝臓のツボなんです。ですから肝臓を整えれば治ることがわかったわけです」と話をするのです。

たった1本の鍼で、痛みが消えるような鍼をするわけです。
そして、患者さんに、痛みの出る動きをしてもらいます。
たいていの患者さんは笑います。
何故なら、痛みが取れているからです。

こういう治療テクニックは、診断ができて初めて使えるテクニックなので、今回のセミナーでは「診断即治療」というテーマで、診断の話をしたわけです。
「診断の話」と言うより、「治療」の話になったかも知れませんが、「診断と治療は一緒」と考えていますので、「診断」と言っても「治療」と言ってもいいと思います。

具体的には、症状の出た写真を見てもらい、その治療法を解説していくのですから、インパクトも強かったと思います。
「目で見たモノ」というのは、長期記憶に残りますで、多分参加された方々は、写真で見た症状を、長期間覚えていると思います。
というのは、臨床を覚えるのには、臨床を見るのが早いので、写真で見ても同じような効果があると考えて、そのようにしているわけです。

パワーポイントが81枚もありましたので、写真を見てもらいながら解説するだけで、実技の時間は非常に少なかったので、ちょっと疲れたかも知れません。(^^;)
でも、治療というのは、診断があって初めて役立つものですので、「診断なくして治療なし」と考えて頂きたいと思います。

で、どのような写真を見てもらったかというと、頭部、顔面、目・鼻・口、頸部、肩、背、胸、腹部、腰部、足等々(ほとんど全身)ですが、それをすべて流れに沿った「七星に分けてあった」ので、多分わかりやすかったと思います。
それがわかれば、「どこに取穴すればいいか?」という答えが出ているわけですから、治療が楽しくなってくるはずです。

しかし、病気は、一筋縄ではいかないのもたくさんありますので、その時は「特殊鍼法」を使って、即効的な治療をするわけです。
七星鍼法には「特殊鍼」がたくさんあります。
骨格矯正鍼、巨鍼療法、一穴鍼法、北斗鍼、整体鍼、筋腱鍼、頭皮鍼、頭蓋JAA、コラボ鍼、FAT、眼鍼・・・etc。

特殊鍼法での個々のテクニックは、そんなに難しくないのですが、どれも治療効果の高いものです。
何故かと言うと、「診断に合わせた治療」だからです。



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2018/03/28

腰を前に曲げると腰が痛くなる


こうして腰を曲げると腰が痛いんです



「腰を曲げると腰が痛いんです」という方が来られました。

昔はそのように訴える人は多かったのですが、この頃はめったにいません。
たとえば、腎臓が腫れると後ろに反らすのが痛いし、片方の腎臓に異変が出ると、腰の片方に痛みが出ます。

また、肝臓の異変で腰に痛みが出ている人も多いのですが、その場合は主に右の腰が痛くなります。
そして、痛みと同時に、脊椎の歪みも出ています。
ですから、治療としては比較的楽な治療になります。

この方の話を聞いたら、
「時代が逆行したような腰痛だな」なんて考えながら(口で言ったかも知れません)

「それ、どういう動きをすると痛いのですか? 写真撮ってもいいですか? 痛いときのポーズをしてくれませんか」と機関銃を撃つように、言いながら、カメラを構えた。

「こうすると痛いんです」と、ポーズをとってくれた。

「なるほど、これは肉体労働をしたときに出る腰痛と一緒ですねー」と言いながら撮影させてもらった。そして、

「でも、これ簡単に治ってしまうので心配ないですよ」と言いながら、どの方法を使おうかと、頭の中はグルグル回っていました。

「百防」を使うとすぐに楽になるのですが、臓腑の治療までは及ばないと考えたので、「一穴整体鍼」を使うことにしました。

一穴整体鍼というのは、下肢内側に鍼を1本刺して、体の歪みを整える方法で、左右どちらかの一穴を使うのですが、これで治しても、患者さんは何をされたかわからないので、「何もしないのに治った」と思う人もいるようです。(^^;)

また、このように出てくる腰痛は、「生物力学療法」や 「太もも踏み」 でも治りますので、家庭で治してもらうことも多いです。
しかし、最近は、このような腰痛を訴えて来る人がいないので、「太もも踏み」での活躍の場が少なくなってきました。
(他の目的での太もも踏みは家庭でやってもらう場合もあります)

それで、その方の腰痛はどうなったかと言うと、「一穴整体鍼」で簡単に痛みが取れてしまいましたので、一穴整体鍼の後に、

「どう? もう痛くないんじゃないの?」と聞くと、腰を前後に曲げ伸ばしして、

「はい。痛くないです。うふっ!」と笑っていました。



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2018/03/27

先日の臨床実践塾は……


臨床報告の解説



先日の臨床実践塾は、第一部から第二部まで一人で担当しました。
と言うのは、第一部を手伝ってもらう予定にしていた矢田部先生が、学校で医療英語を教えることになり、そのシラバスを作ったり、カリキュラムを作ったりで、緊迫した状態になり、実践塾の準備の時間がなくなってしまったからです。

第一部は、≪症例報告と診断のポイント≫についての解説をしたのですが、解説を始める前に、少しだけ経営に関係する話をしました。
小見出しとしては以下の通りです。

① 「治療院経営の継続」
② 「患者さんが来る理由」
③ 「診断の利点:恩恵を感じてもらう」

臨床実践塾なので、実技講習だけをしてもいいのですが、経営者が多く来ますし、勤めていても経営に関することを知っているほうがいろいろな面で有利になるからです。
何故かと言うと、経営とは「人と人のつながりで成り立つもの」です。
治療も人と人のつながりです。

そして、経営者というのは、経営を続ける以上は常に継続して「集客」を考えなければならないのです。
所謂、マーケティングになるのですが、そのために「人間学」を一緒に勉強するわけです。
今回は主に「ベネフィット」について話をさせて頂きました。

ベネフィットとは、消費者が得られる「有形」「無形」の価値のことです。
それは、自分が勉強して顧客に還元したり、何等かのサービスをしたりして、顧客の満足度を高めることです。

顧客(患者さん)へのサービスですので、同じ料金でサービスがいいのなら、顧客(患者さん)にとっても嬉しいことですので、「そのように感じてもらうにはどうすればいいか」という方法を考えるわけです。
つまり、お客さん(患者さん)を大事にする方法とも言えます。

そんなことから始めまして、当院での臨床報告に入っていったのですが、臨床報告は、ブログに書けないことや細かい治療テクニックなども説明します。
ブログに書けないこととは、不特定多数が閲覧するので、
① 専門用語等を使わないようにします
② 患者さんのプライバシーに関わること
③ 治療テクニックやポイントの細かい説明

そして、私個人としては、ブログは一般的な言葉で楽しく読めるように書くことを心掛けています。
私の専門的な知識が少ないこともありますが、ブログは、楽しく読んでもらうことがいいと考えているからです。
楽しみながら勉強してもらえるような記事を目指しているわけです。

解説した臨床は、
① 座骨の痛み
② 歩行で痛くなるお尻
③ 側頭痛
④ 大腸と第4趾と肝臓の関係
⑤ 巨鍼の威力
⑥ 椎間板ヘルニアの術後の治療
⑦ 椎間板ヘルニアと爪の関係
⑧ 腸骨の歪みで出る症状と矯正法
⑨ 皮膚疾患の治療法
⑩ 足裏の痛みの原因分析と治療法
⑪ 鼠径部の痛みの取り方

等々を解説してから、テーマである「診断」の講義に入りました。
診断は「脈診」から話したのですが、この脈診の方法は、脈診を全く知らないという人でも、1週間もあれば脈診ができる方法ですので、初めての方でも、すぐに脈診ができるようになります。ほんとですよ!

この脈診の方法は、鍼灸学校の授業で教えたり、臨床実践塾で何度か教えたりして、それなりの実績がある方法です。



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2018/03/26

シンスプリント(過労性脛部痛)の治し方


シンスプリントで痛む場所



距腿関節と距腿下関節の部位



昨日は、臨床実践塾でしたが、急患で、朝の10時から治療をしていました。
当院スタッフの矢田部先生のお母さんのお友達の息子さんで、非常に困っていたそうです。
話によると、シンスプリントで足が痛くて、「すぐに合宿が始まるのだが、これでは合宿に行っても何もできない」と訴えてきたそうです。

それで矢田部先生が予約を入れたのですが、私はてっきり矢田部先生が治療するものだと思い、ゆっくり治療院に行く予定だったのです。
しかし、よく考えてみると、矢田部先生が当院に来てから、シンスプリントの患者さんは来たことがないので、ちょっと不安になり、予定より早く治療院へ行きました。

治療院に着いたら、「患部への治療をしたところです」と言うので、そのまま骨格矯正鍼で骨盤を整えてもらいました。
何故かというと、シンスプリントは下腿内側に痛みが出る疾患ですが、症状は下腿内側に出ても、原因はそこにはないからです。

ここがミソです。
痛みの出る部位に原因があるのではなく、痛みの出る部位と離れた部位に原因があるのです。

その原因を調べるのは非常に簡単で、横座りをしてもらうだけでいいのです。
骨格矯正鍼をするときの「動診」で調べればいいのです。
調べたついでに矯正をすればいいのです。
今回もそれを矢田部先生にやってもらったわけです。

つまり、患部を注視するのではなく、患部に影響を与える可能性のある部位を注視するのです。
それは、筋肉は連鎖しているからです。
多くの筋肉は骨格に付着していて、骨格は筋肉を介して関節で連結されているからです。

ポイントとなるところは、以下の3点で考えます。
① 下腿の筋は大腿の筋とつながっています。
② 大腿の筋肉は、骨盤とつながっています。
③ 下腿の筋は足部の骨格ともつながっています。

ですから、骨盤が歪んでも、距腿関節や距腿下関節が歪んでもシンスプリントは発生するので、そこから整えないと完治させられないのです。
ここまで説明すると、横座りで骨格矯正鍼を使った理由がわかるはずです。

骨格矯正鍼で骨盤の歪みを矯正した後は、「だいぶいいです」と言っていたのですが、「だいぶいい」と言うことは、「まだ治ってない」ということですので、もう少し骨盤を細かく診ることにして、足の長さを診たら右足が長いので、それを調整しました。
※シンスプリントが発生しているのは左足です

それから足関節を診たら、距腿下関節が少し内反しているので、距腿関節も一緒に調整しました。
すると、矯正している途中で、「プチッ」という矯正された感触が手に伝わってきましたので、患者さんに、

「わかったー、今の?」と聞いたら、首を縦に振っていましたので、


「はい。これでいいよ。ベッドから降りて動かしてみて」と言うと、ベッドから降りて、歩いたり、足を踏ん張ったりしていましたが、付き添いできた叔母さんに、口パクで「治った」と言っていました。すると叔母さんが、

「治ったの~!」と驚いたような声を出すと同時に、患者さんは首を縦に振り「うん、うん」と頷いていました。

これで治療は終わりです。
で、矢田部先生がビルの玄関まで送っていったらしいのですが、しばらくしてから、矢田部先生のスマホにメールが入りました。
そのメールには、「鍼灸師になりたい」と書かれていたそうです。(^^;)



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2018/03/24

アレルギーの潜伏反応の出る人が増えてきた (3/25臨床実践塾の準備)


2か所にしか鍼はしてないのに斑点がたくさんできた



花粉症の季節がやってきて、憂鬱になっている人も多いと思います。
上の写真は、治療中に現れてきたアレルギーの潜伏反応の写真で、背中の上部の内側2か所だけに鍼をしたのですが、背中にいくつもの斑点が出ています。
この斑点はすぐに消えるのですが、このような反応の出る人にはアレルギーが潜んでいます。

花粉症が年々増えているのを考えてもわかるのですが、アレルギーの患者さんは年々増えてきているようです。

ではアレルギーとは何かと言うと、現代医学では「免疫反応のエラー」と解説します。
つまり、体に害のある物質が入ってくると、それを排除するために免疫機能が働いて、有害物質を排除するのですが、このシステムが故障すると、有害でない物質まで排除しようとして、痒みや炎症等を起こしてしまうのです。

そしてここからが少し難しくなるのですが、体内では、アレルギーの原因となるアレルゲンに対抗するように、抗体というたんぱく質が作り出されます。
そして、アレルゲンが入ってくると、この抗体に引っ掛かり、ヒスタミンなどの化学物質が一気に放出されて痒みなどの症状が出てくるわけです。

と、ここまでは現代医学の考え方です。

では、東洋医学ではどのように考えるかというと、皮膚と言うのは、肺・大腸と関わっていると診ます。
つまり、皮膚に出る症状は肺や大腸が原因の場合が多いと考えるわけです。
それと同時に、東洋医学には「淤血」(おけつ)という考えがあり、うっ血や血行障害などで血液の流れが悪くなって起こる症状や病気のことをいいます。

ですから、皮膚に出る症状として、血液の流れや汚れで起こる症状もあるわけです。
つまり、血液を浄化する臓器は「腎」ですので、腎臓が疲労(機能低下)しても皮膚に症状が出るということになり、肺・大腸とともに、「腎」からも皮膚症状が出てくると考えるわけです。

となると、アレルギー症状として粘膜に出る「目のかゆみ」や「くしゃみ」も血液の汚れで説明できることになります。
即ち、腎臓が疲労すると(腎臓の機能が低下すると)、血液が汚れ、赤血球がベタベタとくっついてしまいドロドロの血液になるわけです。
そうなると、毛細血管まで血液が流れなくなるので、細胞から回収するべきゴミ(不要物)は回収できなくなり、提供するべき栄養素も細胞に提供できなくなります。

その結果、血液循環を良くしようと機能が働いてかゆくなったり、細胞がトラブルを起こして炎症になったりという症状を起すわけです。
ということは、血液をきれいにして、それらの機能が正常に働くようにすればいいということになります。

そのようなことから、「体に刺激(鍼や指圧やマッサージ等)を与えると出てくる皮膚症状は、アレルギーの潜伏反応」と言えるわけですが、実際にもそのような反応の出る人は、何らかのアレルギーを抱えているものです。

昨日来られた患者さんが言うには、
「この季節になると憂鬱になっていたのですが、ここにきてからそれがなくなりました」と話していました。
自慢話がしたいわけではありません。
他で治療しても、根本的な治療をしてくれるところなら同じ結果になるはずです。

このアレルギー問題で私が懸念するのは、先ほど「アレルギーは免疫系の問題だ」と言ったように、免疫に関する病気が発症することです。
たとえば、いろいろな感染症をはじめ、貧血、ネフローゼ、肝炎、関節リウマチ・・・etc。
免疫系に関する病気は、ありすぎるほどあります。

そこで、 3月25日の臨床実践塾 では、とりあえず、花粉症を治める鍼灸テクニックを説明させていただきます。
参加者の中に、アレルギー症状の方がいれば、その場で症状が軽くなるのを見ることができるはずです。(^^;)

方法は簡単ですが、ここに書いてもいいのですが、ポイントとなるテクニックがありますので、それを無視されると効果がありませんし、「あのブログを読んでやってみたのですが効かなかった」と言われるのは悔しいので、止めておくことにします。

習いたい人は直接当院へ来てください。
ただで教えてあげますよ。



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2018/03/23

踵(かかと)寄りの土踏まずのところを押すと痛い! (3/25臨床実践塾の準備)


写真① 踵寄りの土踏まずが痛い!



写真② 「生殖器」と書かれたところより少し内側寄り



写真③ 長拇指屈筋と短拇指屈筋



この方は、初めての方ではなく、肝硬変の治療を当院でしている方です。
先日来られた時に、「足裏の踵よりの土踏まずのところを押すと痛い」と訴えていました。(写真①)
そこで、ご本人に痛む部位を押さえてもらって確認したら、写真②の「生殖器」と書かれた辺りより、足の内側辺りのようでした。

そこは、「生殖器」と書かれていますが、「腹」という診方もしますし、左足でもありましたので、下降結腸を押圧していたら、「ちょっと楽です」と言う。
しかし、「ちょっと楽」ぐらいでは納得できないので、「一穴整体鍼」で使う、長拇指屈筋の腱を探ってみました。

※ (写真③)長拇指屈筋は、頚骨の下部に付着して、踵骨の内側を通過して、拇指の末節骨底の底側に付着します。この筋肉はIP関節に働き、拇指を屈筋させます。拇指を屈曲させる筋肉は、他に短拇指屈筋があり、共に協力して拇指を屈曲します。この二つの筋肉は、共に基節骨底、末節骨底に付着して、働きかける関節も、IP関節とMP関節に分かれます。長拇指屈筋の触診は、基本的に出来ません。が、踵骨の内側を触診して、拇指を屈曲伸展すると、この筋肉の腱が動くのを確認することが出来ます。筋腹は、深層に存在するので、触診できません。


長拇指屈筋には、かなり緊張があったので、(肝硬変からの影響で)長拇指屈筋が緊張したために、足関節を歪めて痛みが出たのだと思いました。
しかし、足関節は「地=心包・三焦」にも関係があるので、壇中を押してみたら痛みがありました。
なので、千年灸でお灸をしたのですが、痛みは取れませんでした。

そこで、全体を整えてから再度矯正するつもりで、経絡を整え、背部に肝硬変の治療を兼ねて巨鍼をしました。

それから再び、土踏まずの痛みを確認してもらったら、「だいぶいいです」と言っていたのですが、とりあえず足関節を手技で調整しました。
そして、

「どうですか?」と自身で確認してもらうと、

「あ、だいぶいいですよ。少しだけ残っていますけど大丈夫です。さっきとぜんぜん違いますから」と言うので、それで治療を終了することにしました。

この治療で感じたことは、東洋医学の「肝は筋膜を主る」という言葉で、やはり肝に異常があると、筋肉や腱に影響が出るようです。
ですから、この方の痛みも、その部分だけを治療したときには、あまり変化がなかったのに、経絡治療や巨鍼療法で肝を治療したら好転してきたのです。

つまり、これが「根本的な治療」になると考えるわけです。



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2018/03/22

糖質制限食は老化を促す (3/25臨床実践塾の準備)


上は糖質制限食で毛が抜けて老化が早まったマウス



東北大学大学院農学研究科の都築毅准教授らが、「糖質を抑えた糖質制限食を食べ続けると、体の老化を促し、健康に影響をもたらす恐れがある」と発表したことから、テレビやネットで話題になっています。
上の写真は、炭水化物を与えずにマウスを約1年間育てたところ、見た目や学習機能で老化を促進させた写真だそうで、昨今の糖質制限ブームに警鐘を鳴らしているようです。

マウスに、脂質、糖質、たんぱく質のバランスが日本食に近い「通常食」と、炭水化物を脂質とたんぱく質に置き換えた「糖質制限食」のどちらかを与え、両群20匹ずつを使って実験したようですが、写真を見ても、上のマウスのほうが明らかに老化していることがわかります。

詳細は、ネットにたくさん出ているので、そちらを参考にしてほしいのですが、私は糖質制限食に対しては、昔から大反対で、当院へ来られている患者さんにも、「糖質制限食はやらないほうがいい」と、注意してきました。

それは、ある人が「糖質制限食を始めたい」と言ってきた時に、「それは動脈硬化につながるので止めたほうがいい」と、私は大反対したことがあります。
それでもその人は「ダイエット食で我慢するよりは、美味しいのを食べて痩せたほうがいい」と、糖質制限食を始めたのです。
その結果、(多分半年も経たないうちに)「左肩が痛く、左手が痺れる」と電話で言ってきたので、「それは心筋梗塞の可能性があるので、すぐ病院へ行ったほうがいい」とアドバイスしました。

そして病院へ行ったのですが、やはり「心筋梗塞」が起こっていて、すぐにカテーテル治療で、バルーンで狭くなった動脈を広げ危機を免れました。

もう一つの理由には、糖質制限食で有名になったのが、アメリカのアトキンス博士ですが、私が栄養学を勉強していたころ、「アトキンス博士が転んで亡くなった」というニュースが入ってきました。
「何故?」と思ったのですが、栄養学のニュースによると、「動脈硬化で体が硬くなっていた」ということが書かれていました。

ローカーボダイエットは、マクロビ理論で考えても、「血管や筋肉が硬くなる」ことがわかりますので、私は「そうだろうなー」と考えていました。
しかし、年々「糖質制限食」がブームになり、当院の患者さんの中にも「糖質制限食」をする人が出てきたのです。

私は、そのたびに「老化が早くなるよ」と注意してきたのですが、それでも「どこそこの医学博士も勧めているのでやってみます」と、計画を続行する方はいました。
仕方がありません。
権威が違うのですから、信用度が違うのです。

しかし、今回の東北大学大学院の研究で、「糖質制限食は危険である」と発表されたことで、しばらくは論争が続くと思いますが、時とともに、糖質制限食を推進してきた先生方も、いつしか糖質制限食を言わなくなると思います。

ここで、私個人の意見を言わせてもらうと、以下のようになります。
・栄養学は理論よりも歴史であるべき
・新しい栄養理論をすぐに信じてはいけない

たとえば、長寿国として知られてきた日本は、「誰のおかげか」と考えた場合、答えは「現在の長寿の方々」のおかげです。
そして、その長寿の方々は、「何を食べてきたか」と言うと、日本は米食を中心にした日本食で国家を繁栄させてきたのです。

そうです。
そこには先輩方が貢献した歴史があるのです。
そこが大事だと思うのです。

いつも言うのですが、
「誰が正しいのか」ではなく、
「何が正しいのか」
を考えることが大切だと思うのです。

と言うことで、 3月25日の臨床実践塾も、 検証方法を交えながら、「何が正しいのか」を追求していきたいと思います。



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