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2018/01/31

脊柱管狭窄症の治療


脊柱管狭窄症 



臨床実践塾で力を入れたのが「脊柱管狭窄症の治療法」でした。
何故かというと、一つには、高齢化社会が進むにつれて、脊柱管狭窄症の患者さんが増えることは目に見えているからです。

そして二つ目には、脊柱管狭窄症の患者さんを狙った治療院が増えて来たからです。
たとえば、脊柱管狭窄症と言ってもピンキリで、ちょっと脊柱管が細くなっただけで「脊柱管狭窄症」という病名を付けられた患者さんもいます。

その病名で治療院へ行けば、当然治療をするわけですが、それで軽くなったら、「治った治った」と、ホームページに掲載する治療院もあるわけで、そういうのも「治った」と言っていいのかどうかと考えさせられてしまいます。

「軽くなった」と「治った」と言うのは全く違います。
軽くなるぐらいなら、軽いマッサージでもいいわけです。

脊柱管狭窄症というのは、脊柱管が狭くなり、脊髄が圧迫されて、腰の痛みや足の痺れなどの症状を起こす症状のもので、当院へ来られた方は「10mぐらいしか歩けない」という方もいましたが、私のところでは、自由に歩けるようになった時点で「治った」と診るのですが、それでも完治ではありません。

それは、加齢により骨や靭帯などが歪んで、解剖学的にも異常が発生した状態だからです。
年齢的には、50代以降の人に多くみられ、最初は「長時間歩くと痛みや痺れがひどくなる」と言いますが、しばらく休むとまた歩けるようになるので(間欠跛行と言います)、そのうち治るだろうと、悪化を辿ってしまうようです。

つまり、50第以降に起りやすいという事は、一種の老化現象でもあるわけです(退行性変性と言います)。
もっと具体的に言いますと、脊柱管の後方に黄色靭帯というのがあり、その黄色靭帯は老化やホルモンのバランスの崩れが原因でもろくなり、肥厚して(腫れて)くるわけです。

脊柱管の後ろにある黄色靭帯が肥厚してくると、椎間関節の骨に負担がかかり、前後に膨れてきて変形するわけです。
ただ、これらの変形の程度には個人差があり、遺伝的な要素も関係してくると言われています。

たとえば、脊柱管狭窄症の患者さんを観ていますと、甘い物の摂り過ぎが目立ちます。
糖質と言うと、最近の流行りで、すぐに「お米」を挙げる人がいますが、あれは多糖類なので、そんなに害はありません。
体に害を与えるのは、単糖類や二糖類です。

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単糖類 :それ以上加水分解できない糖の最小単位としての糖。
ブドウ糖や果糖はこの単糖類になり果物などに含まれる。

二糖類 :加水分解すると単糖類を2分子生じる糖類。
麦芽糖やショ糖や乳糖が二糖類と言われます。
また、加水分解により1分子から単糖を2から10分子程度を生じる糖類を少糖類(オリゴ糖)といい、二糖類も少糖類に含みます。

多糖類:加水分解すると単糖類を多数生じる糖。
デンプンや植物の細胞壁を構成するセルロース、グリコーゲンなど。
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ただ、そこまで言うと患者さんが来なくなると思い、黙っている治療師もいると思いますが(知らないかも知れません)、言うだけは言っていたほうがいいと思います。
理由は、それが患者さんのためになるからです。
治療院の利益より先に、患者さんの利益を考えてあげたほうが、長期的には自分のためになると思うのです。

さて、脊柱管狭窄症の治療ですが、臨床実践塾では、当院での治療例を示しながら、ポイントとなる筋肉や腱や骨格の整え方を、手技療法や鍼灸治療法で解説しました。
ポイントは腰部や臀部の筋腱調整ですが、手技療法と鍼の使い方です。



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2018/01/30

臨床実践塾 第二部 ≪このツボこの治療法は効く≫



頚椎1番の歪み診断 



実践塾では、最初に当日に勉強してもらうテクニックの概要の説明をしました。
初めて参加される先生方もいましたので、できるだけゆっくり解説したつもりです。
と言いますのは、七星論を基本にして話を進めるからで、七星論を学んだことのない方には、理解しにくいと思ったからです。

たとえば、頸椎1番(C-1)と「水:腎・膀胱」の関係で、頸椎1番の矯正に、踵骨にあるツボ(水泉)に鍼を1本刺す理由がわからないと、「丸暗記」になってしまうからです。
「丸暗記が悪い」とは言いませんが、丸暗記だと応用が利きません。

そして、頸椎1番がどこに歪んでいるかがわからないと、矯正のしようがありません。
上の写真を見て頂くと、背骨の上に水星マジックで線を引いてあります。
胸椎2番が右に逸れていますが、首は右に傾いています。
そして、左の肩は右に比べて下がっています。

この歪みで頸椎1番の歪みを分別できないと、違う方向に矯正してしまい、症状を悪化させる可能性があります。
答えを言いますと、この方の場合は頸椎1番が左に歪んでいます。(左方変位)
ですから、矯正の方向は、頸椎1番を右側に戻すように矯正するわけです。

矯正の方法は、(文章だけでは説明しにくいのですが)頸椎2番を前方に押した状態で、頸椎1番を右側に軽く押していきます。
そして、頸椎が動いたという感触が手に伝わったら、それでオーケーです。

頚椎1番の矯正は、一般的には患者さんを仰臥にした状態で行ないますが、先日の実践塾では、座位のままで行う矯正方法を説明しました。
すると、モデルになってくれた方が、治療前の検査では、左に捻じり難かったのですが、矯正後の確認をしてもらうと、首を左右に捻じり「ああー」と言い、次いで左右に屈曲させながら、

「ああ、楽! 楽ですわ。ええーっ!」と声を上げてくれました。

そして、踵骨の内側にある「水泉」というツボでも矯正ができるのを見て頂きたかったので、別の方にモデルになってもらい、踵骨の「水泉」への刺鍼でも頸椎が矯正されるのを見てもらいました。

こういうマジックのような治療法は、七星論を使うといろいろできるので、半分楽しみながら公開しました。(^_^;)

今回のセミナーで、私が力を入れたかったのは、「脊柱管狭窄症の治療」でした。
これは理論を説明してから、私の治療院で使っている脊柱管狭窄症の治療テクニックを見てもらいました。
その実技を見せてから、脊柱管狭窄症に関係する足先の外旋を矯正して見せましたら、参加者の皆さんから、一斉に、

「おおー!」

「おおーっ!」

という声が上がりました。

その時、私は「ドヤ顔」になっていたかも知れません。(^_^;)

ただし、鍼は解説だけにしました。
理由は、脊柱管狭窄症の参加者がいなかったことと、鍼を使うと、刺鍼から抜鍼までで5分ぐらい時間が要るからです。

その他いろいろな治療法もやったのですが、これらは機会を改めて書きたいと思いますので、興味のある方は、数日後に当ブログをチェックしてみてください。



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2018/01/29

「ハンドトリートメント」の実技を見て、「ああ、そういうのが優しく感じる方法なんだ」と思った

 ハンドトリートメント





口で説明するよりも、動画で「感じてもらう」ほうがいいと思いますので、ユーチューブでご蘭ください。

手の平や指の腹から当てるのがいいようです。
(指の腹って言うのかな?)



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2018/01/29

昨日の臨床実践塾 第一部「ハンドトリートメント」は素晴らしかった


ハンドトリートメントの練習風景 



昨日の臨床実践塾の第一部は「ハンドトリートメント」の講義がありまして、理論的なことをお話ししてから、二人で向かい合って、お互いの手をモデルにトリートメントの方法を学んでいました。

理論編では、「タッチングのメカニズムと効果」の説明をしてくれたのですが、「なるほど!」と思わせるような、生理学や神経分類によるタッチングのメカニズムなどの説明があり、きちっと出典も示され、「心地良く感じる速度」の実技につなげていました。

興味を引いたのは、たとえば「入院患者のタッチにおいて、着衣の上からマッサージしても効果がある」という報告で、これは非常に実用的だと思ったし、実際に身内や知り合いを病院で看病している方などに、聞いてもらいたい内容でした。

物事は、論理的に解説され、実際にやってみて感じることが大切ですので、ハンドトリートメントで、脳内ホルモンの活性化が促されるとなると、試してみたくなるのが人情です。
そこで、講師の先生は、その理論を実技で感じてもらうために、ハンドトリートメントが及ぼす影響を解説してから、実技に入っていきました。

トリートメントに慣れている方も初めての方もいましたが、さすが教え方に慣れた講師の先生で、全てのテーブルを回りながら、細かい解説をしていて、
「こうすると、硬く感じますよね。だから、このように滑らせていくといいですよ。もう一度やりますね。これだと、硬い感じがして不満が残りますね。しかし、これだと優しい感じがしますよね。・・・わかりますよねぇ!」

で、親睦会の時に、男性の方が、

「やっぱり女性の方が軟らかく感じますよね」と言いましたら、

「そう思うかも知れませんが、こういうようにするとどうですか?」とサッと、その男性の腕を擦りました。

「あ、優しく感じますね」

「でしょ! ではこれはどうですか?」

「あ、全然違います。硬いです」

「でしょ! うふん!」

そして、いろいろいい所はあったのですが、講師の先生は実際に出張などでケアもしているそうで、出張をするときの注意点とか、持参する小物などの説明もしていました。

これは貴重です。
テクニックのための理論や実技だけでなく、仕事としてやる場合は、何が必要なのか、どのような順序でやるべきなのか、という仕事の基本となる常識的なことまで教えてあげていました。

「価値ある講習」でした。

山本五十六の「やって見せて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」です。
最初から完璧の人はいませんので、講師の先生も多分、最初の出張で困ったことがあったに違いありません。
その困ったことを、「受講者の方々が困らないように」と、暗に教えているようにも見えました。

論語でいう「君子」のような考え方ですね。



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2018/01/29

最近は難しい患者さんが増えすぎかも知れない  (1月28日の臨床実践塾)


頭皮鍼:木、脳幹区、小脳区、上肢区 



頭皮鍼は治療効果が高いので、頭皮鍼を使うことが増えてきました。
昨日は、脊柱管狭窄症の方やSLEの患者さんを治療したのですが、脊柱管狭窄症の方は何度かの治療で、だいぶ良くなっていて、寝たり起きたりには不自由がなくなり、坐骨辺りから大腿後面に突っ張り感が残っているぐらいですので、完治は目の前のようです。

驚いたのはSLEの方を治療したときです。
座位のまま、頭皮鍼で腕や足の動きを良くする頭皮鍼をしたのですが、明らかに改善されました。
それは自他共に確認できる変化でした。

それから仰臥になってもらい、咽喉や足の治療をしたのですが、これも治療後には「滑舌」が良くなっていたのです。
問題は、その状態をどれぐらいの期間維持できるかですが、現状からすると、頭部への置鍼(鍼を差したまま帰宅)もしましたので、2~3日は持つのではないかと思います。

この方に使った頭皮鍼は、頭蓋JAAと朱氏頭皮鍼とYNSAの組み合わせです。
中でも頭蓋JAAの手法は、バチッと効くので、やりがいのある治療法ですので、 きょうの臨床実践塾 で発表します。

おっと、臨床実践塾の準備がありますので、きょうはここまででご了承ください。



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2018/01/27

両肩の前が痛い!  頭皮鍼の効果はすごい  (1月28日の臨床実践塾)



黄色く塗った辺りが痛い!



「先生、肩の前が痛いんです。両方の肩です。最初は左だけだったのですが、右まで痛くなって、両手を広げることができないんです。なんででしょうねー」と聞いて来た患者さんがいました。

最近寒さのせいか、「夜中に胸がトクトクと鳴って、目が冴えて眠れない時がありました」とか、「胸が締め付けられるように苦しいので、病院へ行ったら“心臓はなんともない”と言われたんです」と、訴える方が4~5人いました。
多分、温暖の差が激しいので、心臓の弱い人は、心臓からの症状が出てくるのだと思います。

そして、この両肩が痛いという方の脈を診ましたら、心包虚が診られたので、

「心臓の筋肉がおかしいようですよ」と言うと、

「いいえ、心臓はなんともないですよ」と言うので、

「心臓がちょっとおかしいからといって、心臓の症状が出るわけではないですよ。ちょっと頭を触らせてくれませんか」と頭にある「臓点・地」を爪で触ったら、

「痛っ!」と言いながら、頭を逃がしていました。

「ここは、心臓に関係するところなんです。もうちょっと爪で押してみますね。それで多分肩の痛みが楽になりますので……」と言うと、私の目を見つめながら、首を縦に振り、
「うん、うん」と頷いていました。

そして、爪で「臓点・地」の部分を押してから、肩の様子をみてもらったら、左手を右の肩に持ってきたり、左腕を後ろに回したりして、「あれ?」という顔をしていました。
そして、
「軽くなったみたいですね」と言う。

そこで、両方の「臓点・地」に鍼をさせてほしいと頼んでみました。
もちろんOKでしたが、実はこの方、かなりの怖がりなんです。(^_^;)

それでも、そこに鍼をするのが早いと思ったので、そのまま上向きに寝てもらい、「臓点・地」に軽く鍼をしました。
ほんとに軽く刺しただけです。
両方の側頭部に1本ずつで、深さは5㎜程度です。

そして、寝ててもわかるだろうと思い、
「はい。肩を動かしてみてください」と言うと、肩を動かしながら、私の顔を見て、
「あれ? 痛くないですね。ええー? 起きていいですか?」と起き上がって肩を前後左右に動かしていました。

そして、「痛くないわ。痛くなくなったわ、嬉しい!」と叫んでから、

「頭に問題があったのですか?」と聞いてくるので、「プッ!」と笑ってしまった。

最初から心包(心臓)の問題と言っているのに、頭に鍼をしたものだから、頭に問題があったと考えたようです。

良かったですね、頭じゃなくて! (^―^ )クスッ

しかし、このように心包の関係で両肩が痛いと言う人も少ないし、あんな軽い鍼で即座に、ほぼ完璧に痛みが消えるなんて、私もビックリでした。(◎○◎)

頭皮鍼の威力は凄いものです!


それで治療を終了してもいいかも知れませんが、たった4~5分で治療を終えると、きっと患者さんの記憶に、「高額やなー」と刻まれるやろーし、再発の可能性も高くなるので、全経絡を整えてから終了しました。



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2018/01/26

頭皮鍼の使い方:腰が痛くて前に曲げられない (2018年1月28日の臨床実践塾)


臓点水への刺鍼



「腰が痛くて体を前に曲げることができなかった」と訴える方が来られました。
そして、「腰が曲げられないので、靴を履くときは、長い靴べらを使って靴を履いていました」と言っていました。

「今は大丈夫なんですか?」と聞いたら、

「どうしようもないので、先生の整体棒で太ももを解していたら、ちょっと楽になりました。あれはいいですね」と言う。

整体棒というのは、20数年前に私が  「実用新案」  を取った商品で、そてを使うと、下手な治療をするよりも早く治ります。
ただ、制作してくれるところがなくて、現在は販売休止しています。

それで、脈を診ると、腎虚が出ていたので、腰の状態を確認をするために、膝を立てさせて、左右に捻じってもらい、腰の動きを確かめました。
ちょっと動き難そうです。

それから、頭蓋JAAの「臓点水」に刺鍼して、再び腰の捻じれを調べましたら、スッと動くので、

「腰は、ほぼ完全に治ってみたいですよ」と言うと、座位になり、膝を胸の近くまで寄せて、前にかがむ姿勢をするので、

「いやいや、ベッドから降りて腰を曲げてみてください」と言うと、

「いあや、これができなかったんです。今はできますわ」と治ったことを教えてくれた。

最近は、頭蓋JAAの臓点をよく使うようになった。
理由は、七星論で診ると、すぐに「何経」がおかしいかがわかるので、それを臓点に当てはめて、臓点に反応を求めれば、「効くか」「効かないか」がわかるからです。
そして、「効く」とわかれば、その点に刺鍼すれば、症状が消えているからです。

これは、最近考えた方法ですので、臨床実践塾に参加している先生方でも、多分知らない人のほうが多いと思います。
この理論と実技は、  今度の臨床実践塾  でやりますが、
「ここから何センチのところに」というやり方ではないので、ある程度は実技の訓練をしないとわからないと思います。

今年初めての「秘伝」が生まれたような気がします。(^-^)



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2018/01/26

目まいでふらふらして、左の耳も耳鳴りがある  (1月28日の臨床実践塾)


写真①脊椎診をすると上部胸椎がこのように曲がっていた



写真②頭皮鍼と耳周囲に取穴



写真③右足だけに「花骨一穴」をしました



若い方ですが、タイトルのような症状を訴えてきました。
脊椎診をすると、写真①のように上部胸椎が歪んでいました。
この原因は、基本的に「肝からの経筋腱収縮牽引」と診ます。

写真②のように、頭皮鍼(JAA)で水、木、脳、そして耳周囲へ鍼をしてから、下腿への取穴として、写真③のように陰査穴と、右足の「花骨一穴」という、太衝辺りに鍼を4本刺す方法を採用しました。
※ 「花骨一穴」は足裏から刺すのが本流ですが、あまりに痛そうなので、当院では足の甲から刺すようにしています。

それでどうなったかということが問題ですが、一通りの治療が済んでから、起き上がってもらい、ふらふらの状態や耳鳴りの状態を聞いてみました。

「どう? ふらふらは?」と聞くと、

「いいえ」と言ってたような言わなかったような

「耳鳴りはどうですか?」と聞くと、頭を前後左右に振り

「ないです」と言う。


この方のように、たまに1回目で耳鳴りが治る人もいますが、耳鳴りはそう簡単に治るものではありませんので、「誰でも治るんだ」と勘違いしないでください。
発症原因や年齢などでも治り方が違います。

この方は、若いし、脊椎の歪みから「肝」で、脊椎の歪みが頭蓋骨まで波及し、側頭骨で耳管を圧迫している可能性があると思われたので、このように治療をしたわけです。
でも、こういうタイプもけっこういます。

それと、こういう場合は、この人がどんな食品を好んでいるかも関係してきますので、その場合は飲食に関しての指導も必要になります。

詳しくは、 今度の臨床実践塾 でお話しします。



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2018/01/26

椅子に腰かけて足を挙げると右腰から右鼠蹊部が突っ張る (2018年1月28日の臨床実践塾)


足を挙げると引きお吊る



タイトルのような症状を訴えてきた人がいました。
具体的なポーズをとってもらったら、写真のようなポーズでした。
このポーズを見ると、「腸腰筋」であることがわかります。

なので、腹部から軽く大腰筋を解してもらったら、すぐに楽になったのですが、それでは対症療法にしかならないので、症状の本質から治療することにした。

症状の本質とは、「腸腰筋に異変を起こした真犯人を治すこと」です。
最初に上部胸椎を整え、それから全経絡を整え、背部兪穴へも刺鍼しました。
※ 背部兪穴はしなくても大丈夫だったのですが……。

そして再び先ほどのようなポーズをしてもらったら、膝が胸に着くのです。
そして、
「あ、はい。治りました」と言う。

で、その方の治療が済んでから、スタッフと共に、経絡で腸腰筋を経絡で整える方法を検討して実験をしました。
腸腰筋の筋力テストをしてから刺鍼して、再び筋力テストをするという方法です。
使ったツボは、最初に小腸経、次に三焦経のツボを使いました。
どちらも効果的でしたが、三焦経の方がより効果的でした。
これは、  今度の臨床実践塾  でも実験をして見せますが、これで腸腰筋と消化器系のつながりが理解しやすくなります。

でも、消化器系は、肝とも腎とも関係が深いので、そこまで治療しておかないと再発させてしまいます。
その見分け方は、それぞれの診断法を使えばいいのですが、できるだけ患者さんにもわかるような診断法を使った方が、患者さんは納得してくれます。
たとえば七星論での「六臓診」や腹部押圧による診断などがいいと思います。

で、その患者さんは、一応の治療が済んでから、

「どうですか?」と言いたら、

「え? 何がですか?」と言うので、

「いやいや、足を挙げると腰から鼠蹊部が引き攣ると言ってたじゃないですか」と言うと、

「ああ、、治りました。ほら!」とまたも足を挙げてくれた。



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2018/01/24

股関節周囲が広範囲に痛い:腸骨前傾と腰椎の歪み  (1月28日の臨床実践塾)


紫色に塗ったところが腸骨



「股関節周囲が痛くて歩けないぐらいでしたが、今は少し良くなりました」と訴える方が来られました。
股関節は寛骨臼と大腿骨骨頭で構成される関節で、可動域範囲が広いし、関連する筋肉も多い。
いや、多すぎる。(^_^;)

ですから、股関節に痛みや可動域制限などが出る場合は、腰椎、仙腸関節、膝関節などとも関係している場合も多いのです。
産後の腰痛などの場合は恥骨や腰仙関節が関係してきますが、恥骨の歪みは仙腸関節とも関係してきます。

股関節周囲の症状は、腸骨の前傾で痛みが出ている場合もありますが、これは見落とされやすいようです。
そんな場合は、仰臥になってもらい、足の内果の高さで足の長さを見れば、腸骨の前傾はわかります。

この方も、左足が長かったので、「腸骨が前に倒れているようですね」と言いながら腸骨の前傾を矯正しました。
腸骨の前傾を治すには、仰臥で腸骨を後部に押さえるようにするのと、伏臥で腸骨を後部に引き上げるようにする方法があります。

多くは、仰臥のままで矯正できるのですが、体の硬い人の場合には、伏臥で行なったほうが効果的です。
どちらの矯正法も、時間にすると1~2分ですので、時間はかかりません。

腸骨が前傾しているだけでしたら、これで症状は取れています。
ところが、先ほども書きましたように、股関節は関係する筋肉や関節が多いので、それで終わると、すぐに再発させてしまうはずです。

ですから私たちは、確認のために骨盤の歪みを診ます。
歪みの診方は簡単で、女性がよくする「横座り」をしてもらうだけです。
横座りで、右側にお尻を着くのが楽な場合は、骨盤が右側に捻じれています。
左側にお尻を着くのが楽な場合は、骨盤が左側に捻じれています。

骨盤が捻じれている場合は、骨盤矯正をしますが、これは「骨格矯正鍼」を使うと早いし、確実です。
骨格矯正鍼は、いろいろなところで公開してきましたので、ご存知の方も多いと思いますが、指でもできます。
ただ、指だと7~8割ぐらいで、鍼だと10割の矯正ができます。

この方のように、股関節周囲の症状だと、腰椎と骨盤の歪みをチェックして、異変のある部位を矯正しておけば、足の長さも揃いますので、いちいち腸骨の検査などをしなくても大丈夫です。
※ 骨格矯正鍼は七星鍼法の得意技です。(^_^;)

それで、その方は、腸骨の調整をしたあとに、股関節周囲の痛みを確認してもらったら、大腿内側を触りながら、
「ここにちょっと違和感があります」と言うので、早速骨盤矯正を行いましたが、まだ違和感があるようなので、正座で腰椎の歪みを診たら、腰椎下部で右に曲がっていました。

つまり、骨盤の捻じれだけでなく、腰椎の左右屈もあったわけです。
「すみませーん。先に診て置けばよかったのですが、腰椎も歪んでいるようですので、そこも矯正させてくださいね」と、巨鍼療法を使う許可をもらい、巨鍼療法で歪みを取りました。

そして、横座りをしてもらったら、もう何ともありませんでした。
なんだかんだと矯正に10分はかかったと思います。
普段、そんなに時間はかからないのですが、私が「腸骨の前傾だな」と決めつけて、腰椎の検査などをしなかったことが原因です。

久々に反省させられました。

今度の臨床実践塾 でも、「腸骨の矯正」を解説しますので、この「腰椎の検査の重要性」も含めて話をしようと考えています。



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