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2017/11/30

左手前腕の手首側がだる痛いときの治し方 (頭皮鍼療法) 


黄色い部分がだる痛い



① 血圧が低くて、ふらつく感じがした。
② 左手前腕の手首側がだるいような痛いような感じがする。
と訴える方が来られました。

左手の手首よりの写真を見るとわかると思うのですが、鍼灸師なら誰でも知っている「心経」です。
心臓がおかしくなったので、低血圧の症状が出てもおかしくありません。
つまり、「ふらつく」という症状です。

となれば、まず心臓を整えることを考えますが、この方の場合は、左腕前腕にだる痛いという症状がありますので、それを「指標」にすればいいと思います。
左腕前腕の「だる痛み」が解消されれば、心臓機能も整っていると考えていいわけです。
もちろん、そんな簡単なものではありませんが、とりあえずの指標としては便利かと思います。

そこで最初に行ったのが、下の写真にあるような「臓点2箇所」に鍼をしました。
臓点とは、臓腑の「臓の反射区」という意味で、これは頭蓋JAA(頭蓋縫合調整鍼)での反射区になります。
先日の臨床実践塾では、その「臓点」の取穴方法の実技をしっかり教えておきました。


臓点2箇所に鍼をしたら腕の痛みが取れた


臓点に刺鍼した後、前腕のだる痛みを確認してもらったら、
「はい。ええ、取れました」と言ってくれました。
この方は当院の治療法に慣れていますので、こんなに瞬間的に痛みを取っても、4~5秒で痛みを取っても感動はありません。(^-^)

次に、根本的な治療として、顖前・百防、頭部七星火に刺鍼しました。
それが下の写真です。
顖前・百防というのは、任脈と督脈を整えるツボで、頭部七星火というのは、「火=心・小腸」を整えるツボです。


顖前・百防、頭七火への刺鍼


何度も書きましたが、頭皮鍼は、即効性はありますが、ツボによっては治療効果が短時間しか持たない場合があるので、このように臓腑を直接狙えるツボにも使うわけです。




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2017/11/28

12月・1月は美容鍼灸とトリートメントの実技講習でプロカメラマンが入ります


美容鍼灸


≪お願い≫
プロカメラマンが撮影して、その映像でDVDを製作しますので、顔出しNGの方やマスク着用の方、その他制約を要求する方の参加はご遠慮ください。


12月24日の臨床実践塾は、前半が美容鍼灸で、後半が鍼灸実技講習になります。
美容鍼灸は、バリバリの美容鍼灸講師が、オンリーワンの美容鍼灸を講義されます。
タイトルは「七星論でスタイルアップ鍼灸術」です。

この講師の先生は、研究のために、自腹を切って部屋を借り、モデルを頼み、技術アップをしていたのを私は知っています。
本当のプロとは、そういう見えないところでたゆまぬ努力をしています。
そのように努力する人は、レベルが高くなり、かなり価値のある技術を持っているものです。
だから私もその先生を信頼していますし、周囲からの評判も高いです。


私は、美容鍼灸の講義は、「顔中心」に鍼をするのかと思っていましたが、12月のタイトルを「スタイルアップ」と書いてあるではありませんか。
講師の先生も、スタイルのいい先生ですので、「ピッタリやな!」と思いましたが、果たしてどのような講義になるのでしょうか。

疑問に思いながら概要書を読み進めていきますと、「なるほど、これならスタイルアップになるわ」という内容でした。
このブログに、あまり具体的に書くと、講師の先生がやりにくいと思いますので、詳細は書けませんが、「概要書」から考えられる範囲内は大丈夫かと思いますので、ちょっと書いてみたいと思います。

この先生も七星論をかなり勉強した方ですので、七星論の考え方が含まれることは間違いありません。
と言いますのも、2~3年ほど前に、私が「七星美容論」と題して講義したこともあり、おそらくその時の理論も含まれているのではないかと考えられるからです。

では、七星論と美容がどのように関係があるかと言いますと、七星論は太陽系惑星を中心に組み立てられた理論で、人体は、太陽性惑星のエネルギー循環と似ていると考えています。
つまり、健康な状態であれば、体の循環はスムーズですが、体に異変が起こるとエネルギーの循環が狂い、いろいろな症状が出てくると考えているわけです。

極端に痩せているとか太っているというのも、エネルギー循環に異変が出ていると考えると、「スタイルアップ」ということも十分納得できるわけです。
つまり、美容の始まりは健康作り!
健康作りのスタートはスタイルアップと考えることができますので、講師の先生は最初に「スタイルアップ」を持ってきたのではないかと考えられるわけです。

それは、講師の先生から戴いた「概要書」にこのように書かれていることから想像できることです。

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鍼灸はそもそも治療技術なのだから治療家を目指せば結果として美容効果も出せる鍼灸師になれるはず。最初から美容「だけ」を目指すのは治療家ではない、そんなストイックな方もお見掛け致します。
美容というのは若くて綺麗な女性のやるもので自分がやっても・・・と最初から避けている方もいらっしゃるかもしれません。
でも、目指す目標が高すぎて途中で心が折れてしまうより、やらないよりやってみる方が絶対なにか得られるものがあるはずです。

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2017/11/28

きのうの臨床実践塾に参加した方々は頭皮鍼のコツを覚えました


冷え性を治す三温鍼の刺鍼訓練



きのうの臨床実践塾は、即効療法の一環として、
① 頭皮鍼の刺鍼部位図面

② 刺鍼部位の診断方法

③ 症状別選穴方法

などを主に行ったのですが、「季節に合わせた治療」として、冷え性を治す三温鍼(上の写真)も行いました。
今までのプレゼン方法とはちょっと違って、当院での頭皮鍼臨床写真を提示して、「症状の原因」「選穴方法」「刺鍼方法」などを解説し、それらに合わせて刺鍼訓練も行いました。

ツボの決め方では、爪を使う診断方法を解説したのですが、これはかなり評判が良かったようで、わざわざメールでお礼を送ってくれた方もいました。
そして親睦会でも、
「あのツボの探し方はよかったですねー。今まで頭皮鍼の本を読んでも、どこに刺せばいいのか、どのように刺せばいいのかわからなかったのですが、きょうの講義を聞いて、自信がつきました」というような内容のことを話してくれたからです。

頭へのツボは、手足や体幹のツボと違い、基準となる関節や筋肉がわかりにくいので、苦労した人も多いと思います。
それは「頭蓋JAA」を教えているときにも感じていたのですが、そのころは上手く教えることができませんでした。

しかし今回はバッチリだったように思います。
理由は、最近では毎日頭皮鍼を使っており、ツボの「いい探し方」がわかったからです。
ツボの探し方と同時に、鍼の方向も上手く説明できるようになりました。

刺鍼法の基本は、頭蓋JAAの方式で、基本としては以下のようになります。
 髪の毛の流れに沿う
 髪の流れに逆らう
 頭蓋骨縫合に沿う
 横刺で刺す

「流れに沿う」と「流れに逆らう」は相反することになるのですが、「補」と「寫」と考えてください。
つまり、髪の毛の流れに沿うのは「補」で、逆らうのは「寫」と考えるわけですが、経絡治療での「補寫」とはちょっと違います。

経絡治療での補寫は、「虚すれば補し、実すれば寫す」なので、虚実がはっきりしてなければ「補寫のテクニック」は使えないのですが、頭皮鍼では虚実を強く意識してないようです。
なので、経絡治療よりも学びやすいと思われますが、頭皮鍼での「寫のテクニック」は強烈な「寫」の作用が出てくる場合があるので、これは注意が必要です。

そして横刺を使うのは、「朱子の頭皮鍼」を何年かやっていましたので、私が横刺に慣れているし、横刺を使うことで、「一穴多透刺」(1つのツボへ刺鍼して、いくつかのツボを突き通す)ができるので、痛みが少ないわけです。

そして、皆さんが「良かった、良かった」と言ってくれた裏には、実は、、、、実はですね、頭皮のツボだけでなく、頭にある七星(宙、水、金、地、火、木、土)の見つけ方や、鍼の刺し方も教えたからだと思います。
則ち、頭皮鍼の一番難しいと思われる、臓腑のコントロールです。

頭皮鍼を学んだことのある方はわかると思いますが、この臓腑の診断で必ず苦労したはずです。
私もそうでした。
巨鍼療法を日本に持ち込んだ後に「朱氏の頭皮鍼」を学んだのですが、朱氏の頭皮鍼は、頭を「頭鍼帯」として分けていて、「感覚区」とか「運動区」とか「暈聴区」と帯状に範囲が示されているのですが、五臓としての取穴はなかったと記憶しています。

そして、その帯状になった箇所に横指で鍼を刺していくのですが、「頭皮鍼専用の鍼」というのがあり、かなり太いのです。
だから痛いのです。

私もその鍼を買ってきたので、その鍼で治療をしていたのですが、患者さんが痛そうにするので、そのうち勇気がなくなって、いつしかその鍼を使わなくなってしまったのです。
その鍼を使わなくなったせいで、「頭皮鍼の治療効果が少ない」と思われたので、そのうち頭皮鍼も使わなくなったわけです。

その後、10何年かしてから「頭蓋JAA」というのを考え出し、5番鍼での頭皮鍼を使うようになりました。
が、しかし、
かなり即効性があり、パッと症状が消えてしまうので、患者さんは「手品みたい」(騙されたみたい)に思えたようで、「ゆっくり治療してもらうほうがいい」と考えていることを察知したので、そのうち、頭蓋JAAも使わなくなっていたわけです。

しかし、七星鍼法を学んでいる方々はわかっていると思いますが、頭部の「顖前・百防」だけでもかなりの治療効果があるので、再び頭皮鍼の研究に入ったわけです。
 12月、1月の臨床実践塾  は、基礎編と応用編をする予定ですが、練習を兼ねるので、「ツボ検索法」はかぶるところもあります。
なので、受講費も一般10.000円、学生5.000円として安くして、広く普及できるように考えているわけです。



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2017/11/27

日本中医学会でのプレゼンテーション


一瞬で動きが良くなるので笑ってしまいます



査穴って、どこなんですか?


昨日は、日本中医学会でのセミナー講師を務めました。
50分の持ち時間とお聞きしていたのですが、会場に着いてから「1時間半お願いします」と言われ、その時間からパワーポイントを替えるわけにもいかず、予定していた話の順序を、頭の中で入れ替えて話すことにしました。

内容は「七星論でのパフォーマンス入門」みたいなものでしたが、それなりに楽しんでもらったようでした。
予定では、十八番の「腰腿点を使った骨格矯正鍼」のつもりだったのですが、話の流れで「査穴を使った骨格矯正鍼」になってしまった。 (^-^)

七星論は、伝統鍼灸とは基礎から違うので、初めての人には3時間ぐらいかけて基礎を説明したほうがいいのですが、そんな時間はなかったので、いきなり「六臓診」から入りました。
六臓診から治療のツボとして「査穴」。
査穴で体に現れる症状を治す方法。

おもしろいと言えばおもしろかったかも知れませんが、参加者は医師(韓方医)の方々が多かったので、冒頭に述べた「五行論と七星論の違い」から混乱を起こしたのではないかと思われました。
五行論が染み込んだ漢方理論を、七星論で理解しようとするとわけがわからなくなるからです。

それでも、終わりに近い5分ほどで「質疑応答」の時間を設けましたら、かなり質問が出てきました。
鍼灸関係の講演では、このように多くの方が質疑を受けることは少ないので、ちょっと嬉しくなりました。

場所は梅田のハーベスだったのですが、そこから2時までに上本町の「臨床実践塾会場」に行かなければならないので、私のプレゼンが終わったら、そそくさと帰ってきました。
そして、途中で実践塾のスタッフと一緒にカレーを食べました。(笑)



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2017/11/26

手を背中で回すことができない時の治療 (頭皮鍼療法の組み立て方)


治療後はすぐに背中で手の平を回すことができた



上肢と関係のあるところへ1本鍼を刺しました



「左の腕を背中で回すことができないんです」という方が来られました。
どのような状態なのかが理解できなかったので、その動作をしてもらいました。
すると、上の写真では、手のひらを背中に着いていますが、治療する前は、手首が回らず手の甲しか背中に着けることができなかったのです。

「なるほど」と思いながら、そのまま頭皮鍼で「上肢の反射区」に鍼を1本刺しました。
そして、「はい。さっきみたいに背中で手を回してみて」と言うと、ちょっと疑いの目で私を見ていました。
多分、「何もしてないのに、手が回るわけないでしょ!」と言いたかったと思います。
それでも言われた通りに手を背中に回して確認していました。

「ああ、ああ、ええーっ? ええーっ? 回ってる。回ってます」と言うので、背中を覗いてみたら、先ほどまで手の甲しか背中に着かなかったのに、ちゃんと手の平が背中に着いている。
彼女はものすごく嬉しそうな顔をしていました。
多分、この喜びはご本人しかわからないと思います。

その後、肘関節と手関節を簡単に調整しておきましたが、それは、「何もしてないのに!」と思われないようにするつもりでやったのです。
と言うのは、何もしてないと思い込んだら、余所で「何もしてないのに治りましたよ」と言う可能性があると思ったからです。(実際にそういう人がいました)
ですから、肘や手首をパフォーマンスで触ったわけです。 v(^◇^)v

で、その鍼をした部位は、頭蓋JAAでの「水=腎・膀胱」の部位です。
頭蓋JAAでは(と言うよりは七星論では)、髪際を「水」と診ますし、肩関節も「水」を診るので、その部を選んだわけです。
ただ、3年ほど前までは、髪際に並行に刺鍼していたのですが、あるヒントがあり、髪際に直角に刺すようにしたのです。
※ 今も並行に刺す場合も多いです

それにしても頭皮鍼は面白いものです。
内転・外転だけでなく、内旋・外旋も頭皮鍼で調節できるのですから、筋骨格系だけを中心に治療していたら、多分理解できなかったと思います。
そのような動き(運動)で、筋肉や骨格や関節を無視して治療することはできないと考えるからです。

こんなにいろいろな変化を出すことができる治療法なら、もっと研究して若い人たちにも使えるようにしてあげる必要があります。
1989年に巨鍼療法を日本に持ち込んでから、朱子の頭皮鍼もかなりやりましたし、3年ほど前には「頭蓋JAA」という、頭蓋縫合調整鍼も組み立てたので、そんなに難しいことではないと考えています。

そして、私の心を大きく揺さぶったのは、頭皮鍼を使う時の診断の問題です。
「ここの痛みにはここに鍼を」「このような痛みにはここに鍼を」という理論的なものがないのは、あまり好きではないからです。
つまり、「診断と治療」の流れがないのは、素人療法のようで面白くないのです。
※ YNSAには「首診」という診断法はありますが、曖昧な感じがするし、そうとう慣れなければ使えないと思います。

そこで今回、中医学会での講義もありましたので、「頭皮鍼の診断と治療」についても考えながら資料を作っていたのです。
もちろん、そんな簡単にまとまるものではないのですが、幸い七星論には「六臓診」とか「脊椎診」というのがありますので、それらを使えば「診断から治療への流れ」が組めると思います。

頭皮鍼の難点はそれだけではありません。
頭皮鍼は選穴に苦労します。
大雑把な刺鍼部位ならわかりやすいのですが、キーポイントを押さえた刺鍼で治療したいので、そのツボの取り方も研究しなければなりません。
そして、それができれば鍼灸学生にも頭皮鍼を教えることができると考えています。



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2017/11/25

耳鳴りの治し方 (11/26臨床実践塾)


耳周囲のツボ



董氏の鍼



このところパソコンが壊れて、まるまる2日間仕事にならなかったので、ブログの更新もできなかったのですが、パソコンの神様にたいな方に直して頂き、やっと講習資料も作ることができましたので、久しぶりにブログを更新することができました。


感覚器疾患の治療は比較的難しいのですが、耳鳴りは割と治りがいいように思います。
理由はわかりませんでしたが、台湾の董氏の鍼をよく読んでみますと、足の肝経に鍼をしていました。
それは、「耳鳴りが肝と関係している」ということになるはずです。

そこで振り返って考えてみますと、耳鳴りの患者さんには、ほとんど巨鍼で肝の治療をしていました。
鍼灸学では、「腎は耳に開竅する」となっているので、腎の関係だと考えていましたが、それは早合点だったようです。

「腎は骨髄を主る」と言いますので、耳小骨の問題なら腎の治療でいいかも知れませんが、耳小骨を支えている一番小さな筋肉は肝の関係になるはずなので、やはり肝の治療も必要なようです。
となると耳鳴りは耳周囲だけの鍼ではなく、肝の治療も必要ということになり、董氏の鍼で足の肝経を使うのもわかる気がします。

ただ、董氏の鍼では、足裏からズバンと刺しますので、私には自信がありません。
自分が嫌なことは他人にもしたくないからです。
そこで、痛みの少ない足の甲からの刺鍼を試してみましたら、上手くいきました。
でも、それだけでは心配なので、巨鍼もしました。



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2017/11/23

立っているのが辛い! 頭皮鍼での膝痛治療 (11/26臨床実践塾の準備)


膝痛、肩から腕の痛み、心臓からの症状の治療



今度の  臨床実践塾  は、今後行う「即効治療のテクニック」のプロモーションビデオ撮影を考えていますが、それだけでは参加する方々は不満に思うかも知れませんので、最新の「即効治療法」として、最近ブログに書き続けている「頭皮鍼」をやる予定にしています。

たとえば先日、
「膝が痛くて、東京出張で立ち仕事をしなければならないのですが、心配で心配で」という方が来られました。
その方は、「肩から手も痛い」と言うし、症状を聞いていると心臓の症状もありましたので、頭皮鍼でそれらの症状を取ることにしました。

写真を見るとわかると思いますが、中央部に3本、両方の髪際に1本ずつ、耳の上に1本ずつ鍼をしてあります。
これは、
中央部:主に脳(自律神経系)
髪際部:腕から手
耳の上:心・心包部
乳様突起:膝痛
の治療を目的にした鍼です。


膝痛、肩から腕の痛み、心臓からの症状の治療



最初は座位で膝を曲げると「痛いのでこれぐらいしか曲がりません」と言っていたのですが、鍼の後は、グーッと曲がるので、かなり喜んで頂きました。

この写真では見えませんが、乳様突起の斜め前下にも刺鍼してあります。
膝痛で乳様突起部を使うのは、YNSAという頭皮鍼法ですが、これは「そこに鍼を刺せば痛みが治る」というものではありません。

と言うのは、私がこの本を買ったのは、だいぶ前で、当時「関西医療大学」で、毎月「YNSA」の講義を、九州から来られる先生が講習をしていることを知って、どんな治療法だろうと買ったのがその本で、ちょうど「膝痛」の治療部位として「乳様突起下縁辺り」のツボが書かれていたので、患者さんに試したのですが、(私が下手だったと思いますが)効果がなかったので、「な~んだ!」と、本だなの肥やしにしてあったからです。

その著書の発行は、2010年2月15日第2版となっていまして、現在は「在庫切れ」になっていましたが、再び脳神経の関係で頭皮鍼の勉強を始めたのです。
そして、頭皮鍼のテストを自分の頭で繰り返しながら、患者さんにも協力してもらって治療効果を調べてみたのです。

そしてわかったことが、膝痛の場合に「乳様突起付近」を使う場合は、単に鍼をするのではなく、胸鎖乳突筋の乳様突起付着部で過緊張の筋があるかどうかが問題だったのです。
つまり、その過緊張の筋を緩めることで膝関節の痛みが取れるわけです。
でも、膝関節の治し方は、原因によっていろいろですので、原因の分類をするのが先です。「この症状にはこのツボ」というような使い方では上達できないからです。

今度の臨床実践塾では、かなり効率のいい「頭皮鍼」の方法を説明するつもりです。
それは、頭蓋JAA、朱氏頭皮鍼、YNSA、クラニオセイクラルなどの勉強から出てきたものが多く含まれており、「単純明快」な診断と治療です。



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2017/11/19

橋本病と腎査穴での骨格調整 (11/26の臨床実践塾)


この姿勢で骨盤の捻れがわかります



橋本病の方が来られました。
「左の腰が突っ張って、接骨院に毎日通っているのですが、どうしても取れないんです」と言う。
橋本病は甲状腺機能低下の病気ですが、バセドウ病もそうですが、甲状腺の病気は腎臓と関係しています。

そこで、横座りをしてもらいました。
すると、上の写真の左側(足先が右側になる座り方)をすると、「左の腰が突っ張る」と言います。
つまり、左の腎臓裏が突っ張っていて、骨盤まで捻れているわけです。
これで左の腎臓との関係がわかります。

その時、普通なら手の腰腿点を使って骨格矯正をするのですが、「これは腎査穴を使うほうがいい」と思ったので、左の腎査穴に刺鍼して、再度横座りをしてもらいましたら、その方は「アチャー!!!」という顔をして、

「突っ張らないです。このツボな何ですか?」と聞いてきました。

「ここは腎査穴と言って、腎臓の大きなポイントとなるツボなんです」と言うと、

「これは自分で揉んでもいいですか?」と聞いてきました。

「きょうのように左の腰が突っ張っているときはいいのですが、何ともない時にやるとバランスを崩して、別のところがおかしくなる可能性があるので、ヒ・ダ・リ・の腰が、きょうのように突っ張った時だけにしてくださいね」と答えておきました。

さてここでは腎査穴や骨格矯正鍼の説明をしなければなりませんが、部位は下図になります。

陰陵泉の後ろで一筋隔てたところが腎査穴


七星鍼法には、十二経絡全てに「査穴」というのがあり、査穴は原穴としても使え、郄穴としても使えるところです。
ですから、手の腰腿点が使えない場合や、「査穴を使ったほうがいい」と思われる場合は、査穴を使います。

橋本病は、先ほど話ましたように、甲状腺は腎経と関わっていますので、ダイレクトに腎査穴で腎を刺激下方がいいだろうと思い、腎査穴を使ったわけです。
ですから、骨格矯正鍼は、腰腿点だけを使うのではなく、査穴を使う場合もあるわけで、どれを使うかは、その治療師の考え方によって違います。

自分で言うのも何ですが、今回のこの治療方法は、

「お見事!」でした。(^_^;)

この話は、11月26日(日)の 臨床実践塾 でもやります。



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2017/11/18

時には左、時には右の膝が痛い時の治療 (11/26の臨床実践塾)


頭部七星の「金」への刺鍼



「時には左、時には右の膝が痛い!」と訴える方が来られました。
「膝痛」の患者さんは多いのですが、このように「左右交互に痛みが出る」というのは少ないものです。

脈を診てから「ニッ!」と笑ったら、
「えっ、何ですの?」と聞いてきました。そこで、
「上向きに寝てみてください」と言い、仰臥になってもらった。
それからお腹を押さえてあげると、

「痛いですね」と言う。

「その膝は、腸が原因だからです」と言い、続けて腸と膝の関係を話した。

七星論で診ると、膝の関節配置は「金」になるので、七星論を知っている人には、「膝は金になるので、金=肺・大腸となり、腸がおかしくなると膝にも痛みが出る可能性があるわけです」と言えばそれで済みます。
しかし、患者さんは七星論は知らないと思うので、少しわかりやすく説明をしました。

「お腹の中には、大きな動脈が通っていて、その動脈が二つに分かれて太ももに流れていきます。その時、たとえばたくさんご飯を食べたとしたら、お腹の中の動脈を圧迫して、足に流れる動脈に血液が流れにくくなるのです。すると、必要な栄養が来なくなるので、膝は悲鳴を上げるわけで、それが膝痛というわけです」

その患者さんは、口をすぼませて息を吐き、
「ああ、そういうことなんですね。食べ過ぎなんですね」と納得した様子でしたが、さらに説明を続けました。

「いやいや、単に食べ過ぎというわけではなく、腸の弾力がなくなって、お腹の下のほうに下がっているのです。腸が下がると、そこにある動脈は圧迫されるので、血液の流れが悪くなるわけです」と言うと、
「ああ、そういうことなんですね!」と話していました。

そこで治療ですが、頭皮鍼を使う事にして、
「頭に鍼をしていいですか」と言ってから、頭皮鍼をしました。
それが上の写真です。

前頭部に見える3本の鍼は、膝ではなく、別の目的で刺した鍼です。
問題は、中央辺りに「ハの字」に刺した鍼です。
ここは七星論の「頭部七星」でいう「金」に当ります。
膝は、七星論の関節配置では「金」、頭に刺した鍼の位置も七星論では「金」になるわけです。
つまり、「金の部になる膝の異変を、頭部の金の部で治療した」ということになるわけです。

「それで治りますか?」と質問したいと思いますので、その回答は、
「治りますが、全ての膝痛ではありません」となります。
理由は、この方は腸の異変が膝に影響を与えていますが、膝痛はいろいろな原因がありますので、「これだけで治る」というのはないからです。

たとえば、骨盤や股関節、仙腸関節の歪みからくる膝痛、肝臓の異変による筋緊張からくる痛み、腎機能低下による膝関節異変の痛み、膝関節変形による痛み、足関節の歪みからくる膝痛、栄養障害からくる膝痛等々と、診断ができなければ完璧な治療はできないのです。

ただ、この方の場合は、大腸が絡む腹部大動脈の血流障害と思われたので、頭皮鍼で大腸を整えたわけです。
もちろん、それだけではすぐに再発させてしまいますので、全経絡を整えて、大腸も動かしてあげました。



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2017/11/17

自然に中学校の校歌を口ずさんでいた(頭皮鍼のせい?)


自分の頭で頭皮鍼の訓練をしているところ。途中です



週に2~3回、自分の頭に頭皮鍼の練習をしています。
練習と言うより、どのような効果があるかという事も試すつもりでやっているのですが、
先日、朝の散歩をしているときに、自然に「中学校の校歌」が出てきて、歌ってみると歌えるのです。
歌詞が出てくるのです。

で、一人ニヤニヤしながら校歌を口ずさんでしまいました。
幸い、朝早いので誰もいませんでしたので、救急車を呼ばれずに済みましたが、その時に思い出したのは、当院に来られた患者さんの話でした。

その患者さんというのは、前にもこのブログに書きましたが、
「あの頭の鍼をしたら、忘れていると思っていたことが思い出されてきたのです」と言った方です。
その時は、「ほんまかいな」と思っていたのですが、自分がこんな経験をすると、「ほんまやったんかなー」と考えてしまいます。

それでも、何日かはブログには書かんでおこうと思っていたのですが、やっぱり忘れていると思っていたことが浮かび上がってくるのです。
これまで何人かにその鍼をしていますので、そのうちその方々から報告があるのではないかと期待していましたら、きょうもありました。

「あの鍼はすごいですね。私たち夫婦は、あの人、ほらあの人よ、あの人」と言ったり、

「あれはどこにやったかな、あれは」と言ったり、

「あれって何?」

「あれだよあれ」

という感じで会話をしたりで、なかなか言葉が出てこなかったのですが、最近はパッとでてくるんです。助かりますわ、と言う。
そして、
「パズルゲームをしているのですが、この頃はパッと出てくるので楽しいですわ」とも言っていました。


まだまだ希望者を募って試す必要があるのですが、とりあえずこれまでの経過はこんなところです。



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