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2020/09/20

こんなに治しやすい腰痛はない:せんかん鍼の魅力

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。


 
こんなサロンパスのようなものが貼られていると痛そうです



きのうは、遠くから神主さんが来たり、声が出ない方が来たり、背中の痛みで終了時間前に駆け込みで来院する方がいたりして、変化の激しい日だったような気がします。

そんな中、三重県から3時間かけてやって来た方もいました。
その方は、2年前に当院で腰痛を治した方で、50半ばの方ですが、子供がやっと5歳になったばかりです。
非常に素直で愛想のいい方で、見た目はすごく若く、とても50過ぎとは思えません。
ですから、機会があれば子供さんのお顔を見みたいと考えています。

2年ぶりなので、

「どうしたんですか?」と聞くと、

「腰が痛いんです」と言う。

とりあえず、脈を診てから、脊椎と仙骨を診ようと背中に回って服を下ろしたら、写真のように大きなサロンパスのようなものを貼っていました。
腰に一直線のような、幅が広く、皮膚が黒くなって見えるのは、多分コルセットか何かで締め付けていたのだと思います。

だいぶ辛かったんだろーなー、と思いながら、
「○○さん、この貼り薬を写真で撮ってもいいですか。ブログに使いたいんですけど……」と言うと、

「ああ、すみません、すみません、剥がします、剥がします」と言う。

「いえいえ、剥がさんでもいいですよ、そのまま治療はできますので‥‥」とそのまま治療をすることにしました。

動くのも辛そうでしたので、そのまま横向けに寝てもらい、「せんかん鍼」をしました。
せんかん鍼は、1本の鍼で1か所に「即刺即抜」する鍼なので、せんかん鍼をしてから、

「はい、起きてみてください。だいぶ楽になっていると思います」と言うと、起き上がって、ベッドに座り、腰を前後左右に曲げ伸ばししてから、バンザイの恰好で腕を上げ下げして、腰に負荷をかけながらテストしていました。
そして、

「痛くなくなりました。こんなに簡単なんですか」と言う。

実は2年前には、このテクニックはまだ開発してなかったのです。
それにこの方は「鍼が苦手」な方なのです。
そこで、

「簡単でしょう鍼を使うと」と言うと、

「鍼、したんですか?」と聞くので、

「あ、鍼をしたのがわからなかったんだな」と思いました。

痛い腰をかばいながら、3時間も電車に揺られて来たのに、1分もかからず痛みが取れてしまったら、多分「損した気分」になったと思います。(^_^;)
でも、一応「腰痛」は治ったので、それで満足しているようでした。

しかし、それだけで治療を終わると、
「ぼったくり」になりますので、経絡治療や腸腰筋の調整もしておきました。

この「せんかん鍼」は、ほんとによく効く鍼です。
外科医の先生も、
「あれはよく効きますね。凄いですよね」と褒めてくれました。

こんなに治しやすい腰痛はない、と考えてしまう時間の流れでした。
自慢話になってしまいましたが、「しちせい特殊鍼法研究会」では、このようなテクニックの研究もやっているといことを話したかったのです。

鍼灸師の中には、
「ツボの位置だけ教えてくれ」
という方もいますが、治療は診断から始まり、論理的に治療法を組み立てていくので、ツボの位置だけ教えても多分、できません。
2020/09/19

足の捻れの矯正:患者さんのご協力に感謝です

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右足が軽く内旋しています



右足の内旋が取れリラックスした感じになりました



9/27日は臨床実践塾で、久しぶりの実践塾で燃えています。ヽ(^o^)丿
燃えるだけでは意味が無いので、テストを繰り返しています。
と、簡単に言うのですが、臨床家ならなかなか実験なんてできないことがわかると思います。

1. 何のための実験なのか

2. どのような実験をして何を証明するのか

3. 誰を実験のモデルにするか

4. どの空き時間に実験をするのか

5. 実験で得た結果をどのように説明するのか


幸い、当院の患者さんは、ほとんどが協力的な方ばかりですので、大抵はお願いすると「OK」と言ってくれます。

上の写真の方も、上向きに寝てもらったら、右足が軽く内旋しているので、

「お、治療と同時に実験にもなるな」と考えたので、

「あのね。ちょっと実験したいんだけど、撮影しながら治療してもいい?」と聞くと、笑いながら、

「ええ、いいですよ」というもので、早速撮影しました。

この時点では、患者さんに何の説明もしていません。
説明をすると、「結果に合った動きをする」可能性があるからです。

そして、右足の足関節部に2本鍼をしてから抜鍼して、頭の上から見ると、内旋が取れています。
「やった!」と思いながら再び撮影です。

ここで初めて、患者さんに何をやったかを説明したのです。
説明をしておかないと、患者さんは不満が残るかからです。
そして、

「こうこう、こういうことをしました」と言うと、

「ああ」と、実験に慣れたような口調で答えていました。(^_^;)

実は、この実験、簡単なようで須賀、大切なことなのです。
たとえば、膝痛の方がいたとします。
膝痛の方というのは、多かれ少なかれ膝関節に捻れがあるので、それを矯正しておくと膝痛は軽くなるのです。

と、そのことから考えられることは、

足先の軽い捻れ→膝関節の軽い捻れ→股関節の歪み→仙腸関節のズレ→腰痛

ということになる可能性があるわけです。
ですから、足先の捻れを矯正しておくことは、膝痛や腰痛の予防にもなるのです。

この方の上の写真では、腰と足首に緊張のあることがわかります。
それは「仙骨診」をしてわかっていましたし、ご本人も
「腰が突っ張る」と言っていたからです。

もちろん、その腰の突っ張りは取れました。

今度の実践塾でも多分、「腰が痛い」とか、「腰が突っ張る」という方がいますので、この実験結果からして、
「足に2本鍼をするだけで治められる」と、自信を持って言えると思います。
2020/09/18

ホルモン剤の副作用と思われる症状と「脾査穴」

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こんな皮膚炎が出てきました

 
最初は足の両側にプツプツと出ていたんです



ホルモン剤は、劇的な効果を示す薬のようですが、副作用もあります。
よく知られているのが「ステロイド」だと思いますが、批判も多いようです。
「更年期障害」で服用する薬もよく耳にします。
女性生殖器系の疾患でも、ホルモン剤が多く使われています。
不妊症、子宮筋腫、卵巣嚢腫などで使う薬がそうです。

ホルモン系の薬で思い出すのが、腰痛で治療に来た「男性の患者さん」です。
この方は
「ずっと病院に通っているが、治る様子がないので、鍼で治るかも知れないと思い、ここに来ました」と話していました。

それで治療をして、腰痛は楽になったのですが、急に、
「この薬は腰痛に効かないんですかね」と薬を差し出したのです。
調べてみると、婦人科疾患(子宮筋腫か卵巣嚢腫だったと思います)に使う薬でしたので、

「これは、どこでもらったんですか?」と聞くと、

「整形外科です」と言う。

「これは、婦人科疾患に使う薬と思うんですが‥‥」と言いながら、その頃使っていた「お薬辞典」みたいな本を開いて見せました。

すると、顔色がみるみる変わり、靴も半分履いた状態で、転げるように帰って行きました。
「あ、これは病院に文句を言いに行くな」とは思ったのですが、止めるも何も転がるように出ていったものですから、止める事はできませんでした。

その後はどうなったか忘れましたが、靴をツッカケのように履いて、転げるように出て行ったことだけは、今でも覚えています。

さて、写真の方ですが、この方も1年前にホルモン治療を受けていた方ですが、副作用と思われる湿疹が出てきたそうです。
最初は、足の両側にプツプツと出ていたそうですが、今は踵に出ていると言います。

踵は、七星論での「足への七星配置」で観ると、骨盤腔内になるので、婦人科の治療でホルモン剤を使ったなら、踵に湿疹が出ても不思議ではないと考えました。
ですから、治療としては、骨盤腔内に代謝を起させて、薬を輩出させることが大切です。

と言っても、この方は、食事療法のことも知っているので、「脾査穴」を使って治療しました。
一般的に、婦人科疾患には「三陰交」が常識のように使われますが、三陰交より脾査穴の方が治療効果は高いです。

それは、生理痛で苦しんでいる方を治療すればわかります。
脂汗を流し、一人では歩けず、友達に支えられながら来院した方でも、脾査穴を使うと、その場でケロッと治ってしまうからです。

ただし、脾査穴の部位だけ知っているだけではダメです。
特殊な取穴法があるのです。
そして、鍼の深さもあります。
そのテクニックは、 今度の講習 に含まれる「足関三穴」でも使っています。
2020/09/17

右肩甲骨の内側が痛くて、頸を左に倒すと突っ張る

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こんな感じでいいですか



きょうは、一般的な治療で、治療経験者にはつまらない話かも知れません。
ただ、年齢的なものや、夫婦仲のいいお2人の状況を描写したくて書いてみました。
笑いながら読んでください。(^_^;)


時々、面白いことを言ってくる患者さんがいます。
この方は、

「主人が冷蔵庫を動かすというので手伝ったら、右の肩甲骨の内側が痛くなり、頸を左に倒しても突っ張って痛みます」と言う方が来られました。

76歳なので、若くはありませんno
冷蔵庫を動かす年齢ではありません。

診ると、頚椎7番と胸椎1番辺りでズレが出ていました。

なので、
「写真を撮らせてくれませんか、ブログのネタにしますので」と言うと、左手を右の肩甲骨の内側に回し、

「こんなかんじでいいですか」とポーズを決めてくれました。

こういうように、はっきりとした原因がわかっている場合は、治療も簡単です。
この方の場合は、ある筋肉に力を入れ過ぎたために、脊椎をずらしてしまったのです。
ですから、頚椎を基に戻せば、それで治まります。

「はい、痛みが出るように頸を曲げてくれません」と言うと、頸を左に倒しながら、反時計回りに動かし、途中で“うっ”という感じで、動きを止めていました。

「はいはい、わかりました。ではそのままにしていてくださいね」と言い、座位のまま、エネルギー療法で頚椎を調整しました。
そして、

「はい。頸を動かしてみてくれませんか」と言うと、頸を動かしていました。

「どう? 軽くなったんじゃないですか」と聞くと、

「あ、治ったみたいですね。やっぱり冷蔵庫が悪かったんですかねー」

「それ以外にはないでしょう」

「そうですよねー。手伝ってあげようとしたんですけど、いけませんねー」

「・・・・・」


「あのー。やっぱり歳というのは考えないといけないんじゃないでしょうか」

「オホホ、そうですねー」

で、経絡を整えて、再度確認したら、まだ違和感があるというので、頚椎調整をした。
そして確認すると、

「はい。大丈夫です。何ともありません」

と言うので、治療を終了しました。
2020/09/16

膝痛の原因と治療

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このように膝裏を探ると痛がります

 
半腱様筋・半膜様筋が硬くなりやすい



鍼灸院には膝痛の患者さんも多いと思う。
上の写真の方も「左の膝痛」を訴えて来られた方です。
膝痛の治療は、多くが腸骨を整えれば治まるのですが、中には治まらない人もいます。
上の写真の方は、特に膝痛の治療などせずに頭足鍼だけで治めました。

それは何故かというと、頭足鍼にはどうも「全骨格」を整える作用があるみたいなのです。
ですから、わざわざ膝痛の治療はしなくても治る人がいるのです。しかし、膝痛の原因が、何なのが、がわからなければ治められないのです。

たとえば、上の写真の方は、膝裏を探ると痛がります。
それは、半腱様筋・半膜様筋が硬くなっているからです。
「硬くなっているからです」と言うのは結果論ですので、それでは治療になりません。

問題は、「何故硬くなったか」だからです。

① 骨盤の歪み

② 膝関節の異変

③ 七星論で看ると「肺・大腸」の異変

④ 肝、腎、大腸、生殖器等からの引き攣り

いろいろ考えられます。
ですから、ここで診断が必要になってくるわけです。
診断にもいろいろあるので、全ては書けませんが、簡単な方法は、脚長差、仰臥になった時の左右の上前腸骨棘の高さなどです。

脈診のできる人は脈診を使ってもいいと思います。
そして、「戻り」をなくすためには、脊椎の歪みや膝関節も診ておく必要があります。
と、そこまではわかると思いますが、「筋肉を硬くするような食べ物」などというところまでは、なかなか考えない治療師が多いようです。

仮に、膝痛の人が大量のビタミン剤を飲んでいたとすれば、腸が弱っている可能性があるので、それを一時止めてもらう方が早く治せるのです。
「まさかサプリメントで」と考えるかも知れませんが、たまにはそういう人もいるのです。

特に、「嗜好品」で膝痛を起している人が多いので、私は患者さんの嗜好品を考えながら話しをする場合が多いです。
つまり、「原因と思われるモノを取り除く」のが最短の治療法であり、根本的な治療と考えているわけです。