FC2ブログ
2020/09/25

きのうの実験:前脛腓靭帯への刺鍼で足の重さが明らかに変わった (^o^)

この「診断即治療」は、 gooブログ にも掲載しております。


 
前脛腓靭帯への刺鍼:汚く見えますがこれは影です(^_^;)




今度のセミナーの準備で実験をしているのですが、こんな時に限って治療が忙しくなる。
とりあえず、自分だけでやるしかないと考えたので、足関節周囲の靭帯への刺鍼をすることにした。

そこは、経絡で言うと「肝経」になるので、肝の反応を調べる方法も同時に検討した。
しかし、「肝は筋膜を主る」ので、筋力テストを使うと、わかり難いと思い、他の方法を考えてみた。

前から考えていた「直圧法」(臓腑を直接皮膚上から押して反応を観る)を使うことにして、仰臥になって肝臓を押圧してみた。
それから、前脛腓靭帯に刺鍼して、再び肝臓部を直圧してみた。
正直言ってわかり難い。

「この実験は使えないのかな?」と考えて、準備室の方に歩いて行ったら、鍼をしたほうの足が軽い。

「???」と思い、ちょっと歩いてみた。

やっぱり軽くて、左右の足の重さが違う。

結論を言うと、頭足鍼を考えた目的が、
「本来の回旋運動を正常にし、土台である足を整えて、そこから全身の骨格を整える」
ということでしたので、「それでいいかも知れない」と考え直した。

大きな変化は確認できなかったのですが、患者さんを治療しているときには、大きな変化として現れるので、臨床には十分使える。
あ、でも、臨床では、こういう鍼の打ち方はしてないので、間違わないようにしてください。

実践塾が明後日ですので、時間はあまりないのですが、時間の許す限り実験をしたいと考えています。
ただ、こんな時に限って患者さんが多い。

この実験は、「経絡への刺鍼」と「靭帯への刺鍼」の違いを調べて、治療効果が高くて、持続性がいいのを調べることも考えながらやっていますので、読んでいる方々にはつまらないかも知れませんが、こういう基礎的なことを積み重ねることが発展につながると考えていますので、ご了承ください。
2020/09/24

右手の薬指が冷たい、嫁の膝が痛い:同病異治と異病同治

この「診断即治療」は、 gooブログ にも掲載しております。


 
手に配置された経絡



昨日の話ですが、昔お世話になった方から電話をもらった。

「右手の薬指だけが冷たいんです。何が原因ですかネ!」と言います。

「薬指なら、経絡で考えると三焦経なので、消化器系に異常があると思うよ」と、治し方を説明したのですが、その後、

「嫁のことなんですがね。膝が痛いと言うんです。どこが悪いのでしょうか?」と言い、奥さんに電話を替わった。

「階段を上ったり、自転車をこいだりすると膝が痛いんです」

「右? 左?」と聞くと、

「両方痛いのですが、特に左のほうが強いです」と言います。

「ああ、消化器系に異変があるようですねー」

「消化器系ですか? お父さんも消化器系ですよね」

「はい。多分、大腸のの異変で骨盤が歪んでいると思うのですが‥‥」と言うと、再びご主人に電話を替わりました。そして、

「嫁も消化器ですか。先生、行きますわ。空いてるところがありますか?」と予約を入れた。

※ 三焦経とは、「消化器系」という診方と、口kら胃の入り口までを上焦、胃の入り口から出口までを中焦、胃の出口から肛門までを下焦という診方があります。

電話を切ってから、漢方用語のことを想い出した。

「同病異治」と「異病同治」という言葉です。

これは、
同病異治:同じ病気を違う方法で治す
異病同治:違う病気を同じ方法で治す」
という意味です。

たとえば、上の「薬指の冷え」と「膝痛」で説明すると、薬指は経絡で診ると「三焦経」になるので、簡単な診断では「消化器系」と考えることができます。

そして、「膝痛」ですと、膝痛の原因はいろいろありますが、仮に大腸に異変が起こると、骨盤(腸骨)に捻じれが起こり、その捻れが膝に影響を与える事があるので、「消化器系」と考える事ができるわけです。

その治療には、どちらも消化器系の治療になるのですが、これをどのように捉えるかと言うと、指の冷えに関しては「臓腑異変による経絡」として考え、膝の痛みは、臓腑の異変による骨格の歪で、それが膝関節につながる筋腱を引き攣らせて膝痛が出ていると考えるわけです。

すなわち、臓腑のヒズミが原因なのか、骨格の歪みが原因なのかを分別しなければならないということです。
ここは現代医学と大きく違うところで、「この病にはこのツボ」なんていうのは、あまり期待できない理由がここにあるのです。
2020/09/23

暁臨床研究会でセミナーをすることになりました


 
新大阪・丸ビル新館



暁臨床研究会の殿村健太先生から、セミナー依頼がありましたので、お引き受けしました。
暁臨床研究会でのご案内は、以下の通りです。

====================================

新城先生のセミナー!
丸ビル新館600号室
11/8 日曜日 午後1時〜午後4時

暁臨床研究会 秋祭り
新城三六先生セミナー
七星論理論編(実技含む)
講師 新城三六先生
定員20名

持ち物 情熱と筆記用具
改めまして 暁臨床研究会はホンマに鍼灸めっちゃ好き!って先生を少数集めて結成した会です。
古今東西、色んな流派の比較的若手で構成されております!
営利とかいらないから知りたいことを知り患者さんに還元したいという思いが強いです。 是非皆で学んで、患者さんに還元してどうだった?ああだこうだ話しながら珈琲やらお酒などを飲みたいものです!

今回の新城先生のセミナー私自身めっちゃ楽しみにしてます!
改めまして新城先生オファー受けて下さりありがとうございます!
さあ皆さん!11/8日新大阪で握手! 参加希望者は殿村までメールください!

メール:tonoringo3838@gmail.com 

====================================
2020/09/21

何で治るんやろー?

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。



 
足関節を構成している腱の調査



足関三穴、足骨鍼、頭足鍼を使うと、「えっ?」と思うほど治りがいい場合があります。
それは、足関節を構成する腱の問題ではないかと考え、ちょっと解剖学を調べてみました。

私の頭の中には常に「人体惑星試論」(七星論)があるので、何かを考える時は、すぐに七星論に当て嵌めてしまいます。
ですから、足関節周辺にある腱も七星に当て嵌めてみたのです。
そして、だいたいこんな感じになるだろうと書いたのが上のイラストです。

つまり、後脛距靭帯が「地」で、脛距靭帯が「火・水」、脛舟靭帯が「地・土」、前脛腓靭帯が「金・木」に対応するのではないかと考えたわけです。
そして、それらの腱を指で押しながらテストしていたら、下肋部が軽く痛くなりました。
※ 私はお腹が痛くなるなんてことは殆どない

これは、上図で示す「木」「土」の辺りを強く押していたので、多分「肝と脾」が動いたと考えられます。
それは経絡で考えても、その部位は「肝経」と「脾経」なので、そのように考えても間違いではないと思います。

鍼を使って実験をするとわかりやすいのですが、私一人で実験をしても、裏付けが取れないので、当院の営業日に、スタッフに手伝ってもらうことにします。
経絡の実験でしたら、表皮への刺鍼でもできるのですが、「腱」の実験ですので、腱に刺鍼を与えないと結果がわからないからです。
その実験は、何の為のものかというと、「頭足鍼」の原理がわかるのではないかと考えています。
原理とは、ネット辞典によると、
【事象やそれについての認識を成り立たせる、根本となるしくみ。主として人間の活動にあてはまる原則とは多少意味の違いがある。】となっております。

つまり、頭足鍼で人体の前後左右の歪みや捻れが直る根本が、足関節付近の腱にあることを証明できないものか、と言うことです。
それは、東洋医学の「経絡」だけで解説しても足りないのがあります。

かと言って、現代医学で解決できるかというと、現段階では「無理」と考えています。
ですから、

① 予想で仮設を立てる

② 実験方法を考える

③ 経絡で実験をしてみる

④ 解剖学で裏付けの準備をする

とまー、こんな感じで「新しいテクニック」の裏付けをしていくわけです。
もちろん全てが上手く行くわけではありません。
むしろ失敗のほうが多いでしょう。

でも、「古典に書かれている」とか、「あの先生が言っていた」なんて、逃げ口上のようなことを言うよりはいいと考えているのです。

そして、もっと大事なことは、
「自分でやったことでないと残らない」のです。
本で読んだことは、忘れやすいです。
ネットで調べたことも忘れやすいです。
2020/09/20

こんなに治しやすい腰痛はない:せんかん鍼の魅力

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。


 
こんなサロンパスのようなものが貼られていると痛そうです



きのうは、遠くから神主さんが来たり、声が出ない方が来たり、背中の痛みで終了時間前に駆け込みで来院する方がいたりして、変化の激しい日だったような気がします。

そんな中、三重県から3時間かけてやって来た方もいました。
その方は、2年前に当院で腰痛を治した方で、50半ばの方ですが、子供がやっと5歳になったばかりです。
非常に素直で愛想のいい方で、見た目はすごく若く、とても50過ぎとは思えません。
ですから、機会があれば子供さんのお顔を見みたいと考えています。

2年ぶりなので、

「どうしたんですか?」と聞くと、

「腰が痛いんです」と言う。

とりあえず、脈を診てから、脊椎と仙骨を診ようと背中に回って服を下ろしたら、写真のように大きなサロンパスのようなものを貼っていました。
腰に一直線のような、幅が広く、皮膚が黒くなって見えるのは、多分コルセットか何かで締め付けていたのだと思います。

だいぶ辛かったんだろーなー、と思いながら、
「○○さん、この貼り薬を写真で撮ってもいいですか。ブログに使いたいんですけど……」と言うと、

「ああ、すみません、すみません、剥がします、剥がします」と言う。

「いえいえ、剥がさんでもいいですよ、そのまま治療はできますので‥‥」とそのまま治療をすることにしました。

動くのも辛そうでしたので、そのまま横向けに寝てもらい、「せんかん鍼」をしました。
せんかん鍼は、1本の鍼で1か所に「即刺即抜」する鍼なので、せんかん鍼をしてから、

「はい、起きてみてください。だいぶ楽になっていると思います」と言うと、起き上がって、ベッドに座り、腰を前後左右に曲げ伸ばししてから、バンザイの恰好で腕を上げ下げして、腰に負荷をかけながらテストしていました。
そして、

「痛くなくなりました。こんなに簡単なんですか」と言う。

実は2年前には、このテクニックはまだ開発してなかったのです。
それにこの方は「鍼が苦手」な方なのです。
そこで、

「簡単でしょう鍼を使うと」と言うと、

「鍼、したんですか?」と聞くので、

「あ、鍼をしたのがわからなかったんだな」と思いました。

痛い腰をかばいながら、3時間も電車に揺られて来たのに、1分もかからず痛みが取れてしまったら、多分「損した気分」になったと思います。(^_^;)
でも、一応「腰痛」は治ったので、それで満足しているようでした。

しかし、それだけで治療を終わると、
「ぼったくり」になりますので、経絡治療や腸腰筋の調整もしておきました。

この「せんかん鍼」は、ほんとによく効く鍼です。
外科医の先生も、
「あれはよく効きますね。凄いですよね」と褒めてくれました。

こんなに治しやすい腰痛はない、と考えてしまう時間の流れでした。
自慢話になってしまいましたが、「しちせい特殊鍼法研究会」では、このようなテクニックの研究もやっているといことを話したかったのです。

鍼灸師の中には、
「ツボの位置だけ教えてくれ」
という方もいますが、治療は診断から始まり、論理的に治療法を組み立てていくので、ツボの位置だけ教えても多分、できません。