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2021/01/23

七星論で考える三焦経は面白い:しちせい特殊鍼法臨床研究会

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下腿三焦経(青線:胃経。赤線:三焦経。緑線:胆経)



経絡としての三焦経



人体惑星試論(通称七星論)では、人体各部に「七星配置」をしてあります。
それらは、経絡ともつながります。
中でも面白いのは、「三焦経」です。

伝統鍼灸での三焦経は、2番目のイラストのように頭と手に三焦経が流れています。
しかし、足の中趾(第三趾)に流れる経絡がないのに疑問を感じ、いろいろ調べているうちに、第三趾は非常に大切な趾であることが判明し、ピンと閃いたのが「下腿三焦経」だったのです。

そこに三焦経を当てはめて臨床を行なうと、胃経でもなく、胆経でもない凝りや痛みが解決できるようになったのです。
もう10数年前の話です。

さらに、頭部、顔面、眼球、背部、腹部、等々にも三焦を配置してあります。
三焦を配置してあるのは、その部の異変を診断に使ったり、経絡の三焦経で異変を整えたりできるということです。
そして、面白いのは、手根骨や足根骨の関節にも「三焦」があり、そこを「月」として代名してあります。

今回は、その月を使った臨床への応用です。
手の「月」となる部位に軽く鍼をすることで、肩関節が軽くなったり、足の「月」と鳴る部位に軽く刺鍼することで、前後左右にぶらついていた重心が安定するのです。

重心を安定させるにもいろいろな方法がありますが、今回考えた方法は、瞬間的に安定させることが出来るのです。
しかも、「鍼を使わずとも」です。

今度の臨床実践塾では、そのようなことをやろうと考えていたのですが、「緊急事態宣言」が発出され、人の流れを止める要望がありますので、臨床実践塾は「研究会」として行うことにしました。
そのため(リモートでは少人数でないと難しいので)、一般募集は致しません。

研究会会員だけのリモートでの「研究会」になります。
ご了承ください。
2021/01/21

膝裏に物が挟まったようで曲げると痛い:鍼によるガングリオン治療

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膝裏への鍼



ガングリオンの「鍼による治療」は、このブログで10年以上前にも書きましたが、ガングリオンの人が多いのか、ガングリオンの記事は人気があります。(^_^;)
でも、検索されるのは「お灸による治療法」ですので、再度「鍼による治療法」を書くことにしました。

先日、
「膝を曲げると、物が挟まっているようです」と言う若い女性の方がいました。
膝裏を探ると、ゴリンとした塊がありました。
ガングリオンです。

ガングリオンは、お灸の方が早く治せるのですが、「若い女性」となると、短期間であってもお灸の痕は残したくありません。
「年配の方ならいい」ということではなく、スカートが短いと目立つからです。

ですから、このような時には鍼を使います。
巨鍼で袋を突き破るのもいいのですが、写真のように多くの鍼を使えば、巨鍼は使わなくても袋を潰すことができます。

ガングリオンは、袋状になったのがあるので、病院では、患部を開いて「袋」を取り出すようです。
「袋を取り出す」と言っても手術ですので、その傷痕は残ります。

ですから、整形外科の医師も、傷を残すのは嫌なはずで、「できれば傷を残したくない」と考えているはずです。
しかし、手術だと1回でガングリオンは消えるので、手術を選ぶ方もいます。
鍼だと1回では治らない場合もあるので、そこは勘弁してもらわないといけませんが‥‥。
2021/01/18

ぐらつく:どうすればぐらつきが止まるのか(1/24の臨床実践塾の準備)

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この忍者のように重心安定していることが大切です



70代80代になると、ぐらつく人が多い。
それは、ラクナ梗塞も考えられるのですが、どうもそれだけではないようです。
と言うのは、先日スタッフと二人で、立位で、前後左右の安定力をテストして、1点を刺激すると、重心が安定することがわかったからです。

七星論での「頭七」を使うと、ある程度安定することはわかっていたのですが、他人に前後左右から押してもらって、それでも安定していられるか、ということ考えたのです。
スタッフと実験した時は、7割程度の安定力を確認して、「残りは宿題」にしました。

「宿題」と聞くと、いや~な気分になる方もいると思います。(^_^;)
しかし、仕事じゃなくて、研究と考えると、楽しいいものです。

スタッフと実験をした翌日、アスリートの方が患者さんを連れてきましたので、
「スポーツには重心安定が大切だと思いますが、面白い実験があるんですよ。やってみます?」と訊ねると、

「やりたいですね。いいんですか? 今ですか?」と、かなり乗り気でしたので、

「ええ、今ですよ。3~5分でできる実験ですから」と実験をすることにしました。

まず前後から体を押し、次に左右から押してみます。
こちらの方は、アスリートと言うより、スポーツを教えている方ですので、前後左右から押してもあまりぐらつかないのです。

しかし、さすがに前から押すと、少し安定力に欠けていました。
そこで、私の指で足に刺激を入れ、再度押してみると、先ほどより安定していました。
若い方なので、大きな変化は見られませんでしたが、

「これはいける!」と思いました。

もう一つ面白いのに、七星論で手根にある関節に配置した「三焦」です。
これもスタッフとテストをしました。

「腕を耳に付けるように挙げてみて!」と言うと、左右の腕を交互に挙げて

「こうですか?」と言います。

「あれ? 右腕が少し挙がり難い?」と聞くと、

「そうですね」と答えます。

「じゃ~、手の甲を貸してみて」と、手の甲を指で押しました。

「はい。もう一回腕が耳に着くように挙げてみて」と言うと、腕を挙げて

「おおー! 軽いです。さっきまで少しひっ掛かる感じがあったのですが、スムーズになりました」と言っていました。

「ふっ、ふっ、ふ。面白いやろー。これはすぐに使えるので、使うことにしようか」

と、臨床でもこのツボ「三焦」を使うことにしました。
さらに面白いことには、手根関節三焦への刺激で、下肢も安定してくることがわかったのです。

「ほんと?」と思う方は、いろいろ考えながら実験してみてください。

七星論での手根骨の関節にある「三焦」です。
2021/01/17

足裏の小趾側のタコが痛い(第五中足趾節関節部)

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黄色い円で囲んだところが痛い



「足趾の付け根が痛い」という方がいました。
問診をすると、

① 5日ぐらい前にしもやけになってショウガ湯をしている

② 右足底筋膜が痛むことがある

③ 右足首内側に力を入れて曲げると痛い

④ 踵が荒れてカサカサしている

⑤ 右首、右肩が凝っている

⑥ 左目がアレルギーで開けにくい

足裏を観ると、写真のように小趾の付け根が「タコ」になっている。
アッチャー

足の裏に配置した七星を知ってる人はわかると思いますが、そこは「腎・膀胱・婦人科」と関係するところで、腎・膀胱の異変が治まらないとタコは治りません。
ですから、その部を治療するのではなく、腎・膀胱を治療するのです。

そして、その部は、腎・膀胱以外に「生殖器」とも関係しています。
それで、治療としては、外部から刺激を与える鍼灸や手技だけでなく、内部からの治療も必要になるのです。
私は、食事療法を指導しますが、食事療法のできる人は完全に治ります。

しかし、なかなかできないのが現状です。
そうなるには、その人の「好きなモノ」が関わるからです。
一番多いのが、「甘いモノ」です。
つまり砂糖の入った飲食物です。

この方の治療は、腎・膀胱を狙って治療をしたので、痛みは取れたのですが、「治った」ではありません。
治すには、本人の努力が必要なのです。
こんなことを書くと嫌われてしまいますが、治すためですので仕方ありません。

この症状と似た状態にある方は、「砂糖断ち」をやってみてください。
「努力は嘘をつきません」(^_^;)

その他の症状である、
「右足底筋膜が痛むことがある」というのは、肝と関係するのですが、これも砂糖と関係してきます。
「右足首内側に力を入れて曲げると痛い」と言うのは、足関三穴で治まります。
「踵が荒れてカサカサしている」というのは、大腸が荒れているので、穀物を多く取るようにさせます。
「右首、右肩が凝っている」というのは、肝の疲労と考えますが、この方の場合は砂糖が関係してきます。
「左目がアレルギーで開けにくい」というのも、砂糖の関係です。

2021/01/15

8歳の頭痛:六経弁証

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足三里に1番鍼を刺鍼しました



頭痛は、六経弁証を使うと即座に治まりますが、六経弁証は、どちらかと言うと、標治法的なところがありますので、病因をしっかりとらえる必要があります。
六経弁証とは、「陽明経」「太陽経」「小陽経」「厥陰経」「少陰経」「太陰経」の六つのことです。
※ 不特定多数に向けてのブログですので、専門用語はそれぐらいにしておきます。

で、この子は今朝から「頭が痛い」と元気がなかったそうで、お母さんに連れてこられました。
診ると、肝臓が腫れています。\(◎o◎)/!

「肝臓が腫れているけど、食べ過ぎたんですか?」と聞くと、お母さんが、

「正月の間、メチャクチャ食べていました」と言う。

そうか、と言うことで、まずは肝臓の腫れを取るために、肝臓に代謝を起させる手技をしました。
でも、良くなりません。

「ん?」と思い、もう少し肝臓の代謝を促すような手技をスタッフにやってもらいました。

でも、
「まだ痛い」と言います。

痛い部位は前頭です。
これを六経で診ると、「陽明経」になるので、「胃経」か「大腸経」になります。

肝臓が腫れている⇒陽明経の異変

ということを七星論で考えると、
① 肝が過実して「土=脾・胃」を虚させた
② 肝が実して対応経絡の「金=肺・大腸」を虚させた

と考える事ができます。
それで、少し熱感もありましたので、「陽明病」と判断しました。
そこで、
「これは鍼を使うと早いんですが‥‥」と言うと、お母さんが、

「やってください。この子は大丈夫です」と言うので、鍼をすることにしました。
鍼をしたら、ちょっとだけ顔をしかめていましたが、使った鍼が「1番鍼」だったからか、「痛い」とも何とも言いません。

上の写真が、「足三里」に鍼をしたところです。
置鍼は5分しました。

抜鍼する前に、何やらお母さんと話をしていましたが、ブースに入り、

「どう?」と聞くと、首を横に振り、お母さんが、

「治ったみたいです」と言う。

そして笑顔も出てきて、お母さんと何やら話していました。

「良くなったみたいですね」と言うと、お母さんが、

「完全復活ですわ・笑」と言っていました。

帰りには、玄関先で、この子も丁寧にお辞儀をしてお礼を言っていました。