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2019/09/16

治療テクニックの前に学んでほしいこと

この「診断即治療」は、 gooブログ にも転載しています。



拙著『病気治し入門』(復刻版) 



ありがとうございます。
ぼちぼち売れています。
(ほんとは、そんなに売れるとは思ってなかったです)

今、治療業界では、テクニック講習が盛んに行われています。
こんなにも講習があったら、迷うと思います。
そして、受講して「良かったー」ということもあると思いますが、「なんだあれは!」と思うこともあるのではないでしょうか。

そこで講習を選ぶための指標について考えて見ました。
目の前に困った患者さんがいると、その治療法を勉強したくなると思いますが、自分の将来を考えた場合には、また別の角度から講習を選ぶことになると思います。

たとえば、両親や兄弟のこと、
ジイサンやバアサンのこと、
そして、自分もいずれそうなること。
おっと、このことは50歳ぐらいになって直面しないとわからないかな。

先日、出版した『病気治し入門』に次ぎのようなことが書かれていました。
(30年前に書いた本です)

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暗いあとがき
『病気治し入門』と題して、食養編を最初に切りだしたのは、我々の健康を守ったり、病気を完治させる上において、食生活は何を差し置いても無視できないし、私の経験からすると、現在、病院通いや治療所通い、あるいは入院をしている慢性病の半数以上は、食生活の改善で、確実に、健康を回復させることができると思うからである。

私の手元には、すでに診断や治療の原稿は出来上がっているのですが、あまりに現在の食生活や社会の矛盾に不安を感じるので、日頃から自分の健康は自分で守るように工夫して欲しかったから食養編を先に刊行することにした。

何故なら、現在の雑誌や新聞、あるいはテレビなどに出てくる医学者は、殆どが、いかにもタバコや塩が悪者のように言うだけで、決してジュースやコーラ、あるいは砂糖入りの清涼飲料水やお菓子、ケーキの部類の害は言わない。また、知ってか知らずかわかりませんが、自然塩と電解塩の違いも言わない。放射能汚染のことも、水質汚染のことも、農薬汚染のことも、病院や薬局で出す薬の副作用のことも、言わない、いや、イエナイ!

だから、片方で病気作りを平気でさせて、片方で治療という仕事をする。いかにも矛盾したような医学が横行しているように見える。
だが、我々一般人は、そんなことまで疑って調べる暇はないから、テレビや新聞をあまり疑わないで「政府や医者が、国民に悪い物を与えるはずはない」と思う。

ある所で整体講習をしていたら、ある病院の理学部長を勤めるという先生が、有意義な質問をしてくれた。

「ところで先生、体の硬い人を軟らかくする方法もあるのですか?」・・・と。

とっさに私は「あなたの勤める病院の食事から、砂糖をなくして、おかずを半分にすれば体が軟らかくなるどころか、病気までも治ってしまいますよ」と答えてしまった。

後で聞いた話では、その理学部長さんの身内が入院していたらしく、それを試してみたら、その結果は、その通りになり、かなりその理学部長さんの力が足りなかったのか「患者さんが減っては病院の経営が成り立たない」とオーナーが考えたのかわかりませんが、病院の食事改善は失敗に終わったようであった。

また、産婦人科に勤める看護婦さんの中には、結婚を遠退ける人が多いと云う。その理由を聞いてみると「奇形児を産む心配があるから・・・」と答えるらしい。

ある大学病院の分娩室の工事にあたった職人さんから聞いた話だが、そこには、奇形児が生まれると、ダストのようなフタを開けて、そこに奇形児を投げ入れ、ジャーーーンという機械音と共に生まれたばかりの奇形児はミンチ状に処理される機械を設置したらしい。

新聞やテレビで「奇形ザルが増えている。それは、人間とサルが接するようになり、人間が与えたお菓子などが原因である」と報道されているのに、あれはサルの問題だと思っている人間が多いのには参ってしまう。

和歌山の、あるサル山では、入場する時に、子供達が持っているお菓子をいったんあずかっておき、退場する時に、また、そのお菓子を返してくれる。

これでサルの奇形児を防ぐという策らしいが、サルに与えないお菓子を平気で子供に与える親の頭を疑いたくなる話である。

それでいて砂糖を食べていない「ラットやマウス(うさぎやねずみ)の動物実験ではこうだった」と言われると、すぐにも納得してしまう。

~中略~

お隣の中国で、上海医科大学の陳芝儀教授から「肝臓癌が増えてきた」と聞いた時には「やっぱり」と思った。
砂糖入りの清涼飲料水やお菓子が増えているからだ。
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2019/09/14

不思議な症状:「鼻をかむと右太ももの前から横、股関節辺りまで痛くなる」

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念のために「筋腱鍼」で筋肉を調整しておきました 



タイトルのようなことを訴えて来た方がいました。
話によると、病院へ行ったらコラーゲンを患部に注射されたそうですが、何の変化もなかったそうです。

私は診断にあまり迷うことはないのですが、この方の診断には迷いましたので、後日のために書き留めておきます。

この症状を聞いて、最初は、
「股関節の歪みだろう」程度に考えていたのですが、股関節、仙腸関節、腰椎、膝関節と、歪みを調べても、歪みが検出されない。
脈診では、腎経が弱かったので、歪みが検出されると考えていたのですが、検出されません。

「となると、上行結腸辺りに問題があるのかな?」と考え、上行結腸辺りを探ってみたのですが、「これだ!」というのが探せない。
とりあえず、全経絡を整えて、それから浮上して来る異変を探す事にしました。

しかし、それでも異変は出てきません。
「となると、神経系で考えたほうがいい」と思い、頸椎1~2番を探ったら、ようやく「これかな」と思われるところがありましたので、そこを調整しました。

そして、
「ちょっと悪いけど、鼻をかんでみてくれませんか」と言うと、

「置きあがってもいいですか」と聞くので、

「え、え~え、え、症状が出るのを確かめたいので、症状が出るようなことをしてみてください」と言うと、ベッドから降りて、ティッシュで鼻をかむ動作をしていました。

「あ、痛みません。大丈夫です」と言います。

それで終わっても良かったのですが、帰宅してから痛みが出ても困ると思い、「ダメ押し」で痛みのある部位に筋腱鍼をしました。
筋腱鍼とは、筋肉や腱の一部が過緊張を起して引き攣れている部位を探し、そこに鍼をする方法で、普通は1本か2本なのですが、この方の場合は、コラーゲンの注射の影響もあったのか、何個所か筋腱の過緊張がありましたので、5本使いました。

それが上の写真です。
このテクニックは、過緊張にある筋腱を探すのがちょっと難しいです。
普通は、「痛いところに鍼をする」というのはしないのですが、この場合は、多少「シコリ」がありましたので、痛みの出るところに鍼をしたわけです。

それで、治療が済んでから、
「次はどうしましょう」と聞くものですから、

「再発するかも知れないので、あと1回来てもらいますか」と次回の予約を入れてもらいました。
2019/09/10

巨鍼療法のDVD制作

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盤面印刷のイメージ 




ジャケットのイメージ 



このところ、ちょこちょこと巨鍼を学びたいという人が出てきましたので、巨鍼療法を学びたい人のために、DVDを増版することにしました。
上は盤面印刷のイメージで、下はジャケットのイメージです。
DVDやジャケットを「お化粧させる」と、やっぱりキレイになりますね。(←当たり前?)

巨鍼療法は一朝一夕で身に着けられるものではないので、多くの人が挫折します。
しかし、巨鍼を身に着けた鍼灸師は、難しい病気にも立ち向かうことが出来るようになります。
それは、多分、巨鍼を学ぶ修行時代の苦労があるからだと思います。

「刺せればいい」と考えている人も挫折します。
刺せばいいものではないからです。
痛くないように刺せるまで訓練が必要なので、少し行き詰まると逃げてしまう人も多いです。

そして「できない理由を正当化」しようとします。
見苦しいものです。

苦労なく身に着ける技術というのは、「誰でもできる技術」になるので、身に着けてもブランディングにはならないように思います。
マーケティングではブランディングがものを言います。
そして、オンリーワンはもっとモノを言います。

「みんな並んでゴールイン」は、「ゆとり世代の運動会」をイメージさせてしまいます。
「みんな並んでゴールイン」が嫌な人は、何か考えないといけない……。
独自のテクニックが大切だと考えます。

そうです、武器です。
武器が無ければ戦えない。
脆弱な武器でも戦えない。
誰でも使える武器では武器にならない。

なんて考えています。(^_^;)

経済学をご寄稿頂いている「Kenさん」から、面白いメールが届きました。

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日本は一本釣りです。
個人も町も業界も国も、ヨコ一線です。
これでは面白い人材は育ちません。
ソニーにスカウトされた43歳の
AI技術者は小学3年に既に
AI関連の書物を読破したそうです。
担任の先生がえらいです。
日本ではほとんどの天才が幼少期に
つぶされてしまいます。
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日本の鍼灸師も、どこかで学ぶうちに潰されているのではないかと考えたりします。
人と同じことを学ぶのもいいかも知れませんが、「若さのある人」は、自分の夢に向かって進む事を忘れないでほしいと思います。

今こそ、人が学んでないことを学ぶ時期だと思うのです。
トレンドを追いかけていては疲れるだけです。
自分の夢を追いかけることが大切です。

トレンディーなことは誰かに聞けばすぐわかるからです。
2019/09/09

こんな場合は巨鍼を使うといいです

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巨鍼療法 



先日来られた鍼灸師の方ですが、以下のようなことを訴えていました。
鍼灸師ですので、わかり易い説明をしてくれましたので、そのまま掲載させて頂きました。

① きょうから風邪っぽい(肺・大腸)

② そのせいで声が出にくいし少し寒い(肺・大腸・腎)

③ 夜間尿が気になり中極にお灸をしたらマシ(腎・膀胱・肝)

④ 左手首が冷たくて抜けるような感じがする(心包・三焦・肝)

⑤ 朝に右膝が少し痛かったが第四生泉水穴にお灸をしたらマシになった
(腰椎・腸骨・仙腸関節・腎・大腸)

⑥ 先ほど左膝内側が痛かった
(腰椎・腸骨・仙腸関節・腎・大腸)

⑦ 運動をすると左の踵に痛みが出る(腎・膀胱)

⑧ 右の股関節に痛みがある(肝・仙腸関節・膀胱)

⑨ 血圧が高い(腎・肝)

⑩ 左足底に豆ができて気になる(腎・心包)

⑪ 左肩を動かすと痛む(心包・肝)

⑫ 左肘の小腸経が昨日、一昨日と痛かった(肺・肝・腎・心:小腸)

括弧内に書き入れた部位名は、「それらの症状と関係があると考えられる臓腑」ということで書いたものです。
もっとも、これは私の、今の、考え方ですので、同じ症状なら全てが同じということではありません。

これだけの症状があると、どのような順序で治療しようかと考えてしまうと思いますが、多くの患者さんは、一つの症状で来ることは少なく、いくつかの症状を訴えて来るのが常です。
ですから、そのためには、症状を一つ一つ消していくか、関連する症状を整理して、まとめて消していくかになると思います。

私は、こんな場合、経絡を整えてから、巨鍼で脊椎を整えることを考えます。
理由は、経絡を整えることで、いくつかの症状は消えます。
症状が消えるということは、
「根本的な原因から派生した症状」と考えてもいいわけです。

ですから、先に派生した症状を消し、それから本筋の治療をするわけです。
しかし、巨鍼を使うと、筋骨系が一挙に解消されやすいので、筋骨系は巨鍼を使うことで、症状を治めやすいのです。

この方も、経絡を整えてから、巨鍼をしました。
特に細かい治療はしませんでしたが、それでほとんどの症状は消えてしまいました。
2019/09/08

右足の第二趾が親指に押されて痛い

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足の筋肉・肝の経絡・痛む場所 



タイトルのようなことを訴えて来た方がいました。
「親指に押されて第二趾が痛む」というのは、私にすれば不思議な現象のように思いました。
しかし、病院へも行かれているようで、病院でも「原因不明」で、治療法がなかったそうです。

解剖学で考えると、浅腓骨神経の分枝である「内側足背皮神経」が痛んでいることになります。
しかし、何故そこの神経だけ痛むのか理解できませんでした。

そこで、鍼灸診察をしたのですが、少しだけ肝が弱いように思われましたので、六臓診(七星鍼法での診断法)で確認したら、肝と心の異変と診断することが出来ました。
第二趾を七星論で観ると、「火=心・小腸」であり、経絡で観ると「胃経」になります。

足全体を見ると、写真でもわかるように、少しだけ「外反母趾」があります。
外反母趾は、肝の異変で、肝の経絡が「経筋腱収縮牽引」を起こした状態と考えますので、やはり肝の異変があることは間違いないようです。

しかし、第二趾は長指伸筋が作用するので、長指伸筋の作用も考えなくてはなりません。
つまり、第二趾に流れる長指伸筋が過緊張になって、第二趾の神経に作用していることも考えられるわけです。
となると、足趾の関節を調整すれば痛みが取れる可能性があります。

そこで、治療として、足趾の矯正からすると「真の病因」が掴み難くなるので、

① 最初に全経絡を整え

② 肝の治療で巨鍼を使いました(これだけでも良かったのですが)

③ それから足根骨と足趾の関節を調整しました。

そして、

「はい。痛みが取れたかどうかを確認してくれませんか」と言うと、足の親指で第二趾を押して、「あれっ?」という顔をしながら起き上がり、第二趾をいろんな角度から触っていましたが、やがて、

「マジで?」

「痛くないですよ。マジですか?」と言っていました。

60歳になる方が、「マジで?」なんて言うものですから、「若い人が多い職場で仕事をしているのかな」なんて考えたのですが、なんとなくおかしくて笑ってしまいました。
それで、

「これで治ったんですかね?」と聞くものですから、

「いやー、肝臓の問題があるので、再発の心配はあると思いますよ」と答え、それで治療は終了しました。
再発するかどうかは「経過観察」になるのですが、肝臓を整えれば再発はしないと考えています。